
ミライ人間洗濯機
#大阪・関西万博 #1970年大阪万博 #新技術
4月から開催される大阪・関西万博。この「大阪ヘルスケアパビリオン」で注目必至なのが、ボタンひとつで全身を心地よく丸洗いする『ミライ人間洗濯機』だ。手掛けたのは「ウルトラファインバブル」を生成するシャワーヘッド『ミラブル』シリーズで有名なサイエンス。開発の原点は、1970年の大阪万博・サンヨー館に展示された『ウルトラソニックバス』(通称:人間洗濯機)で、当時の万博会場に足しげく通った同社・青山恭明会長の熱い〝万博愛〟も実現の大きな原動力となった。
「お風呂とシャワーにミラブル技術を採用し、入浴とシャワーの最適な環境を実現しました」(サイエンス・平江真輝さん)。さらに背中部分に入浴者の心拍数を計測できるセンサーを内蔵。「センサーが交感神経と副交感神経の状態から入浴者の心身状態を可視化。心身がリラックスできる映像と音楽によりバイオリズムを整えます。今後、このセンサーを家庭用ユニットバスでも使えるように検討中です」(平江さん)。
開発・製造には55年前の『ウルトラソニックバス』の技術開発者やデザイナーも参加。新旧万博オールスターが集結し完成したのがこのミライのお風呂、なのだ。
【DIMEの読み】
エステに近い機能が斬新。家庭用ができれば富裕層を中心にヒットしそうだ。ちなみに会場のデモ機で入浴体験ができる希望者を募ったところ瞬く間に定員に到達。二次募集の実施も予定しているとか。
「令和版」は、カラダだけでなくココロも洗う!
流線形のコックピットデザイン。カプセルが閉じると自動的に注水。入浴者の心拍数を計測し、心身を落ち着かせる映像と音楽が流される。
入浴する人の肌の状態をAIが判断し、それぞれに最適化した水流を浴びることのできる機能を実装。世代ごとに異なる肌悩みにも対応している。
取材・文/安藤政弘 編集/原口りう子