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レクサスがフラッグシップSUV「LX」に初めて新開発のハイブリッドシステムを搭載した「LX700h」を発売

2025.03.13

レクサスは、フラッグシップSUV「LX」を一部改良し、さらに同ブランド初となる新ハイブリッドシステムを搭載した「LX700h」を2025年3月24日に発売することを発表した。

LX700h“EXECUTIVE”(ソニックチタニウム)

LXは、「世界中のどんな道でも楽に・上質に」をコンセプトとして、世界中のあらゆる道での走行に耐えうる運動性能と、レクサスらしい上質な乗り心地を両立するフラッグシップSUVとなる。現在では、世界約50カ国以上で様々なユーザーに愛用されている。一方でレクサスのラインアップ上、唯一電動車の設定が無いモデルでもあった。

LX700h“OVERTRAIL+”(ムーンデザート)

今回、レクサスはLX700hの導入にあたり、LXが代々培ってきた「信頼性」「耐久性」「悪路走破性」を電動化においても守り抜く事を第一とした、新しいパラレルハイブリッドシステムを開発。モータートルクを活かした、レクサスらしい走りの実現と共に、環境性能においては、車両使用時の年間CO2排出量をグローバルの全台数分でこれまで以上に低減している。

インテリアカラー:モノリス ※“OVERTRAIL+”設定色

そしてエンジンモデルを含めて、基本素性の向上により、レクサスならではの走りの味“Lexus Driving Signature”のさらなるレベルアップを実施。ドライバーの操作に遅れなく反応する“対話のできる走り”に磨きをかけると共に、安全装備に関しては、より安全、安心にお乗りいただくために、最新のLexus Safety System +(LSS+)へアップデートした。

また、多様なユーザーのニーズにより広くお応えするために、“OVERTRAIL+”を新たに設定、先駆けて販売が開始されたGX・NXの“OVERTRAIL”を含め、LEXUS OVERTRAIL PROJECTの商品ラインアップを充実させていくとしている。

「信頼性」「耐久性」「悪路走破性」を守り抜く新開発ハイブリッドシステム

■レクサス初のパラレルハイブリッドシステム

LXの「信頼性」「耐久性」「悪路走破性」を支える駆動系、“フルタイム4WD”、“トランスファーLoレンジ”、“トルクコンバータ付AT”を電動化においても維持すべく、V6 3.5Lツインターボエンジンと10速ATの間に、クラッチを有する「モータージェネレーター(MG)」を配置した、パラレルハイブリッドシステムを採用した。

エンジン+モーターの高出力・大トルクを確実に路面に伝えると共に、シチュエーションに応じてエンジンのみ・モーターのみへの走行の切替をハイブリッド制御システムが最適にコントロールする。

新型パラレルハイブリッドシステム

また従来のレクサスパラレルハイブリッド車には装備されないオルタネータとスタータを標準装備、万が一ハイブリッドシステムが停止した場合にもスタータでのエンジン始動が可能、オルタネータで発電した電力を12V補器バッテリーへ供給することでエンジンのみでの退避走行を可能とする、レクサス初のシステム。

退避走行中もトランスファーLoレンジの使用やアクティブハイトコントロール[AHC]による車高調整、A-TRAC(Active Traction Control)の作動が可能となっており、悪路走破にも寄与。

スタータ/オルタネータ

■エンジン車同等の渡河性能

リヤフロアに搭載したハイブリッドメインバッテリー本体を、上下に分割した防水トレイでパッキングする防水構造を採用。深水路等での水の侵入を防ぐことで、エンジン車同等の渡河性能700mmを確保した。

万が一防水トレイ内に水が浸入した際にはトレイ内に配置した被水センサが検知、メーター表示によるドライバーへの注意喚起を行なう。

防水トレイ

■モータートルクを活かした走り

応答性の良いモーターのトルク特性と大排気量ツインターボエンジンの組合せにより、低速においてはアクセル低開度からレスポンスの良いリニアな発進・加速を、アクセル踏み込み時や高速域においては大トルクを活かした力強く伸びのある加速を実現、レクサスらしい“対話のできる走り”を追求している。

オフロードにおいては、トランスファーHiレンジに留まらず、Loレンジでのモーター駆動をレクサスとして初めて採用、マルチテレインセレクトの各モードと組合わせ、繊細なアクセル操作が要求される岩場やダート・深雪路等においてはモーターのみでの走行も一部可能とし、高い走破性とコントロールのしやすさを両立した。

LX700h“OVERTRAIL+”(テレーンカーキマイカメタリック)

■給電機能

センターコンソール下に配置したACインバータ(防水構造付)によって、1,500Wまでの給電を可能とした。さらにセンターコンソール後部とデッキにコンセントを配置することで利便性も高めた。様々なアクティビティや災害時の非常用電源としても活用できる。

