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ネスカフェ原宿で「コーヒーの2050年問題」を見据えたアップサイクル素材で彩る桜アートカフェを開催

2025.02.27

企業が自社の商品やサービスを提供する上で、その原料や生産国・生産者が持続可能な状態であることが重要になる。原料や生産国・生産者の“ウェルビーイング”な状態を守ることが大切になってくる。

グローバルコーヒーブランド『ネスカフェ』を提供するネスレ日本株式会社は、東京・渋谷区にネスカフェ原宿を構えている。同所では2月6日から28日まで「ネスカフェ みんなで咲かせよう満開の桜アートカフェ」を開催中だ。

スタッフのエプロンや店内の天板までアップサイクル素材に

ネスカフェ原宿

ネスレ日本が、俳優・モデルとして活動しアーティストとして絵画作品の創作活動も行う倉中るなとコラボ。店内には倉中のアート作品を展示し、倉中監修の春らしさを詰め込んだ桜ドリンクや桜スイーツを期間限定で提供する。

アーティストとして絵画作品の創作活動を行う倉中るな

またお店を訪れた人々は、6色の桜の花びらの中から1枚を選び、倉中の描いた下地キャンパスに桜の花びらを貼ることができる。ネスカフェ原宿を訪れた人々とともに、桜の絵が完成していく仕組みだ。新学期や新社会人生活などが始まる春を前に、参加者がポジティブな気持ちになれる企画を展開する。

ネスカフェ原宿の店内はアップサイクル素材を活用

同店はただカフェが楽しめるだけでなく、店内がアップサイクル素材で作られている。ネスレ日本の飲料事業部・海老原聡氏によると、『ネスレ ゴールドブレンド』などの詰め替えパックを回収。間伐材などとともにアップサイクルし、糸紙などに生まれ変わらせている。

天板には『ネスレ ゴールドブレンド』の詰め替えパックが使われている

店内のスタッフのエプロンもアップサイクル素材を使用し、机となっている長い天板もアップサイクル建材で制作。海老原氏は「見ていただくと、ゴールドブレンドの(パッケージの色の)黄色や金色の粒々が見えます」と説明する。

店内の内装はシンボルツリーが目立つ

また、店内でひときわ目立つシンボルツリーは段ボールで制作。店内の各所に環境に配慮した素材が使われている。

シンボルツリーは段ボールで作られている

同所ではワークショップも定期的に開催。海老原氏は「ネスカフェ原宿に来ていただいた方が、『自分の好きなこと』を発見してもらって、明るい気持ちになって暮らしてもらいたい。そのお手伝いをするのがワークショップの願いです」と語る。こうしたワークショップでも『ネスカフェ ゴールドブレンド』の容器を使用した“世界に1つしかない自分だけのパッケージ”を制作。ワークショップを通してサステナビリティを実践している。

『コーヒーの2050年問題』を見据え「ネスカフェを飲むことが世の中をよくする」を目指す

海老原氏によると、コーヒー業界の未来には課題が多い。「コーヒーは、赤道の南北の“コーヒーベルト”と言われているところで多く作られています。ところが気候変動の影響で、コーヒーベルトの中でも“コーヒーの適作地”と言われている場所が減っている状況です。2050年には半分になると予見されています。これを業界では『コーヒーの2050年問題』と呼んでいます」と明かす。

ネスレ日本の飲料事業部・海老原聡氏

「この2050年問題は、コーヒーの適作地が減るだけではありません。コーヒーで1億2000万人が生計を立てている現実があり、同時にアジアの国では所得が伸びているのでコーヒーを飲む人が増えています。つまり、『作る場所が減って、飲む人が増えている』という状況で、『コーヒーが飲みにくい世の中が到来する』と言われています」

現在は、「コーヒーを作る人にとっても、飲む人にとっても、迅速で具体的なアクションが求められている」という。そのためネスレ日本では、2020年に『ネスカフェプラン2030』を発表。例えば地球温暖化ガスの削減や、土地を肥沃な土壌に変え水資源を管理し、そこで再びコーヒー豆を生産するという“再生農業”などで、数値目標を決めている。

『ネスカフェ ゴールドブレンド』などの詰め替えパックを回収し他のものに生まれ変わらせる取り組みも、その中のひとつだ。また2023年からは「Make Your World」を新コンセプトに、「ネスカフェを飲めば、それが結果として世の中をよくすることにつながっていく」ことを目指している。

自身が描いた桜の絵のキャンバスに桜の花びらを貼る

今回の「みんなで咲かせよう満開の桜アートカフェ」で使用するキャンバスや花びら、店内の装飾には、『ネスカフェ ゴールドブレンド エコ&システムパック(つめかえパック)』の紙パッケージや間伐材をアップサイクルした紙糸を使用。会場には桜の木の下地が描かれたアップサイクル素材で作られた40号のキャンバスが展示されている。

桜のキャンバスは来場者が花びらを貼ることで完成する

アート作品を提供した倉中は、桜の花びらや布で飾られた店内を眺めると「アップサイクルで作られた布の装飾にピンクのライトが当たっていて、桜が咲き始める頃を連想させますね」と思いをはせた。倉中は、医療施設や介護施設で入居者たちと共に創作活動する『ホスピタルアート』を行っている。「医療施設で活動してきたことが自分の原点」と語り、今回展示している作品も医療施設にも寄贈予定だという。

取材・文/コティマム

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