
還暦を迎えても美しく歳を重ねている女優の高島礼子さん。心に余裕ができたセカンドステージだからこそ、美への追求がより楽しくなったのだとか。今回のティータイムトークのテーマは「美容と健康」。あくまでも自分流を楽しむ高島さんの日常を、インスタグラムの写真と共にお届けします。
【高島礼子のMe Time, Tea Time】
第3回 日頃からできるのがポイント!顔筋と足腰の運動
最近、以前よりスリムになったためか、よく周囲の方からこんな質問をされるんです。「エステに毎日通っているの?」「特別なダイエットフードを食べてる?」「ジムで鍛えている?」
いえいえ、エステに行くのは月1回のみ。特別なダイエットフードも食べていませんし、ジムにも行っていません。私が主にやっているのは「顔筋マッサージ」と「散歩」。誰にでも簡単にできて、お金がかからないダイエット法です。
実は若い時は結構、美容系、怠っていたんですよ。パックとかやらなかったし、頻繁にエステに通うわけでもない。でも、60歳間近になった頃、インスタグラムで自分の姿を見て、「これは頑張らなきゃだめだ」って思うようになりました。インスタ自撮りチェックも大切ですね。
ドラマのセリフが生んだ「顔筋マッサージ」
そこで1年ぐらい前から始めたのが、顔を動かす顔筋マッサージです。きっかけはドラマ撮影。女優なので、セリフをいうときにすごく大きく口を開けて筋肉を動かすんですけど、これが小顔作りにいいんです。ドラマ撮影が忙しくなると、顔がシュッと引き締まってきて、撮影を休むと顔がむくんでダランとしちゃう。顔筋の運動で滑舌も良くなるし、顔のラインも綺麗に見せることができるんです。
年齢的に滑舌とか顔の衰えとかが気になり出して、自分で日頃できるものってなんだろうって思った時に「ああ、これだ! 顔筋マッサージだ」と。
口を大きく開けたり、顔を左右にわざと歪ませたり、いわゆる力を込めた変顔ですよね(笑)。テレビ見ながら、音楽を聞きながら、暇さえあればやっています。1年以上続けていますが、あきらかに顔が引き締まってきて、実感しています。
心身ともに健康になった体育会系の散歩
顔筋マッサージと共に「これは自分に向いているな」と実感しているのが、散歩です。始めたきっかけは、先輩から「役者は定年がないから、続けていくんだったら、まず足腰を鍛えなさい」と言われてはじめました。
それまで私はどちらかというと、役者はセリフを覚えなければならないので、足腰より脳の方が大事かな、って思っていたんです。だけど年齢を重ねるにつれて、だんだん膝が痛い腰が痛いと、足腰の衰えを感じるようになって。「ああ、確かに、体が動かなかったらセリフどころじゃないな。仕事で脳は使っているのだから、まずは足腰だな」と思うようになったんです。
そこで自分で簡単にできることはないだろうか、って思いついたのが散歩でした。ウォーキングというより体育会系の散歩ですね。昔はジムに通ってストイックに筋トレをやったりしたんですけど、ついついやり過ぎてしまう性格なので、無理しすぎて逆にあちこち痛めちゃって。今は無理せずに、景色を見たりショッピングしたり、スイーツ食べに行ったり、インスタ撮影したりと、楽しみながら歩いています。
歩き出して特に実感したのが、足に筋肉がついたのと、体重が軽くなったこと。おかげで持病だった膝の痛みがなくなりました。散歩をするようになって体力もついて、心身ともに健康になった気がします。
ストレスフリーの健康法
考えてみれば、若い頃は「体重」に関しても無頓着でしたね。「体重計に乗ってなんの意味があるんだろう」ってまったく乗りませんでした。でも、今は違います。年齢的にも体重維持が要なので、毎日、体重計チェックは欠かせません。その日コース料理を食べたら体重計でチェックして、翌日はちょっと食事を制限して、散歩の距離を伸ばすとか。体重計、重要ですね。
食事に関しても昔より体のことをよく考えるようになりました。「体にいい」というものをインスタとかで見つけると、すぐに取り寄せちゃう(笑)。でも美味しくないと続かないので、色々と試すんです。それで自分に合った食を発見すると、とにかく嬉しくて。ビタミン補給のフルーツや、脳活のために食べ出したオリーブオイルもそのひとつ。長年、愛食しています。
こうやって自分に合った美容や健康法を試行錯誤して探すことが、今は本当に楽しいんです。健康であることが美容にもつながるし、どちらもちょっとした日々の努力だと思うんです。
とはいっても、「これをやらなきゃいけない、これ食べなきゃいけない」って自分を追い詰めたりはしません。私のモットーは「自然体」。あくまでも自分流に、ストレスフリーで、笑顔でできることを今も探しています。
高島礼子(たかしま・れいこ)
1964年、神奈川県生まれ。1988年『暴れん坊将軍Ⅲ』でデビュー。以後、ドラマ、時代劇はもちろん、舞台、CMなど、多岐にわたって活躍。2001年3月、映画『長崎ぶらぶら節』で、第24回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。
本年8月30日から9月21日まで大阪・新歌舞伎座で上演される、『石井ふく子白寿記念公演「かたき同志」』(橋田壽賀子脚本、石井ふく子演出)では、お鶴役として藤山直美と共演する。
Instagram:reico.official
Have a great time!
高島さんが長年、愛食している広島県・江田島産オリーブオイルをご紹介。
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構成/松浦裕子