
メルカリから取引数や検索ワードから読み解くトレンドニュースレターが到着したので、入学シーズンを前にした〝中古ランドセル〟の動向など、その概要をお伝えする。
入学シーズン目前、中古ランドセルに人気の兆し
■年間取引件数は過去最高を更新、5年で約1.4倍になった「中古ランドセル」取引
これまでの、「メルカリ」における中古ランドセルの取引件数を調べたところ、2024年の年間取引件数は過去最高を更新しており、5年前の2019年と比べて、取引件数が約1.4倍に伸びていることがわかった。
■メルカリ〝ラン活〟のピークは3月
「ランドセル購入に関する調査 2024年」によると、2023年中で最もランドセルが購入された時期は5月であるとされている。一方、「メルカリ」で中古ランドセルが最も購入される時期は入学・進学直前にピークを迎え、通常のラン活とは異なる動きを示していた。
主に若年層でブーム、「編み物」関連の月間取引件数が過去最高に
■2025年1月、「編み物」関連の月間取引数が過去最高を記録。昨年比約1.6倍に伸長
「メルカリ」における、「編み物」「毛糸」といった「編み物」関連の月間取引件数を調べたところ、2025年1月に過去最高を更新。2024年1月と比べて、約1.6倍に伸びていることが判明した。
昨今、「編み物」は、人気アイドルやインフルエンサーのSNS投稿をきっかけに、小売店では毛糸が品薄になるほど若者世代の間のブームとなっている。
■全年代で「編み物」取引が増加、10代・20代の取引数は昨年対比で約3.4倍に
年代別で「編み物」関連の月間取引件数を調べたところ、2025年1月は2024年1月と比べて、10代・20代の取引件数が約3.4倍に増加したことがわかった。30代では約2.1倍、40代では約1.6倍になるなど、全年代で取引件数が増加しているものの、10代・20代の伸びが特に顕著であることを示している。
検索ワードランキング、台湾は「吉伊卡哇(ちいかわ)」が1位
日本では、ノースフェイス、こたつ、福袋などの季節性の高い商品がTOP10にランクインしたほか、キャラクター関連やファッション関連のブランドなど、様々なジャンルがバランスよく検索されているようだ。
一方、台湾では、ほとんどがキャラクター関連での検索であることがわかる。
2025年1月、「ちいかわ」をテーマとしたイベントに、延べ320万人以上が来場したとされるほど、台湾で「ちいかわ」は人気キャラクターに成長している。
そのような人気・イベントの影響を受けて、台湾での「メルカリ」の越境取引における検索1位となっている。また、同じ作者の「ナガノのくま」も台湾でイベントが開催されるほどの人気を博しており3位にランクインした。
その他、1月から台湾で劇場版公開となった「進撃の巨人」が2位になるなど、日本発のコンテンツカルチャーが台湾で注目を集めていることを、改めて印象付けるランキングとなった、
関連情報
https://about.mercari.com/
構成/清水眞希