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【株主優待ガイド】3月末に株式分割して優待拡充も!株価上昇が期待できる4社とは?

2025.03.07

株式分割が1:2で行われると、これまで100株保有していた人は200株となり、株主優待は200株からになってしまってもおかしくありませんが、分割後100株(分割前50株)でももらえるようになる企業もあります。これが、実質「株主優待拡充銘柄」です。

株価分割で買いやすくなり株主優待がもらえるハードルも低くなる

これまで単元未満株や端株を保有していた人でももらえる銘柄で、3月31日を基準日にして分割する銘柄をまとめてみました。※株価は2025年2月28日時点

イエローハット(9882)(株価2,816円、28万1,600円)

≪2024年9月度の株主優待実績≫

https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/20250130557931/

イエローハットは2025年3月31日基準日で、普通株式を1:2で分割。

分割後は「1年以上」の継続保有条件がつきますが、100株(分割前50株)で、お買物割引券10枚3,000円分と商品引換券1枚がもらえます。また、200株を新設。1年以上保有でお買物割引券15枚(4,500円)と商品引換券1枚がもらえます。また、使用可能店舗も増え、スポーツ自転車の専門店「ワイズロード」でも使えるようになります。

つまり、分割前100株を買えば、2025年3月の権利ではお買物割引券10枚3,000円分と商品引換券1枚がもらえ、そのまま保有すると分割後は200株。
2025年9月は特例措置もあるため、2025年3月末、2025年9月末の2回連続して100株以上保有していれば、200株権利のお買物割引券15枚(4,500円)と商品引換券1枚といったように、株主優待内容が「増える」わけです。権利は3月、9月です。

美津濃(8022)(株価7,840円、最低投資額78万4,000円)

https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/20250206564655/

「美津濃」と書いて「ミズノ」と読み、みなさんにはカタカナ表記の方がおなじみかもしれません。スポーツブランドとしてよく知られているメーカー、ミズノのことです。この美津濃でも株式分割が予定されていて2025年3月31日基準日で、普通株式を1:3で分割。

美津濃では3月と9月の権利で株主優待を行っていて、100株では株主優待券20%割引10枚、ミズノ公式オンラインショップ20%割引券などがもらえます。そして、「今回の株式分割後に100株以上保有の株主様は株主優待の対象となります」と書いてあるため、分割後100株(分割前は34株であれば102株保有に)であれば権利があります。

2025年2月28日時点では100株で約78万円が必要ですが、株価変動がなければこの1/3額、26万円ほどで株主優待がもらえるようになるわけです。

グンゼ(3002)(株価5,090円、50万9,000円)

https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/20250205564289/

グンゼは、2025年3月31日基準日で、普通株式を1:2で分割。

株主優待は、2つあり、(1)通販カタログ30%割引購入権利と(2)オンラインショップクーポン・インナーウェアなど自社商品で、このうち(2)が拡充。
分割後100株の株主優待を新設し、3年未満なら1,000円相当、3年以上なら2,000円相当、5年以上なら3,000円相当のオンラインショップクーポンかインナーウェアなど自社商品かどちらかがもらえます。「分割後100株」は「分割前50株」なので、実質拡充というわけ。

これまでよりも少ない資金で株主優待をもらえるようになります。

味の素(2802)(株価6,005円、最低投資額60万500円)

https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/20241106513151/

味の素は2025年3月31日基準日で、普通株式を1:2で分割。

変更後の株主優待制度では、分割後100株(分割前50株)でも500円相当の「味の素グループ製品」か「寄附」を選べます。分割前100株保有者は、分割後200株保有になり、分割前1,500円相当が2,000円相当になるなど、全体的に額が増えるわけで、株主優待拡充といえるでしょう。

味の素の株価は2025年2月28日時点では、単元、100株を買うとなると60万円ほど必要です。およそ1/2の額で株主優待がもらえるようになることで、現物も買いやすくなりそうです。

■おまけ:王将フードサービス(9936)(株価3,020円、最低投資額30万2,000円)

https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/20240517500491/

ここで、過去に株主分割を行った銘柄を見てみます。王将フードサービスは、2024年9月30日基準日で、普通株式を「すでに」1:3で分割しています。

注目は、2025年3月には分割後の100株でも、分割前100株同様「株主様ご優待券」2,000円(年間4,000円)と3月には提示すると会計から5%割引になる「株主様ご優待カード」がもらえること。
分割前に100株保有していた人は、そのまま保有していれば分割後300株になり、年間4,000円分から年間6,000円分(3,000円分×年2回)の「株主様ご優待券」がもらえるため、2024年9月度の株主優待と比較して、2025年3月は実質的に拡充となることにも注目です。

≪餃子の王将のイメージ≫

株価を振り返ってみると、「株主優待制度の変更に関するお知らせ」を発表したのは2024年5月23日。この日の終値は8,300円でした。そして、2025年2月28日終値は3,020円。もし、5月23日の終値を基準として100株買い、8,300円×100株を保有したとすると、分割し300株になり2月28日時点で90万6,000円になっているはずなので、もし売ったとしても7万6,000円の“キャピタルゲイン”でのプラスも得られている計算です。

しかも、それまで90万円ほどないともらえなかった株主優待が、およそ1/3の額でもらえるようになったことは大きいです。特に、餃子の王将で提示するといつでも5%割引になる「株主様ご優待カード」は物価高の現在でも気軽に外食できる株主優待ともいえます。

もちろん、株価は地合い(市場の人気や雰囲気)によっても上がったり下がったりするのですが、王将フードサービスの例は、株式分割と株主優待拡充した企業の銘柄を株主優待目的で買って中長期保有するだけでもプラスになったいい例だといえるでしょう。

文/谷口久美子

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