
一生涯で得られる賃金が2億円といわれる低賃金の時代、「資産1億円は努力次第で誰でも可能」とまで言うテスタさん。100万円を元手に、いかに到達できるのか? 実現できる可能性のある「資産1億円への道」を描いてもらった。
1か月10%を繰り返せば、4年で1億円も可能!?
「元手があってちゃんと順序立ててやれば、誰でも努力次第で1億円は達成可能だと思いますよ」と話すテスタさん。銘柄選択の幅を持つには元手は数十万円、できれば100万円は欲しいところ。この元手は、給料などを貯めて作る必要がある。
100万円を1億円にするためにまず大事なのは、「投資信託などには手を出さないこと」だとテスタさんは指摘する。
「結局、安定を求めれば求めるほど、利回りは減っていきます。例えば新NISAでオルカンを長期積み立てしても100倍にはなりませんよね。個別株も長期で何十倍になった銘柄があるのは事実ですが、一本釣りするのは難しい」
そこでテスタさんが目安とするのが、デイトレードやスイングトレード(※)といった短期投資で「1か月10%」の利回りだ。
「仮に『1か月10%』で増やしつづけると、複利効果が利き1年で3倍超、もう1年続けると約1000万円になります。2年も続ければ『月10%増やす投資手法』がある程度確立できるので、さらに1年続けて1000万円を3000万円に増やすといいでしょう」
このままもう1年続けて1億円! と期待してしまいそうだが、そう単純でもない。
「これくらいの運用額になると、今までと同じ投資手法が難しくなっていきます。100万円だったら買えた銘柄でも、1000万円だと買い値の平均が上がったり、欲しい量が買えなかったりということが起きます。そうすると、やや大型の銘柄に変えたり、もう少し長い時間軸に変えなくてはいけなかったりするのです」
投資スタイルを変えるのもいいが、テスタさんはこう提案する。
「1億円を目指すことだけを考えるなら、3000万円を3分割して、それぞれを3倍に増やすのが効率のいい方法だと思います。これなら今までの手法で増やすことができますから」
損失は最大100万円。失敗したらまた貯めてトライ
とはいえ、「元手の100万円を失うリスクもありますよね?」とリスクに敏感になる人も多い。
「ポイントは、どれだけリスクを取っても最大で100万円しか負けないということ。もしかしたら100万円を失うかもしれません。でも、そうなったらまた100万円を貯めて、再びチャレンジすればいいんです。10回連続で失っても1000万円。100万円を1億円にしようと挑戦するなら、人生規模で考えても、その100万円を、あまりリスクに感じる必要はないと思うんですよね」
仮に500万円を持っている場合、全額を投資するとリスクだと感じてしまうので、400万円になったところでまた貯金して「500万円になるまで絶対取引しない」と下限を決めれば、リスクを限定的にできるのだ。