20年間、株式市場の世界に身を置いてきたテスタさん。その座右の銘が「負けなければおのずと勝ちになる」。儲けよりも「負けない投資」を心がける投資信条に基づく、鉄則5か条を教えてもらった。
01|才能より努力。継続して積み重ねていくことが大事
株式投資に限らず、どの業界でも成功は一朝一夕には得られないもの。柔道だって白帯の初心者がいきなり黒帯相手に勝つのは難しい。でも毎日少しずつ練習を積み重ね、技術を磨いていけば、誰でもある程度のレベルには到達できますよね。今すぐの成功を狙うのではなく「将来の成功」を見据え、「そのために今、何をすべきか」を考えることが大切です。
相場は一生あります。一番大事なのは、もう復活できないような「退場」をしないことで、〝一時的な退場〟は退場ではありません。努力を継続し、積み重ねること。努力が才能を凌駕することができると思っています。
〈From テスタ〉相場は一生ある。一度退場しても戻ってこられます!
02|常に自分の最大リスクを把握した上で計画的な投資を行なう
どんな時であれ、一撃で破産するようなリスクは1秒たりとも取ってはいけません。「〇〇ショック」というのは何年かに一度は必ず起こるもの。自分が今、どれだけの最大リスクを取っているかを常に把握しておくことが重要になります。
僕は、何が起こっても最大20%までしか資産が減らない(=80%は残る)ようなリスク管理をしています。平均すると、その範囲でポジションを解消できると思うので。100万円しかない人はゼロになる可能性もありますが、最大リスクは「100万円」なので、また貯めて戻ってくればいい。「今から20%、40%下がっても大丈夫か」、常に最大リスクを考えることが大切です。
〈From テスタ〉「●●ショック」は何年かに一度必ず来ると心得よう
03|資産を円で100%持つより、投資に充てたほうが人生のリスクは少ない
資産を持っているということは、すでに何らかの形で投資をしているということ。仮にすべてを日本円で保有している場合、それは「円に100%投資している」状態です。歴史上、物価は基本的に上昇し、通貨の価値はそれに伴い下がっているので、円だけで持っているのは単純にすごく不利な商品に投資しているのと同じなのです。
実は、円以外の資産を持っておいたほうが「人生のリスク」を軽減できる可能性が高いので、何も考えず、円だけに投資している状態ではなく、どこに投資をすれば自分にとって最善かをいま一度考えることが大切です。
〈From テスタ〉円だけ持つことは、かなり不利な商品に投資していると自覚してほしい
04|結果ではなく、中身で判断。「良い勝ち方」と「悪い勝ち方」を知っておく
投資は「結果」ではなく、「中身」で判断することが重要。たまたま勝ったのか、勝つべくして勝ったのか。「悪い勝ち方」でよくあるのが、本当は損切りすべきだったのにできなくて、待っていたら株価が戻ったケース。これは運よく助かっただけなので、次も同じことをやってしまうと、さらに暴落した時に大きな痛手を負ってしまう。たまたま好材料が出て儲かったとしても、それは自分の実力ではありません。実力以外の部分は計算に入れず、それを排除した部分で勝負しないと力はつかない。結果ではなく、中身で判断するのが大切です。
〈From テスタ〉結果は誰も予測できない。内容で勝ち負けの判断を
05|常に平常心でいられるよう自らをコントロールすること
相場では「常に平常心」でいられるよう自分をコントロールするのが必要不可欠。2024年8月5日「令和のブラックマンデー」で初めて大暴落を経験し、慌ててパニックになってしまった人、どうしていいかわからず、固まってしまった人も多かったと思います。そうならないためには、「先に想定しておくこと」です。
僕はメイン口座のポジションを減らして、配当のポジションを増やしました。常に最悪の事態を想定しておけば心が動かないし、1ミリも慌てることなく冷静に対応することができます。
〈From テスタ〉最悪の事態を想定しておけばパニックにならずに済みます!
取材・文/向井翔太 イラスト/なかむら 葉子 編集/原口りう子