
100億円を生み出すテスタさんの職場がこのトレードルーム。42インチのメインモニターと3面のサブモニターには、刻一刻と変化する株価を表示。無駄のない、トレードに集中できる環境となっている。
利益を生み出すことだけに特化した無駄のない仕事場
100億円を生み出すテスタさんの仕事場=トレードルームは、どのようなところなのか。都内にある広々としたマンションの1室にそれはあった。
トレードルームに案内されると、8畳ほどの部屋だろうか、航空機のコックピットのような複数のモニターが並べられたパソコンデスクがある以外には、余計なモノがあまり置かれていない、思いのほかシンプルな室内。ここが、テスタさんの〝職場〟だ。
仕事場見取り図
約8畳の室内にはトレード用デスク以外、空気清浄機と加湿器、ヒーターがある程度。仕事中は余計なものに気を取られないよう、集中できるシンプルなレイアウトに。
デスク左手にあるプロのディーラーが使うような6面モニターが目を引くが、メインは正面の42インチのモニター。テスタさんは主要ネット証券の口座はすべて開設しており、メインモニターには楽天証券のツールや、複数のネット証券に対応した高速発注取引ツールなどが開かれている。
「トレードツールで主に使っているのは楽天証券の『マーケットスピード』。一般的には最新版のⅡを使うのですが、僕は昔から使い慣れてる古いバージョンをメインで使いつづけています」
メインモニター右にはXが縦長に開かれ、このXがテスタさんの情報収集のキモとなっている。
「新聞は日経新聞含め、購読していません。テレビや新聞の情報を待つと、早くても夕方か翌朝。それではタイムラグがあって遅いので、株の情報はほとんどXで見ています。重要なニュースはタイムラインにいち早く流れてきますし、その中で気になるニュースがあれば、Xで検索します。今の時代、Xは投資における一番の必須ツールですね」
投資家であれば誰もが憧れたことがある6面モニターがデスク左手には設置されている。
「デイトレードをしていた頃は秒単位での勝負だったので、それこそ数百の監視銘柄を表示させていました。今はそこまで必要ないので、使っているのは6画面のうち、3つのモニターだけですね。監視銘柄は場中や相場が終わった夕方、夜に入れ替えて、翌日に向け、準備します」
疲れた時には〝人をダメにする〟ヨギボーのビーズクッションに体を預けてしばしの休憩を取る。一切の無駄を省き、稼ぐことに特化した〝仕事場〟なのだ。
取引中はほぼこのモニターに集中【メインモニター】
メインの取引を表示
高負荷な稼動にもサクサク動く高性能デスクトップパソコンを使用。今後はもう1台増やし、ツールを2つ使えるようにする予定とか。
DELL
DESKTOP-3SPCIQU XPS 8950
〈SPEC〉プロセッサ:12th Intel Core i9-12900 K 3.20Ghz 実装RAM:32.0GB OS:Windows 11 Home モニター:LG 42インチモニター
テレビはブレイクタイム用に設置【テレビ】
SHARP LC-32H11
トレード用モニターの右には通常のテレビがあるが、見るのはニュース番組ではなく、大谷翔平選手の試合など。息抜き用として活躍している。
【サブモニター(1)】
日経225先物を表示
5分足の日経225先物のチャートを表示。相場全体を捉えたり、個別株の買いに対して、先物に売りを入れてリスクヘッジすることもある。
中長期投資になり、6面中3面を使用【サブモニター(2)】
監視銘柄を表示
テスタさんの「監視銘柄」の一覧。少ない時は50銘柄程度だが、決算時期には数百銘柄を登録してウオッチすることもある。
【サブモニター(3)】
現在は使用せず