
2025年3月4日、 AppleからM3チップを搭載、そしてApple Intelligenceのために設計された、より高速でよりパワフルなiPad Airが発表された。
このM3搭載iPad Airは、ブルー、パープル、スターライト、スペースグレイの4色をラインアップ。価格はこれまでと変わらず、11インチiPad AirはWi-Fiモデルが9万8800円(税込)から、Wi-Fi + Cellularモデルが12万4800円(税込)から。
13インチのiPad Airは、Wi-Fiモデルが12万8800円(税込)から、Wi-Fi + Cellularモデルが15万4800円(税込)から。
発売日は2025年3月12日で、すでに予約受付が開始されている。その主な特徴は以下のとおり。
M3の驚異的なパフォーマンス
M3のより高速なNeural Engineにより、ユーザーはApple IntelligenceとiPadOSの驚くようなパフォーマンスを満喫できる。
パワフルなM3チップは、M1や前世代のモデルと比べて多くの点で進化を遂げている。
よりパワフルな8コアCPUを搭載したM3は、マルチスレッドのCPUワークフローがM1搭載のiPad Airよりも最大35パーセント高速化された。そしてM3は9コアGPUを搭載し、グラフィックス性能がM1よりも最大40パーセント高速だ。
M3はまた、iPad Airに初めてAppleの先進的なグラフィックスアーキテクチャをもたらし、Dynamic Caching、ハードウェアアクセラレーテッドメッシュシェーディングとレイトレーシングに対応する。
グラフィックスを駆使するレンダリングワークフローのために、M3搭載のiPad AirはM1搭載のiPad Airより最大4倍高速なパフォーマンスを提供し、より正確な照明、反射、陰影と、極めてリアルなゲーム体験を実現する。
M3は、iPad Airに初めてAppleの先進的なグラフィックスアーキテクチャをもたらし、ユーザーは、年内に公開予定の「Where Winds Meet」のようなグラフィックスを駆使するゲームを楽しめるようになる。
M3のより高速なNeural Engineで、iPad Airのユーザーは、iPadOSでAIの機能をさらに実感できるはずだ。ちなみにM1と比べて、M3のNeural EngineはAIベースの作業が最大60パーセント高速化されている。
ほかにも、Aシリーズチップを搭載したiPadモデルと比べて、Apple Intelligenceへの対応、11インチと13インチのサイズでの提供、新しいMagic KeyboardやApple Pencil Proなど先進的なアクセサリへの対応などの点でも向上している。
■Apple Intelligenceのために設計
iPad Airは、有用で関連性のあるインテリジェンスを提供するパーソナルインテリジェンスシステムであるApple Intelligenceのために設計されている。
写真アプリでは、クリーンアップツールにより、写真の中の不要な要素を簡単に消すことができ、自然な言葉づかいでの検索により、ユーザーは探しているものが何かを説明するだけで、あらゆる写真やビデオを検索できる。
写真アプリでは、クリーンアップで写真の中の不要な要素を簡単に消すことができる。
メモアプリの画像マジックワンドを使うと、ユーザーはApple Pencilでスケッチを円で囲むだけで、ラフなスケッチを美しい画像に作り変えて、メモを視覚的に一段と魅力的なものにできる。
また、ユーザーがメモの中の何もない空白部分に円を描くと、画像マジックワンドが周囲のコンテクストを使って、メモを補足してより視覚的にする関連画像を作成する。
Apple Intelligenceは、ユーザーがImage Playgroundで自分らしさをビジュアル表現するクリエイティブな新しい方法を探ったり、ジェン文字でぴったりの絵文字を作ったり、作文ツールで文章をより一層ダイナミックにしたりできるよう手助けをする。
Siriにタイプ入力できるようになり、Siriの会話能力が向上して、ユーザーが言葉につまづいても話についてくる。
Image Playgroundはユーザーが自分らしさをビジュアル表現するクリエイティブな新しい方法を提供。
そして作文ツールとSiriにChatGPTがシームレスに統合され、ユーザーはアプリケーションを切り替えなくてもChatGPTの専門知識を活用でき、作業をこれまで以上にすばやく、簡単にこなせるようになった。
さらにユーザーは、アカウントを作成しなくても無料でChatGPTにアクセスが可能だ。この無料アクセスにはユーザーのプライバシー保護が組み込まれており、ユーザーのIPアドレスは匿名化され、OpenAIはリクエストを保存しない。
ユーザーは、作文ツールとSiriと、ChatGPTとの統合を有効にするかどうかを選択でき、使用するタイミングやどの情報が共有されるかを完全に管理できる。
まったく新しいiPad Air用Magic Keyboard
iPad Air用のまったく新しいMagic Keyboardは、より身近な価格で、ユーザーの可能性を拡げてくれる。
より大きな内蔵トラックパッドは、細かい作業のための精度が一段と向上。新しい14のファンクションキー列により、画面の明るさや音量の調節などの機能に簡単にアクセスできる。
新しいMagic Keyboardはマグネットで取りつけられ、Smart Connectorによって、Bluetoothを必要とせずに瞬時に電源やデータにつながる。機械加工されたアルミニウム製のヒンジには、充電用のUSB-Cコネクタも搭載されている。
新しいiPad Air用Magic Keyboardは、ユーザーに好評なフローティングデザインによりホワイトで提供される。価格は11インチモデル用が4万6800円(税込)、13インチモデル用が4万9800円(税込)だ。
まったく新しいiPad Air用Magic Keyboardは、14のファンクションキー列とより大きなトラックパッドを備えている。
新しいMagic Keyboardはマグネットで取りつけられ、ユーザーから好評なフローティングデザインを採用している。
構成/清水眞希