まるで瞑想時間。忙しい現代人を内側から整えるシロダーラ
次に行われたのが「アーユルヴェーダといえば」と、みなさんもイメージする「シロダーラ」。頭皮をオイルマッサージした後、温められたオイルを額に垂らすシロダーラが始まった。それはとても静かで瞑想的な時間……。
60分間のシロダーラタイム。静謐の中をオイルが静かに額に落ち続ける
ザ・ハンドレッド ウェルネスサロンではシロダーラ施術に力を入れている。ネパール王族やインド貴族に伝わる「ロイヤルメソッド」を採用し、「王族級のケア」を受けられる唯一無二のサロン。手技はもちろん計算されたオイルの圧で額のマルマを整えることができる、特別なプロトコルに基づく。シロダーラのみのメニューも存在するほど。
MICHIRUさん自身も瞑想に近い状態になっていたようで「自分の体から意識だけが違う場所にいるような不思議な感覚でした。潜在意識と健在意識を行ったり来たりしているようで、脳のネガティブな意識や思い込みのようなものも流されていくのを感じていました」と話していた。
すべてが終わったらスチームサウナに移動し、よもぎなどの日本古来の薬草を採用したハーブミストに包まれてさらにリラックス。ここでは全身にまとったハーブオイルをさらに浸透させて発汗を促し、トリートメントによるデトックスを効果をより高めていくという意図もあるのだという。
銀座一等地でのアーユルヴェーダ施術。MICHIRUさんの感想は?
「スパなどの施術後は、体が重くまったりしたテンションになる場合も多いですが、今回は逆。体だけでなくメンタル的な満足感の大きさに驚いていますし、終わってすぐに力がみなぎってきました。シロダーラが終わった時点で、体に重さがなくリラックスしていて、脳もすっきり。心と体が一つになったような感覚になっていました。
また、印象的だったのは、やはりカウンセリングの充実度。カウンセリングシートにメモが書けて、それを持ち帰れるのがとても嬉しかったです。
これまでインドとスリランカでアーユルヴェーダを体験したことがあったのですが、良い意味でも悪い意味でも治療のイメージが強く、決してリラックスできる内容ではありませんでした。それと比べてもザ ハンドレッド ウェルネスサロンさんでの体験は、体と心にしっかり浸透しているのを感じながらもリラックスもできて、日本のこの場所でアーユルヴェーダを提供するためのこだわりを随所に感じました」
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次回、中編では今回の施術体験をもとに、アーユルヴェーダとウェルビーイングビューティーの関係をさらに深堀りしていく。
THE HUNDRED WELLNESS SALON(ザ ハンドレッド ウェルネスサロン)
住所/東京都中央区銀座4-4-2 銀座松屋通り安田ビル8F
営業/9:00~21:00 火休
料金/「Whole Detox Plus」69,000円 ほか
HP/https://www.thehundred-wellness.jp
ビジネスパーソンに最適な睡眠改善プログラム「Sdeep」もスタート。
MICHIRU(みちる)
メイクアップアーティスト・ビューティーディレクター/渡仏、渡米を経て、国内外のファッション誌や広告、ファッションショーやメイクアイテムのディレクション、女優やアーティストのメイクなどを数多く手がける。また体の内側からきれいになれるインナービューティを提唱するなど幅広く活躍中。本連載ではナビゲーターを務める。
取材・構成/福田真木子
写真/五十嵐美弥