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暮らしやすい街は大都市圏にだけあるとは限らない。都市部から離れ、風光明媚な景色が広がる地域にも、多くの居住者が口を揃えて「住み心地がいい」と言う町があるはずだ。
大東建託はこのほど、過去最大級の居住満足度調査を行い、全国の大都市圏や政令指定都市、県庁所在地などの都市部を除いた街を対象とした「いい部屋ネット 街の住みここちランキング2024<ふるさと版>」を発表した。
本調査は、2020年~2024年(一部の回答のみ2019年を追加)の期間、全国(47都道府県)の大都市圏や政令指定都市、県庁所在地などの都市を除いた街に居住する20歳以上の男女268,101名の回答を集計したものだ。
「街の住みここちランキング<ふるさと版>」トップは、3年連続で北海道上川郡東川町
「街の住みここちランキング<ふるさと版>」では、北海道上川郡東川町が、3年連続で1位に輝いた。2位は昨年3位の長野県諏訪郡原村、3位は昨年4位の沖縄県中頭郡北谷町となった。トップ10内で最も多くランクインしているのは沖縄県の自治体(4自治体)、次いで北海道(2自治体)となっている。
トップ10のうち9自治体が、各道県の郡部に属する「町」もしくは「村」だ。また、11位~20位も8つの自治体が郡部に属する「町」もしくは「村」という結果になっている。
都道府県別に見ると、1位~30位までで最も多くランクインしているのは沖縄県の8自治体、次いで長野県が4自治体、熊本県が3自治体と続き、北海道・岡山県・三重県がそれぞれ2自治体となっている。
トップ10には、特に「親しみやすさ」因子でトップ10に入る高い評価を得ている自治体が多く、7自治体がランクインしている。「親しみやすさ」は、濃密ではないライトな人間関係を表しており、新たに転入してきた人が入りやすいコミュニティと言える。次いで、「交通利便性」「行政サービス」因子でトップ10に入る高い評価を得ている自治体が多く、それぞれ4自治体がランクインしている。
構成/こじへい