
家族旅行の思い出はプライスレス、だからこそ「行かない」選択肢はないものの、帰ってからの節約生活が辛い……。
「旅行から戻ってからは“もやし生活”」とまでは言い過ぎかもしれませんが、旅行の宿泊料金はお金がかかるものなので、ホテルに無料で泊まれる、または、宿泊料を一部割引できる株主優待が使って高くなりがちな宿泊費を安くできるとよいように思います。ただ、優待取得のコツや使うコツもあり、取得前に考えておきたいこともありました。
宿泊費を安くする「ホテル優待」がある!
※株価は2025年3月7日時点
■リソルホールディングス(5261)(株価5,510円、最低投資額55万1,000円)
ホテル、ゴルフ場の運営をするリソルホールディングスの株主優待は、ホテルなどで使える「RESOL ファミリー 商品券」で、100株では10枚2万円分、300株では15枚3万円分、500株では20枚4万円分がもらえます。
リソルグループが運営する施設には、ホテルリソル、ホテルリソルトリニティ、そしてキャビン宿泊施設の「リソルポシュテル東京浅草」もあります。気になる宿泊料金ですが、「リソルポシュテル東京浅草」のキャビンの部屋、素泊まりであれば約1万円。カプセルホテルよりは広いものの部屋ごとの施錠はできないタイプの宿泊所のため、100株保有でも大人1人~2人利用であれば比較的使いやすそうです。権利は年1回3月です。
■共立メンテナンス(9616)(株価3,046円、最低投資額30万4,600円)
ビジネスホテルの「ドーミーイン」を展開する共立メンテナンスにも株主優待があり、保有株数に応じて増えていきます。例えば100株では、株主優待割引券が2,000円分(年4,000円分)とリゾートホテル優待券1枚(年2枚)。長期3年以上保有であれば3月時に追加で株主優待割引券が2,000円追加でもらえます。権利は3月、9月の年2回です。
利用できる対象施設はビジネスホテルの「ドーミーイン」のみならず、リゾートホテルやドーミー倶楽部軽井沢など対象施設であれば使えます。「他の割引等と併用」できるため、リゾートホテル優待券(平日は通常料金の約30%割引)を使い、さらに株主優待券を使うこともできます。共立メンテナンスでは、株式分割、優待内容拡充があり、もらえる株主優待が2024年3月よりも2025年3月の方が増えていることにも注目です。
■ワキタ(8125)(株価1,728円、最低投資額17万2,800円)
ワキタは機械商社で、土木建設機械のレンタルなどを行うのですが、株主優待はホテルコルディアで使える優待券です。
100株で1,000円×10枚の1万円、300株で1,000円×30枚の3万円の利用券がもらえます。権利は2月です。
「ホテルコルディア大阪」か「ホテルコルディア大阪本町」かになりますが、株主優待を使い、宿泊費用の支払いに利用できます。
■サンフロンティア不動産(8934)(株価1,940円、最低投資額19万4,000円)
サンフロンティア不動産の株主優待は、100株で1,000円分1枚、300株では5,000円分1枚、500株では3年未満だと5,000円分2枚、3年以上だと5,000円分4枚と株数によって増えていきます。権利月は3月。
「空庭テラス京都」や「たびのホテルlit松本」、「たびのホテル飛騨高山」といった対象ホテルで利用ができます。
■ツカダ・グローバルホールディング(2418)(株価567円、最低投資額5万6,700円)
宿泊無料券がもらえるのは、ツカダ・グローバルホールディング。2024年10月に株主優待制度の拡充を発表し5,000株以上、1万株以上で優待券や宿泊券がもらえるようになりました。
5,000株では3年未満なら5,000円分(年間1万円分)の優待券、3年以上なら1万円分(年間2万円分)の優待券。また、1万株以上では3年未満なら5,000円分の優待券と宿泊1泊招待券1枚、3年以上なら1万円分の優待券と宿泊1泊招待券2枚(年間ならそれぞれ2倍)がもらえます。100株でも、ホテル宿泊代金を優待価格で宿泊できるほか、グループレストランの飲食代が割引になる優待券が2枚(年間4枚)もらえます。権利月は6月と12月です。
■東急不動産ホールディングス(3289)(株価981.1円、最低投資額9万8,110円)
東急不動産ホールディングスの株主優待は、100株で「ホテルハーヴェスト」で利用できる宿泊優待券や「ROKU KYOTO」で使える宿泊優待共通券」など。
500株以上なら「JR東⽇本グループホテル」を株主優待価格で宿泊できます。権利月は3月と9月です。
■トーセイ(8923)(株価2,394円、最低投資額23万9,400円)
不動産会社のトーセイの株主優待も、「ホテル優待」です。権利月は11月。「ココネ神田」や「ココネ上野」などで利用できる3,000円分のホテル宿泊券がもらえ、このほか、継続保有期間が長くなるとQUOカードも。1年以上では1,000円ですが、2年以上では2,000円、5年以上なら3,000円がもらえます。