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過熱する「ぬい活」ブームの行く末をぬいものアイドル・たきゅーとさんに直撃!

2025.03.10

アイドルやアニメキャラクターなどを応援する「推し活」は広く知られているが、その中でも、推しのぬいぐるみと一緒に色んな場所へ出かけて撮影したり、旅を楽しんだりする「ぬい活」が話題になっている。

「ぬいもの界の知る人ぞ知るインフルエンサー」に直撃!

既存のぬいぐるみとのぬい活もあれば、「もっと自分好みのぬいぐるみを作って応援したい」という方も多く、昨年あたりからSNSでは推しキャラを自作で再現したぬいぐるみや、完全オリジナルのぬいぐるみを披露する投稿が増加中。

手作りホビー材料の大型専門店ユザワヤでは、推し活・ぬい活のPOP UP STOREが期間限定でオープンしたり、幅広いラインナップの雑貨店「3COINS」では、推しぬいのための洋服を販売するなど、“ぬい活”が広がりまくっている。

バンダイナムコグループでハイターゲット向けトイホビー事業を展開する株式会社BANDAI SPIRITSが18~59歳の男女1,032人を対象に行った、第2回「BANDAI SPIRITS大人アンケート調査」によると、直近1年間でぬいぐるみにかけた金額の平均は8,003円。所有個数は10~19個が多いなか、100個以上と回答するヘビーユーザーも。

参考:https://www.bandaispirits.co.jp/press/2025/250220.php

また、日本玩具協会が発表した2023年度の国内玩具市場規模によると、2023年のぬいぐるみ市場規模は391億円で、前年より67億円上回る結果に。

参考:https://www.toys.or.jp/toukei_siryou_data.html

我々の知らない間にジワジワとその勢力を拡大している「ぬい活」市場。今こそ注目しておかなければならない。

そこで今回、「ぬい活」に詳しい、〝女子中学生〟ぬいものアイドルに話を聞いた。

2020年6月からYoutubeで活動を始めた、〝女子中学生〟ぬいものアイドル、たきゅーとさん。ぬいものの楽しさ、ぬいぐるみの魅力を世界に広めるため、日々精力的に活動している。

「ぬいもの界の知る人ぞ知るインフルエンサー」である“彼女”を直撃した。

――「ぬい活」はいつ頃から流行り始めたのでしょうか?

「『ぬい活』という言葉が広がり始めたのは最近かなと感じていますが、それより更に以前から市販のぬいぐるみを持ち歩いて、外で写真を撮ったり、お洋服を着せたりする文化はありましたね」

「自分でぬいぐるみを作るっていう考え方が広まり始めたのは3~4年前からで、その頃にたきゅーとも活動を始めました。『ぬい活』をしたくても自分の”推し”が公式からグッズ化されるとは限らないので、ないものは自分で作るしかないんですね。SNSで自作ぬいを作る人が増えた事によって「ぬいぐるみって作れるんだ!」という気付きがあったのかなと。ここ数年でぬいぐるみ用の生地やぬい服などを扱うメーカーも増えてきて『ぬい活』は更に加速しているように思います」

――『ぬい活』で人気のぬいぐるみは?

「みんなそれぞれ好みのサイズがありますが、持ち歩きやすい10~15cmサイズのぬいぐるみが人気という印象があります。UFOキャッチャーとかのプライズ系ぬいぐるみなんかは特に人気で、おでかけに一緒に連れて行って写真を撮ったりする需要が高いですね。中国・韓国発の棉花娃娃という少し大きめで繊細な刺繍が特徴のぬいぐるみも大ヒットしました」

棉花娃娃とは、近年、中韓などアジア圏を中心に流行している着せ替えぬいぐるみのこと。コットンドール、中華ぬいなどと呼ばれることもあり、クオリティの高い繊細な刺繍が特徴だ。

「ぬいぐるみを自作するという話で言うと、人気が出た作品でまだぬいぐるみが発売されていない物を作る事がよくあります。例えば最近だと映画「ゲゲゲの謎」が大ヒットした事により、たくさんの人が目玉の親父のぬいぐるみを作っていましたね。目玉の親父の髪の毛に使うグレーの生地が一時品薄になったりもしました」

そんな『ぬい活』には、ぬいぐるみとお出かけして様々なスポットで記念撮影する「ぬい撮り」や、ぬいぐるみにお気に入りの洋服を始め、アクセサリーや小物で彩る「ぬい服」などのジャンルも存在。

「ぬいもの人口増加」を掲げて活動するたきゅーとさんは、「自作ぬい」の魅力をこう語る。

「公式からは販売されないキャラクターのぬいちゃんを自作したり、最近はVtuberさんなどが自分自身のぬいちゃんを作ったりして盛り上がっています。他には、市販のぬいぐるみのために寒い時期にマフラーや帽子を編んであげたりして、愛情をたーっぷりかけられるのも自作の魅力ですね」

ぬいものアイドル・たきゅーとさんとは?

『ぬい活』人気は計り知れない。大手メーカーも参戦し、ぬいぐるみ用のポーチなど数々のアイテムを販売し、今やブームの域を超えた盛り上がりを見せている。

“ぬいぐるみを連れて歩く”という活動はもはや一般的となり、既にファッションの一つとして『ぬい活』が広がりを見せているようにも感じると、たきゅーとさんは語る。

ところで、『ぬい活』よりも気になることがある。

「たきゅーと」さんとは何者なのか?少しだけ、一問一答に答えてもらった。

Q: 女子中学生だそうですが出身は?
A: アイドル星出身!宮城県仙台市で元気いっぱい女子中学生やってます!

Q: ぬいもの以外の趣味は?
A: 最近はサウナが趣味!休日は神社仏閣めぐりでリフレッシュ!ラーメンが好きです!!

Q: 人生で一番幸せな瞬間は?
A: たきゅーとの発信でみんなが役立ったって言ってくれた時や、たきゅーとがきっかけでぬい作りを始めてくれた人を見た時、あとはサウナの後の水風呂ですね!

Q: どんな子がタイプですか?今好きな子はいますか? 
A: 優しい人が好きです♥今は好きなコいないけど、いつか素敵なお嫁さんになれたらいいナ…!

とにかく愛くるしいたきゅーとさん、そんな“彼女”がぬい活にハマった理由とは?

「きっかけは、好きなVutberさんのぬいぐるみを作って動画を公開したことです。今はぬいぐるみの本だったり、有志の方々が公開、販売されているぬいぐるみの型紙がたくさんありますが、たきゅーとが活動を開始した4年ほど前はぬいぐるみの型紙配布はほとんどなかったので必然的に型紙を作る所からスタートしました」

「元々コスプレ衣装などを趣味で作っていたのもあり、ハンドメイドは大好き!自分で作るようになってからどっぷり沼に浸かってしまいましたね」

ぬい作りをする前はコスプレ衣装を作っていたとか。中学生ゆえ、ネットや本の情報を参考に独学で手芸、刺繍を学んだという。

人生のバイブルは、笠井フジノ先生の「アイテム別基礎作図集」、平栗あずさ先生の「ぬいのお顔手刺繍Lesson」など。

当然、たきゅーとさん自身の衣装も手作りだ。

「デザインは、たきゅーとのバックアップをしてくれているプロデューサーのDoTくん!衣装の制作はたきゅーとがやりましたーっ!デザインでこだわった点は、”女子中学生アイドルらしさ”!同世代のアニメのヒロインや、アイドルの衣装を参考に、たきゅーとのメインカラーであるピンク色を基調に可愛くデザインをしてもらいました☆」

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