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衝撃の3つ折りスマホでグローバル展開!超コスパ端末で日本市場を席捲したファーウェイの今

2025.02.27

コスパに優れたスマホを中心とし、PCやタブレットなど、多数のデジタルデバイスを日本でも展開していたファーウェイ。貿易摩擦の影響で、グーグルのアプリをインストールできないといった理由もあり、日本市場へのスマホ投入は2020年が最後となっている。

近年はグーグルのサービスに依存しない、スマートウォッチやイヤホンといったウェアラブル製品を積極的に展開しているため、周辺機器メーカーになったというイメージを抱く人もいるかもしれないが、中国を中心に、2025年時点でもスマホやタブレットの展開は続いている。

本記事では、マレーシアで行われたグローバル発表会の様子とともに、ファーウェイの現時点について紹介していこう。

3つ折りスマホのグローバル展開を発表

マレーシア、クアラルンプールで行われたグローバル発表会。最大の目玉は、2024年に中国国内で発売された3つ折りスマホ「HUAWEI Mate XT ULTIMATE DESIGN」のグローバル展開だ。

HUAWEI Mate XT ULTIMATE DESIGNは3499ユーロ(日本円で約55万円)でグローバル展開される

日本市場で見ると、横折りタイプの折りたたみスマホは、サムスンのGalaxy Zシリーズが先頭を走り、グーグルがPixel Foldシリーズで追いかけ始めた状況。しかし中国では、シャオミやオッポといったなじみ深いメーカーに加え、vivoといったメーカーも折りたたみ市場に参入しており、各社がしのぎを削っている状況だ。

ファーウェイも、折りたたみスマホ群雄割拠の時代において、その一角を担っている。グーグルのアプリが搭載できない状態ではあるが、中国国内だけで見れば、これは大きな問題ではなく、自社でプロセッサの開発まで手掛けることで、スマホ事業も継続。一時は売り上げの落ち込みもあったが、近年はまた盛り上がりを見せている。

そんな中、中国国内で2024年9月に発売されたのが、3つ折りスマホであるHUAWEI Mate XT。各メーカーから開発のうわさは出ており、同じく中国のTecnoも3つ折りスマホのコンセプトモデルを発表しているが、市販される3つ折りスマホとしては、世界初となった。なお、現時点で日本市場での発売は未定となっている。

3つ折りスマホは、閉じた状態だと6.4インチ、1度開くと7.9インチ、もう1度開くと10.2インチとなる。タブレット級の大きなディスプレイが携帯しやすくなったのに加え、横に開く折りたたみスマホの使いにくさでもあった、開いた状態での縦横比率も、最大まで開いた際には約16:11となり、よりタブレットらしく使えるようになっている。横に長い比率になるため、動画コンテンツなども、黒枠が少なくなり、折りたたみという機構をより活用できるようになっている。

また、ディスプレイをすべて開いた状態では、最薄部が3.6mmと、驚異的な薄さになっており、質量も約298gに収まった。もちろん、スマホとしてはヘビー級のデバイスであるが、10インチタブレットだと考えると、圧倒的に軽い。

3つに折りたためるディスプレイは、2つ折りの状態で、既存の折りたたみスマホ程度のサイズ感で使ったり、3面のうちの1面をスタンドのように使い、縦方向に自立させることもできる。自社のカスタマイズOSを搭載しているため、2面から3面への展開、縦横の切り替えといった動きもスムーズ。つまり、スマホからタブレットへと、使い方の切り替えがシームレスに行える。

ほかにも、可変絞り機能を搭載したカメラや、背面のレザー素材など、こだわり抜かれたポイントが随所にちりばめられている。各メーカーが新端末、新機能の開発で競争している中、3つ折りという新しい機構を加え、技術力の高さを見せつけており、晴れてグローバル端末を展開するまでに至ったというわけだ。

スマホ以外のデバイスでも高い技術力を示すファーウェイ

マレーシアで行われたグローバル発表会の目玉デバイスは、上述したHUAWEI Mate XTだが、ほかにも最新タブレット、イヤホン、スマートバンドの発表を行っている。

タブレット「HUAWEI MatePad Pro 13.2」は、マグネット着脱式のスタンド型キーボードを付属し、WPS Officeも使えるといった観点から、PCライクに使用することを推奨するタブレットだ。

特徴的なのが13.2型ディスプレイで、有機EL素材、画面占有率94%、144Hzリフレッシュレートを備える。面白いのが、光の反射を強力に抑制するPaperMatte Displayとなっており、照明の写りこみなどがほぼない。PCライクに使えるタブレットは、屋外に持ち出し、さまざまな状況で使用することが想定されることからも、「どこでも作業をしやすいデバイス」としてのニーズを満たす。

完全ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeArc」は、日本で先行してクラウドファンディングを開始しており、今回グローバル発表も行われた。イヤーフックを搭載した耳掛け式のイヤホンで、IP67の防水防塵性能、音漏れを抑制する逆音波システムなどを備える、ワークアウトの強い味方となる製品だ。

日本発売にも期待がかかる「HUAWEI Band 10」は、1.47インチディスプレイを搭載したスマートバンド。約15gと超軽量なボディに加え、約100種類のワークアウト、心拍数や睡眠トラッキングといった健康管理機能に対応。一部の国では、QRコードを使った決済サービスも利用できる。最大バッテリー駆動時間は14日間、通常使用でも8日間持続する。

再起を見せるファーウェイの今後に期待

日本国内で見れば、着け心地に優れた軽量ワイヤレスイヤホンのHUAWEI FreeClipや、コスパの高いスマートバンドシリーズ、ゴルフ機能に特化したスマートウォッチシリーズなど、ウェアラブル製品メーカーとしての地位を築きつつあるが、グローバル視点で見ると、スマホやタブレットといった、デジタルデバイスのメインどころにおいても、再び活躍の幅を広げつつある。

ファーウェイの強みは、革新的なデバイスを形にするハードウエア技術の高さに加え、自社でソフトウエアの開発も行っている点。2024年に発表した、ヘルスケア統合システムの「HUAWEI TruSense」も記憶に新しく、各デバイスのソフトウエアがどんどん洗練されている。

引き続き、グーグル系サービスが利用できないが、この規制が、かえってファーウェイの技術躍進を押し進めていく起爆剤となっているようにも見受けられる。メタ的な見方だが、マレーシアで行うグローバル発表会に、日本メディアを含め、各国のメディアを招待し、盛大なイベントにしてしまうところを見ると、とてつもない勢いを持ったメーカーであることは、疑いようがない。

個人的には、再び日本でもスマホを取り扱ってほしいと願っている。グーグルアプリを搭載できないという難しさは継続して残っているものの、それでもファーウェイなら何かやってくれるという期待感は増すばかりだ。

取材・文/佐藤文彦

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