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1本2万4000円のトマトジュースも!高付加価値トマトジュースに熱視線

2025.03.02

トマトジュースカテゴリーで売上シェア1位を占めているカゴメ株式会社(以下「カゴメ」)によると、同社が1933年から販売しているロングセラー商品「カゴメトマトジュース」の出荷量が、3年連続で過去最高を更新しているという。2024年の出荷量は2023年の出荷量を約20%上回り、販売ボリュームが大きい200ml、720ml、900mlのすべてが出荷量の最大値を更新した。

トマトジュースの老舗「カゴメ」が絶好調

前年の出荷量を約20%上回ったカゴメのトマトジュース

カゴメによるとその理由は大きく3つ。

1) 機能性表示「善玉コレステロールを増やす」(リコピン)「血圧が高めの方の血圧を下げる」(GABA)に関心が高いと思われる同社のメインユーザーである50代以上の購入量が更に拡大したこと

2) SNSを中心にトマトやリコピンと美容・健康に関する話題が増え、20代~30代の購入率が増加したこと

3) 生鮮野菜価格の高騰により、品質と価格が安定しているトマトジュースが評価され、生鮮トマトの代わりとして利用された可能性があること

これらの理由により、トマトジュースの飲用習慣が広まり、ヘビーユーザーが増えたことで、出荷好調につながったとカゴメでは分析している。こうした追い風を受けて注目されているのが、特殊な栽培法を用いた高級トマトを使用した、高付加価値のプレミアムトマトジュースだ。

半導体メーカーからの参入!高糖度で栄養価の高い「Vトマト」ジュース

別業種からの参入で注目されているのが、半導体製造装置メーカー「株式会社ブイ・テクノロジー」が作った新品種「Vトマト」使用のトマトジュース。

フルーツトマトジュースセット「V-TOMATOジュース(180ml)」。楽天市場のSALE価格では6本セット(20%割引)6,480円

出典:http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000113.000128894.html

同社はスマートフォンや薄型テレビに使用されるフラットパネルディスプレイ(FPD)の製造・検査・測定装置及び半導体製造装置の開発・設計・販売を主軸としており、2022年に半導体製造工場を横須賀リサーチパークに設立。それを機会に世界的な農業と食に関わる課題解決にむけて、トマト栽培を軸としたアグリビジネスへの挑戦を始めた。

医療技術を農業に応用した「アイメック農法」により、特殊なフィルムを用いて水分量を調節しながら、適度なストレスを与え、トマトの美味しさや甘さを最大限に引き出すことが可能にした。同社は2023年2月より高糖度で、リコピン・GABAが豊富なフルーツトマト「Vトマト」の販売を開始。Vトマトを使用して作られたトマトジュースは楽天やAmazonで販売されるほか、「横須賀市ふるさと納税」などにも採用されている。

フィルムに空いたナノサイズの微細な穴から、水・養分は通しつつ、害虫・病原菌はブロック。生育に使用する水や農薬も少なく抑えられる

出典:http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000113.000128894.html

「一粒口にすれば、従来のトマトとは違う全く異次元のトマトであることを体験頂けます」と語るブイ・テクノロジー アグリ事業本部 天日氏

出典:http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000113.000128894.html

世界的なアワードで二つ星を受賞した「スカーレット・ティアーズ」

食品飲料品業界でも権威ある優秀味覚賞「International Taste Institute(ITI)」で二つ星を受賞したのが、宮城県大崎市の農園「有限会社マルセンファーム」が作っている「スカーレット・ティアーズ」。昔からある日本産品種「玉光デリシャス」を使用し、しっかりとした酸味と口当たりの良さを引き出しているのが特徴だ。

「International Taste Institute(ITI)」で二つ星を受賞した「スカーレット・ティアーズゴールドラベル(720ml)」(税込み11,880円)

「玉光デリシャスは35年以上もの歴史がある種も少ない希少価値のある品種で、栽培が難しく形も不揃いのものが多いトマトですが、甘みと酸味のバランスが非常に良い昔ながらの味を持ったトマトです。節水栽培農法で育てることによってより一層味わいの贅沢な高糖度に仕上げ、”糖度10度~11度”の大玉を収穫後すぐに搾った果汁100%、無添加ジュースに仕上げています」(マルセンファーム 代表 千葉卓也氏)

マルセンファーム 代表 千葉卓也氏

1本2万4000円!「フルーツトマトジュース GRAND QUEEN」とは

価格の点で群を抜いているのが、「奇跡のトマト」と呼ばれる高糖度のフルーツミニトマトを専門とする「株式会社OSMIC FOODS」が販売しているトマトジュースだ。「糖度13」の「フルーツトマトジュース PRINCESS(720ml)」は1本が税込7,560円。「糖度15」で2025年3月より、日本航空。国際線の機内食でも採用されている「フルーツトマトジュース QUEEN(720ml)」は税込10,800円。さらにその上の、「糖度18」の「フルーツトマトジュース GRAND QUEEN 720ml 桐箱入り」に至っては、税込24,840円!

同社のトマトは2019年に開催された、一般社団法人 日本野菜ソムリエ協会主催の「野菜ソムリエサミット特別企画 トマトグランプリ」でも、約40種類のトマトの中から総合優勝を獲得。同社は2024年10月、日本初かつ唯一のミシュランガイド東京2025オフィシャルトマトパートナー契約も締結している。

2025年3月から5月の3か月間、日本航空国際線の機内食で採用されている「フルーツトマトジュース QUEEN(720ml)」(税込10,800円)

「フルーツトマトジュース GRAND QUEEN 720ml 桐箱入り」(税込価格 24,840円)

高糖度なのに、水を与えている常識破りの栽培方法

なぜこれほど高額になるのか。理由はその栽培方法と製造方法にある。

同社の高糖度フルーツミニトマトは米ぬか、蟹殻、牡蠣殻など自然日射の由来の有機物のみを使用し、約半年間発酵させ、土の中の微生物を極限まで増やした“オスミックソイル”で栽培。また一般的なフルーツトマトは糖度を上げるために「水切り栽培」を行っているが、同社は水を十分に与えることで皮が硬くならず、食べやすい食感に育てている。そしてマルハナバチによる自然界に近い環境での受粉を実施することで、さらに食味を向上させているという。

独自に開発した“オスミックソイル”で栽培

またジュースに加工する際はあえて一度冷凍している。冷凍の過程でトマトの細胞壁が破れるため、解凍時に旨み成分であるグルタミン酸がたっぷり果肉に流れ出すという。そのトマトを皮や種ごと使用し、時間をかけて加熱して糖度を高め、何度も裏ごしをしてトマトを感じられるとろみのあるテイストに仕上げている。

ミニサイズの「フルーツトマトジュース GRAND QUEEN 180ml」(税込み5,940円)は、ホワイトデーのお返しに喜ばれそう

取材・文/桑原恵美子
取材協力/カゴメ株式会社、有限会社マルセンファーム、株式会社OSMIC FOODS

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