
ユーザーの声などに応えて、増加するスマホの機能。その過程で出るのがいらない機能だ。
そんないらないもののランキングが以下のデータ。3位の広告表示は無料でサービスを受けるために必要な機能だが、テレビやゲームなど当初は使う人も多かった機能が上位に入っている。
ランキングの中には「電話・通話」機能も。名称にPhoneが入り、現在も携帯電話会社と契約して使用することが多いのだが、もう求められない機能となっているようだ。
1989年のDIMEに掲載、ワープロのいらない機能のランキング
過去のDataWatchingを見ると1989年2月2日号にワープロのいらない機能のランキングが。1位の「カルク機能」は現在のExcelにも搭載されている機能で、選んだ範囲内の数値の合計などを表示する機能。ワープロの時代にこの機能は早すぎたということか。「ドロウ機能」は現在のWordなどにもある図形を作成する機能。現在はパッドをタッチしながら操作できるが、当初はドット絵を自分で描く、といった感じの作業が必要で使い勝手が悪かったのだろう。
時代が早すぎたもの。時代から求められなくなったもの。最先端の技術を活用した商品の機能ランキンングからは、時代というものが見えて興味深い。
本文で触れた2つの機能や通信機能はパソコンで使う人もいる機能。高度な機能はワープロの動作に支障が出るため必要ないと判断して敬遠する人が多かったのだろうか。
取材・文/渡辺雅史