
総合防災メーカーのホーチキは、避難合言葉(※)に関する意識調査「全国おはしも調査」を実施し、その結果を公開した。
関東では「おかしも」派が優勢で、西日本では「おはしも」派が多い!
同調査は、全国47都道府県の15歳から69歳の男女940名を対象に行なったもの。その結果、特に関東圏では「おかしも(押さない・駆けない・しゃべらない・戻らない)」派が優勢、西日本では「おはしも(押さない・走らない・しゃべらない・戻らない)」派が多く、山口県では90%に達することが判明。
また、中部地方では「おはし(押さない・走らない・しゃべらない)」が主流となるなど、地域ごとの特色が浮き彫りになった。さらに、調査対象者の79.0%が「子どもたちや家族に覚えていてほしい」と回答。避難合言葉が世代を超えて人々の記憶に残り、現代においても重要な防災の知恵として活かされていることがわかった。
※同調査における「避難合言葉」とは、避難訓練時などに使用される標語を指す。これらの標語は、迅速かつ安全な避難行動を確保するために設定されている。
・全国トップは「おはしも」、2位は「おはし」、3位は「おかしも」
全国調査の結果、最も回答が多かったのは「おはしも」で27.4%、次いで「おはし」が26.8%、「おかしも」が22.0%という結果に。
地域別でみると、関東圏では「おかしも」派が強く、埼玉県と千葉県で65%、茨城県で60%、栃木県で55%、東京都で50%となった。
一方、西日本では「おはしも」派が目立ち、特に山口県で90%という全国最高の支持率を示したほか、高知県、兵庫県、島根県でも50%が「おはしも」と回答するなど、地域によって特徴的な傾向が浮き彫りになった。
また、全国からご当地避難合言葉が続々と見つかった。東北地方では「津波が来たら、いち早く各自てんでんばらばらに高台に逃げろ」を意味する「津波てんでんこ」や「おはしもち」(押さない・走らない・しゃべらない・戻らない・近づかない)、京都では、「はしもて」(走らない・しゃべらない・戻らない・低学年優先)などの回答があり、その土地それぞれの文化や方言を活かしたご当地避難合言葉が生まれていることがうかがえる。
・約8割が「避難合言葉は子どもたちや家族に覚えていてほしい」と回答
また、子どもたちや家族に避難合言葉を覚えていて欲しいと思うか聞いたところ、「そう思う」が30.7%、「おそらくそう思う」が48.3%という結果となり、避難合言葉の次世代継承への期待が高いことが判明。「防災に有効」との評価も81.4%に達し、58.9%が「非常時に思い返す」と答えるなど、現代における防災の知恵としての価値が改めて確認された。
・「東日本大震災の際に小学生の時に覚えた避難合言葉を思い出した」など避難合言葉が役立った体験談も
さらに、避難合言葉が役立ったエピソードを聞いたところ、「東日本大震災の際、津波てんでんこの合言葉でそれぞれが高い所に逃げた」「大人になり教師として実際に地震を経験したとき、生徒と避難合言葉を確認することで全員落ち着いて避難できた」など、実際の非常時での活用例も寄せられた。
【調査概要】
調査内容:「全国おはしも調査」(全国47都道府県の避難合言葉に関する意識調査)
調査対象者:性別:男女/年齢:15歳~69歳
調査数:940人(全国)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2025/01/31(金)~2025/02/03(月)
※ホーチキ調べ
※回答率(%)は小数点第2位を四捨五入しているため、合計数値は必ずしも100%とはならない場合がある
関連情報
https://www.hochiki.co.jp/
構成/立原尚子