過去19年の間、個別株に投資してきたテスタさん。だが最近、投資信託である〝オルカン〟への投資を始めたことをXで明かし話題になった。その魅力とは? 購入時に意識すべきこととは?
オルカン(全世界株式)とは?
「オールカントリー」の略で、世界中の企業に分散投資できる投資信託(※)のこと。購入銘柄には米国や欧州、日本のほか新興国の企業が含まれるが、「オールカントリー(全世界株式)」「全世界株式(除く日本)」などバリエーションがある。通常、数千銘柄に分散投資するので、地域や業種の偏りを避けた低リスク運用に向いている。
※投資信託/投資家から資金を集めた運用会社が、代わりに資産運用を行なう金融商品。
低リスク運用が最大の強み!目標に合わせて選択しよう
世界全体に分散投資するオルカンは、低リスク運用ができる点が最大の強みだとテスタさんは語る。
「日本の人口は減少傾向ですが、世界全体では増加傾向です。つまり世界の経済活動はその分大きくなり、企業の売り上げや利益も増加するわけです」
オルカンは初心者向きだが、稼ぎたいなら個別株も挑戦すべきだ。
「オルカンだけでお金持ちになるのは難しい。高みを狙うのなら、適切にリスクを取るべきです」
自分の理想とする資産状況を見据えた資産運用を心がけたい。
オルカンはなぜ最強なのか?
【最強1】中長期的リスクが非常に少ない
世界中の株式市場に分散投資するので、世界経済が成長する限り、それを上回る形で株価は上昇する。またある国や業種が不調になったとしても、他国や他業種でそのリスクが相殺される。
オルカンは世界の経済成長が反映されるため、日本の経済成長に左右される日経平均と比較した時の運用実績は好調だ。
富の不等式「r>g」とは?
フランスの経済学者トマ・ピケティが提唱した理論。この式は、資本収益率(r)が経済成長率(g)を上回る場合、資本の格差が拡大するという現象を表わす。つまり投資や資産運用によるリターンは、労働による所得=経済成長を上回るということだ。
【最強2】全世界の成長市場に自動アクセス可能
個別に市場や企業を選定する手間をかけることなく、世界中の成長市場に自動的にアクセス可能なのもオルカンの強みだ。特定の国や業種にとらわれず、グローバルな経済成長の恩恵を受けられる。
【最強3】インデックスなら信託報酬がとても安い
オルカンの多くは株価指数連動型のインデックスファンドで、信託報酬(手数料)が非常に低い。長期運用される機会が多いオルカンだからこそ、信託報酬の低さは大きな恩恵となる。
【最強4】タイパが高く、時間を生み出せる
海外株は日本株に比べて分析に手間がかかる。オルカンならその手間を省ける上、ポートフォリオを自動で調整するためリバランスも不要だ。再投資も自動化できて分散投資もできる。タイパの面で圧倒的な強みを持っていることが、テスタさんがオルカン運用に至った理由でもある。
オルカンの高タイパポイント
● 一括で世界全体に投資
● 市場調査や分析が不要
● リバランスが不要
● 再投資を自動化可能