■GA-Fプラットフォームの改良

MGの追加により重量が増加し、かつ全長が伸びたパワートレーンを搭載するために専用のクロスメンバー(クロスメンバーNo.3)を新設、断面と板厚を最適化し薄型形状とすることでエンジンモデル同等の最低地上高を確保した。さらにパワートレーンの重量増に合わせ、リヤエンジンマウントの材質もより耐久性の高いものに変更している。

また、リヤフロアへのハイブリッドメインバッテリー搭載に合わせ、スペアタイヤ位置変更の為にスペアタイヤクロスを新設、取付角度を最適化することで搭載位置を下げつつもデパーチャアングルを維持、悪路走破性とサービス性を両立させた。なお、12V補器バッテリーの搭載位置をエンジンルーム内からリヤのデッキ横に変更、専用の金属トレイと脱着式のバッテリーブレースを設定し、交換のしやすさとリヤクォータまわりでのボディ剛性の向上を両立させた。

クロスメンバーNo.3

レクサス統一の走りの味“Lexus Driving Signature”の追求

レクサスでは、全ラインナップで統一した走りの味、“Lexus Driving Signature”を追求する活動をモデルサイクルに関わらず絶え間なく実施し、「対話のできる走り」を目指している。今回のLXにおいても、先行車におけるトライ&エラーや他モデルで得られた知見、フレーム車ならではの要素技術改良などを織込み、トヨタテクニカルセンター下山(TTC-S)をはじめあらゆる路面での走り込みを実施、オンロード・オフロードを問わない、レクサスらしい走りを目指した。

LX700h“OVERTRAIL+”(ムーンデザート)

■剛性向上の取組み

レクサス他モデルで実践しているラジエータサポート廻りの剛性向上を、今回のLXにも織込んだ。ステアリング操作に対するリニアな反応を実現すると共に、補強部材をパッチ形状とすることでホイールアーティキュレーションを維持、悪路走破性を犠牲にすることなく操舵応答性を向上させた。インストルメントパネルリンフォースメントについても、ステアリング支持剛性向上の為のブラケット追加や既存ブラケット板厚変更を実施、ステアフィールと操縦安定性を向上させている。

■新構造のキャブマウントクッション

フレームにボディをマウントする為のキャブマウントクッションについても構造を刷新、フレームとボディがこじる動きをする際の結合剛性を向上させることで、フレーム車特有のブルブルとした低周波の振動をより一層低減、フレーム車の利点である高い堅牢性やロードノイズ遮音性はそのままに、すっきりとした乗り心地を実現している。

■AVSの進化

AVSアクチュエータ部のバルブ構造を見直し、路面の段差通過などでアブソーバーが急に縮む際の減衰力を滑らかにコントロールすることで、突き上げ感を抑えた滑らかな乗り心地を実現した。トランスファーLoレンジにおいても、極低速から車両が停止する際の減衰力コントロールを改善、余分な車両の動きを抑え、悪路における安心感と上質さを高めた。

より一層、楽に・上質にドライブいただくための機能・装備進化

ハイブリッドモデルの導入に合わせ、エンジンモデル含めて機能・装備面の更なる充実を図った。

■12.3インチ大型フル液晶メーターの採用

ドライバーが運転に集中できるよう、運転支援情報をわかりやすく表示可能。LX伝統の補器バッテリー電圧とエンジン油圧計は勿論のこと、画面カスタマイズにより、ブーストメーターの表示やハイブリッドバッテリー充電状態(※ハイブリッドモデルのみ)の表示も選択できる。ドライブモードセレクトやマルチテレインセレクトの、モード切替え時の車両アニメーション表示も一新した。

12.3インチ大型フル液晶メーター

■エレクトロシフトマチックの採用(ハイブリッドモデルのみ)

レクサスのオフロード4WD車として初めてのエレクトロシフトマチック採用に際し、“揉み出し”のような悪路走行特有の操作時における操作のしやすさ・握り易さをオフロードのTAKUMI監修のもと追求、心地の良い触感と高い操作性を両立する、LX専用のシフトノブを新規採用した。

エレクトロシフトマチックの採用と合わせて、「アドバンストパーク」のスイッチもセンターコンソール上面の視認しやすい位置に配置した。

エレクトロシフトマチック

■フロント席リフレッシュシートの採用(EXECUTIVEはドライバー席)

フロント席乗員の疲労軽減の一助とすべく、エアブラダー(空気袋)方式のリフレッシュシートを新たに採用した。センターディスプレイ内のスイッチから、機能のオン・オフ並びに全身2コース・部位別3コースの全5コースが選択可能、強度も5段階に設定できる。

インテリアカラー:ブラック ※“OVERTRAIL+”設定色

■「置くだけ充電」の進化

センターコンソール上面の「置くだけ充電」の世代を更新、急速充電に対応すると共に、従来型ではリヤセンターコンソールのみだったEXECUTIVEについて、フロントセンターコンソールにも設定を追加、車内でのスマートフォン充電ニーズ拡大に対応している。

【メーカー希望小売価格】

関連情報:https://lexus.jp/models/lx/

構成/土屋嘉久

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