【配当狙い】配当について知っておくべき2つの大きな誤解
ここで、不労所得の代名詞ともいうべき「配当」への誤解を解きたい。株価と配当は〝シーソー〟のような関係にあるためだ。配当が良いからといって株価が高くなるとは限らないので、正しい仕組みを理解することが大切だ。よくある2つのケースを取り上げよう。
[誤解1]株価が下がったら損 → 配当利回りが上がるので損失をカバーできる
株価が下がっても「配当金額が同じ」なら、配当利回りが高くなる。そのため、長期の資産形成なら持ち続けることで安定した収益を期待できる。もちろん、株価に変動がなくとも増配によりより大きな利益が得られるケースもある。
[誤解2]配当が高ければ良い企業 → 不調なのに高配当な企業には要注意!
利益が多くて配当金が多い企業は「株主還元の志向が強い会社」といえる一方で「利益を新たな事業に投資しない会社」ともいえる。高配当金なら良い企業と判断するのは危険で、特に「利益が少ないのに高配当な会社」には、業績不振により突然無配当になるなどのリスクがある。
【値上がり狙い】投資の神ウォーレン・バフェットが値上がり狙いに絞るのはなぜ?
配当を支払わなければ、企業は自社に資金を回せるため成長&株価の値上がりが期待できる。一方、配当を支払うと成長機会が失われるほか、配当には課税されるので投資家にとって資金効率が悪い。そのため、バフェット氏は「値上がり狙い」の銘柄に絞っているという。
[3つのポイント]値上がり狙いこそ「売り時」が大事!
1. マーケット全体が下がった時は値上がり益が狙い目、急騰したら売却しよう
安く買えればその分配当利回りも高くなるし、値幅も取りやすい。マーケットに歪みが生じて価格が急落したら臆せずに買い、急騰したら利益確定しよう。
2. 高配当株の株価が上がったら売却益を、上がらないなら配当金を得る
配当が乗る分、それが株価の下落方向に向きやすい。配当狙いで買った株が含み損であるうちは配当金を得つつ、含み益になったら売却すべし。
3. 特定の銘柄に愛着を持ちすぎてはいけない
株価は未来永劫上がりつづけるわけではない。思い入れがある企業だからと利益確定せずにいると急落時に損する羽目に。
【テスタの結論】狩猟民的に下落タイミングを狙うべし
実際に配当狙いよりも値上がり益狙いのほうが、長期の資産形成としても合理的だ(上図)。マーケットの動きを探り、下落時の買い場を狙ってほしい。
取材・文/久我吉史 図版作成/山本さわ 編集/千葉康永
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