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YouTubeやTikTokの「モデレーター」って何?覚えておきたい役割と仕事内容

2025.05.14

モデレーターとは議論などの場に欠かせない存在であり、近年ではYouTubeやTikTokでもその存在が重宝されている。本記事では、モデレーターの具体的な仕事内容や給料の有無について解説する。

本来、会議やグループインタビューなど意見交換の場で重要な役割を持つモデレーター。近年、YouTubeやTikTokでもモデレーターと呼ばれる存在が活躍している。仕事の場は、リアルタイムで動画を投稿するライブ配信だ。

この記事では、モデレーターの役割やYouTubeにおける具体的な仕事内容、また気になる報酬についても解説する。

モデレーターの本来の意味と役割

モデレーターは、主に会議やディスカッションの場など、ビジネスでもさまざまな分野で起用されている存在だ。しかし、正しい意味や明確な役割に関しては詳しく知らない人も多いのではないだろうか。

まずは、モデレーターの本来の意味や役割について解説する。

■モデレーターは仲裁者・調停者を指す

モデレーターは仲裁者、調停者、パネルディスカッションなどの司会者を指す。英語では“moderator”と表記する。ちなみに、形容詞である“moderate”には、節度のある、適度な、といった意味がある。

■モデレーターの役割

ビジネスにおけるモデレーターは、会議や討論の場で参加者の意見を取りまとめ、議論を円滑に進める重要なポジションだ。時には意見を掘り下げたり、緩衝材になったりしながら議論をまとめ、目的の方向に進むようコントロールする役割がある。

■モデレーターとファシリテーターの違い

ディスカッションの場で、モデレーターと似た役割を担う存在としてファシリテーターが配置されることがある。ファシリテーターとは、中立的な立場から意見の対立を調整したり、参加者の積極的な発言を促したりして、議論の活性化を図る人を指す。参加者の意見を聞き、進行に関わるという点は共通しているが、モデレーターとファシリテーターでは目的や立ち位置に違いがある。

モデレーターは、参加者から意見をまとめながらも進行の立場を崩さず、議論全体が目的に向かうようコントロールする。一方、ファシリテーターは議論のプロセスに重点を置いており、参加者の自発的な発言を引き出し、より有意義なディスカッションと相互理解が深められることを目的としている。

YouTube・TikTokでのモデレーターのやり方と仕事内容

YouTubeなどのライブ配信におけるモデレーターは、配信中にコメントやユーザーを管理し、そのライブ配信が円滑に進むようサポートをする。議論の場におけるモデレーターのように表立った立ち位置ではないが、ライブ配信が滞らずに進行し、トラブルなく終了するために立ち回る役割は共通している。

ここからは、YouTube・TikTokにおけるモデレーターの具体的な仕事内容や、モデレーターの適性について解説する。

■ライブ配信が円滑に進むサポートをする

モデレーターの主な仕事は、ライブ配信のコメント管理による進行サポートだ。

ライブ配信において、配信者は企画チャレンジやコメントをくれるユーザーとのコミュニケーション、情報発信など、あらゆることを同時進行で行う。その中で、すべてのコメントに対応することは難しいため、モデレーターがコメント管理を代行する。

コメント管理の具体的な内容は、以下の通り。

  • 不適切なコメントやユーザーの管理
  • 視聴者に対してお知らせをする
  • コメントで配信を盛り上げる

それぞれについて、詳しく解説しよう。

不適切なコメントやユーザーの管理

モデレーターの重要な仕事の一つが、不適切なコメントや悪質なユーザーへの対応だ。

配信者や他のユーザーに対して、誹謗中傷をしたり不適切なコメントで場を荒らしたりする悪質なユーザーがいると、配信そのものの雰囲気が悪くなり閲覧を止めてしまうユーザーが出てくる。場合によっては、配信を中止せざるを得ない状況になる可能性もあるだろう。

モデレーターは、配信者に代わって悪質なコメントの削除やユーザーの非表示ができる。モデレーターがコメント欄でのトラブルを防いでくれることで、配信者は安心して配信に集中できるだろう。

視聴者に対してお知らせをする

ライブ配信を見ている視聴者に対して、現在の状況やルールをお知らせするのも、モデレーターの役割の一つ。ライブ配信は、途中から視聴を始めて参加するユーザーもいるため、「いま何してるんですか?」「どんな状況?」といったコメントが所々で入る。

