
株式投資による累計獲得利益が100億円を超えるテスタさん。そこから税金や生活費を支払い、残りの莫大な金額を運用している。その内訳とは? 本誌だけに最新の「テスタポートフォリオ」を詳細に明かした!
サブ口座では配当や安全性を重視した分散を目指す
テスタさんの運用資金は「メイン口座」と「サブ口座」に大きく分かれている。「メイン口座」は急騰した銘柄をさらに値上がり狙いで購入したり、上がりすぎた銘柄を短期的にカラ売りしたり、日々機動的な売買をするための資金だ。このメイン資金の総額は変動するが、数十億円あるという。
テスタさんは日経225先物を売買することも多い。先物ではレバレッジ(少ない資金で大きな取引ができる信用取引)が利くため、株と合わせ、100億円ものポジションを取ることもあったという。
このメイン口座に対し、2016年頃から増やしつづけているのが総額約41億円にもなる「サブ口座」だ。主な内訳としては、「配当狙いの日本株」20億円、「配当+値上がり狙いの日本株」10億円、「米国株」4億円、「投資信託」3億円、「オルカン」2億円、「金ETF」2億円、「不動産」1億円。
「もともとは働かなくても収入を得られる不労所得への憧れがあったんですね。でも、来る日も来る日もパソコンモニターと向き合ってデイトレードをしていて、全然〝不労〟じゃなかった。そこで、15~16年頃から配当狙いの銘柄を増やしていったんです」
テスタさんは「配当狙いの株などで本当の不労所得を得られるようになるのが最終目標で、今はまだその途中」と話す。それに向かって、この1年で、急速にポートフォリオを変化させている。
「『本当の自由』を得るためには、お金と時間の両方が必要なわけで、自分の時間を増やすには、毎日ずっと張り付いてトレードしている時間を減らすしかない。そのため、超長期で持って普段見なくてもいいオルカンなどに資産を移していっているんです。ここ数年、配当狙いの日本株を買っているのはその一環。日本円だけで持っているのはリスクですし、○○ショックで株が大暴落したり、日本の近隣で戦争が起きることもあるかもしれない。何があっても大丈夫なようにリスクヘッジとして米国株やオルカン、金、不動産などを買って分散しています」
「究極的には世界で何が起こっても大丈夫な状態にすること」がテスタさんの目指す〝投資の理想型〟なのだ!
相場を常に見ていなくてもいい「サブ口座」はおよそ42億円! 仮に災害や紛争があっても、世界的大暴落があっても大丈夫なように米国株やオルカン、金などに分散している。
※2025年1月28日時点