これに配信者が回答していると進行の妨げになってしまうため、モデレーターがコメントで状況説明やルールの解説をする。配信の流れを止めず、かつ途中参加の視聴者にも配信を楽しんでもらうための重要な役回りだ。

コメントで配信を盛り上げる

場合によっては、コメントで配信を盛り上げるためにモデレーターがひと役買うこともある。コメントをくれたユーザーに対してアクションをしたり、視聴者参加型の配信でコメントを促したりする行動だ。このようなモデレーターのサポートがあると、配信がより楽しくスムーズに進行できる。配信者にとって、モデレーターは頼りになる存在と言えるだろう。

■モデレーターは配信者に指名される必要がある

モデレーターは、そのチャンネルの配信者がユーザーを選択して設定することでモデレーターとしての権限が付与される。そのため、配信者に指名される必要がある。

ちなみに、YouTubeでモデレーターになるとアカウント名が青色表示され、スパナのマークが付く。TikTokのモデレーターは、ユーザー名に「モデレーター」と表示される。

■モデレーターに向いている人

モデレーターを務めるのに資格や制約は不要だが、適性や配信者にとって望ましい前提条件はある。モデレーターに向いているのはどんな条件の人物か、確認しておこう。

配信者と信頼関係がある

モデレーターには一定の権限が付与されるため、配信者はモデレーターとしての役割を任せられる、信頼のあるユーザーを選ぶ。誰にでも簡単に権限付与すると、一方的なコメント削除や配信者の意志にそぐわない対応が起こり得るためだ。直接の交流がある、近しい間柄の友人知人にモデレーターを依頼している配信者も多い。

その他にも、一般ユーザーの中から、ライブ配信への参加率が高い、他者へのコメントが友好的、配信者に対して協力的、メンバーシップ登録している、フォロワーが多く拡散力がある、などの条件を考慮して配信者が指名する場合もある。

運営ルールや基準を理解している

モデレーターは配信者に代わってコメント管理ができるようになるため、チャンネルの運営ルールや配信者の意志に則した対応が求められる。コメント削除やユーザー非表示に関して、自分の感覚ではなく運営の方針を理解した上で適切に判断できる人が、モデレーターに向いている。

配信に参加できる

モデレーターにはライブ配信中のコメント管理をしてもらうため、配信に参加できることが前提条件だ。配信者によって配信の頻度や時間帯などは異なるが、スケジュールが決まっている配信にはある程度参加できるのが望ましい。

とは言え、モデレーターは一つのチャンネルで複数人設定できるため、自分の他にもモデレーターがいるのであれば、参加できるユーザーが仕事をしてくれるはずだ。配信者も「時間があるときにはお願いします」くらいの気持ちで複数人に任せている場合が多いので、義務感やプレッシャーに悩まなくても大丈夫だ。参加に不安がある場合は、モデレーターに指名された際に配信者に相談しておくといいだろう。

YouTubeのモデレーターは給料をもらえる?報酬や対価は?

ライブ配信のサポートを仕事とするモデレーターだが、給料は発生するのだろうか。ここからは、気になる報酬について解説する。

■基本的に報酬はない

基本的にモデレーターは無償であり、例えばYouTubeのプロフィールに評価が記載されるといった対価もない。しかし、自分の好きなチャンネルの配信に携われること、一緒に配信を作り上げていけることに喜びややりがいを感じ、モデレーターを務めているユーザーが多い。

■給料制でモデレーターを募集する配信者もいる

一般的には無償のモデレーターだが、配信の規模が大きい人気YouTuberや安定した収益化ができているチャンネルの場合、給料制でモデレーターを雇用していることもある。この場合、給与形態はモデレーターと配信者の間で交渉がされるため、報酬額はモデレーターによって異なる。

■コンテンツモデレーターであれば求人情報がある

YouTubeやTikTokのチャンネルのモデレーターは、あくまでもボランティアの位置づけだが、コンテンツモデレーターであれば企業からの求人情報があり、雇用条件に基づいて給料が支払われる。

コンテンツモデレーターとは、投稿サイトやアプリにおけるコンテンツを監視・審査する職業だ。対象となるものは、動画や画像、音声データや文書など。投稿されたコンテンツが暴力的、性的、犯罪を助長する内容ではないか、秩序を乱すものではないか、サイトの規定違反でないかをチェックする。さらに、必要に応じてコンテンツの削除やユーザーのアカウントの停止を行う。

※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。

文/編集部

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