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65歳以上のシニア500人に聞いた老後資金用に貯めた金額、3割超が「500万円未満」

2025.02.21

40年余りの社会人生活の果てに待っている「老後」。人生100年と言われる今の時代、その老後の時間は20年~30年あまり続く可能性が高く、それゆえに老後資金の確保に不安を覚えている人は多いことだろう。

ベンチャーサポート相続税理士法人はこのほど、「老後資金」に関する調査を実施し、その結果を発表した。

本調査は、子どもがいる65歳以上の男女(年金受給者)505人、両親または父母のどちらかが健在かつ子どもがいる30代~40代の男女505人を対象に行ったものだ。

子どもがいる65歳以上の男女(年金受給者)に調査を実施

■老後資金として、65歳までに貯蓄した金額は「500万円未満」が最多

「老後資金として、65歳までに貯蓄した金額を教えてください」と質問したところ、「500万円未満 (31.3%)」と回答した人が最も多く、「500万円~1,000万円未満(16.0%)」「1,000万円~1,500万円未満(7.1%)」「1,500万円~2,000万円未満(8.7%)」「2,000万円~2,500万円未満(7.5%)」「2,500万円~3,000万円未満(5.4%)」「3,000万円以上(24.0%)」という回答結果となった。

500万円未満が31.3%であるのに対し、3,000万円以上は24.0%と、老後資金として65歳までに貯めている人とそうでない人の二極化が生じていることが明らかとなった。

■4割近くの人が、年金で生活を賄えているものの、貯蓄額に不安を感じる

「年金で生活を賄えていますか?また、貯蓄額に不安を感じますか?」と質問したところ、「年金で生活を賄えているものの 貯蓄額に不安を感じる(37.6%)」と回答した人が最も多く、以下「年金で生活を賄えておらず 貯蓄額に不安を感じる(29.5%)」「年金で生活を賄えており 貯蓄額に不安を感じない(20.0%)」「年金で生活を賄えていないものの 蓄額に不安は感じない(12.9%)」 と続いた。

貯蓄額に不安を感じている人は7割近くに上り、年金で生活を賄えていない人は4割に上ることが明らかになった。

■老後資金の使い道は「日常生活」「医療費」「旅行」

「老後資金の実際の使い道を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、「日常生活(78.0%)」と回答した人が最も多く、以下「医療費(65.5%)」「旅行(44.4%)」「趣味(39.2%)」「子どもや孫へのプレゼントなど(33.3%)」「資産運用(25.9%)」「住宅のリフォーム(23.6%)」「住宅ローンなどの返済(5.7%)」「その他(3.6%)」と続いた。

老後資金の使い道として、7~8割近くの人が「日常生活」や「医療費」と回答し、「旅行」や「趣味」と回答した人はそれぞれ4割にとどまった。

■半数の人が、子どもへ「500万円未満」の預貯金を相続する予定と回答

「子どもにどのくらいの預貯金を相続する予定ですか?」と質問したところ、「500万円未満(52.1%)」と回答した人が最も多く、「500万円~1,000万円未満(16.4%)」「1,000万円~1,500万円未満(9.1%)」「1,500万円~2,000万円未満(5.4%)」「2,000万円~2,500万円未満(5.1%)」「2,500万円~3,000万円未満(1.4%)」「3,000万円以上(10.5%)」という回答結果となった。

半数の人が、子どもへ「500万円未満」の預貯金を相続する予定であることが明らかとなった。一方、「3,000万円以上」の預貯金を相続する予定の人は1割にのぼり、親から子どもへの資産の移転における格差は大きかった。

両親または父母のどちらかが健在、かつ子どもがいる30代~40代の男女に調査を実施

■約3割の人が、老後資金として65歳までに「3,000万円以上」貯蓄したいと回答

「老後資金として、65歳までに貯蓄したい金額を教えてください」と質問したところ、「3,000万円以上(29.9%)」と回答した人が最も多く、「500万未満(10.3%)」「500万円~1,000万円未満(13.4%)」「1,000万円~1,500万円未満(13.7%)」「1,500万円~2,000万円未満(14.1%)」「2,000万円~2,500万円未満(14.1%)」「2,500万円~3,000万円未満(4.5%)」という回答結果となった。

約3割の人が、老後資金として65歳までに「3,000万円以上」貯蓄したいと回答し、「2,000万円以上」と回答した人も含めると半数近くに上る。老後2,000万円問題が話題となったのを機に、貯蓄への関心が高まっていると思われる。

■毎月、老後のために「3万円未満」を貯蓄している人が約6割に上る

「毎月いくら老後のために貯蓄していますか?」と質問したところ、「3万円未満(59.0%)」と回答した人が最も多く、「3万円~5万円未満(16.8%)」「5万円~8万円未満(8.7%)」「8万円~10万円未満(5.8%)」「10万円~15万円未満(3.6%)」「15万円以上(6.1%)」という回答結果となった。

老後のために、毎月「3万円未満」を貯蓄している人が約6割に上ることが明らかになった。一方、毎月「10万円以上」貯蓄している人は約1割であった。仮に、30歳から65歳までの35年間で、月2万円ずつ貯蓄した場合は「840万円」、月10万ずつ貯蓄した場合は「4,200万円」となる。65歳までに2,000万円を貯めるのであれば、月5万円程度の貯蓄が1つの目安となる。

■老後資金の使い道として「日常生活」「旅行」「医療費」を検討

「老後資金を何に使いたいと考えていますか?(複数回答可)」と質問したところ、「日常生活(72.9%)」と回答した人が最も多く、以下「旅行(45.2%)」「医療費(45.0%)」「子どもや将来の孫へのプレゼントなど(42.8%)」「趣味(35.6%)」「住宅のリフォーム(17.0%)」「資産運用(15.8%)」「住宅ローンなどの返済(10.7%)」「その他(0.2%)」と続いた。

30~40代の人が想定している老後資金の使い道は、現在65歳以上の年金受給者の実際の使い道とほぼ同様の内容となった。

■約4割の人が、老後資金を「NISA」「定年退職後にアルバイトで働く」で準備

「不足する老後資金をどのように準備しようと考えていますか?(複数回答可)」と質問したところ、「NISA(39.6%)」と回答した人が最も多く、以下「定年退職後にアルバイトで働く(39.2%)」「iDeCo(21.0%)」「定年退職後に嘱託職員として働く(18.0%)」「年金の繰下げ受給(13.7%)」「親からの相続(10.1%)」「その他(4.8%)」と続いた。

約4割の人が、老後資金を「NISA」で準備予定であると回答し、2024年に始まった新NISA制度への関心の高さがうかがえる。一方、「定年退職後にアルバイトで働く」と回答した人も4割近くに上り、厳しい懐事情が明らかとなった。

■6割超の人が、親から預貯金の相続を「期待していない/期待できない」と回答

「親からどのくらいの預貯金の相続を期待していますか?」と質問したところ、「期待していない/期待できない(64.4%)」と回答した人が最も多く、「500万円未満(16.6%)」「500万円~1,000万円未満(6.3%)」「1,000万円~1,500万円未満(4.5%)」「1,500万円~2,000万円未満(2.4%)」「2,000万円~2,500万円未満(1.6%)」「2,500万円~3,000万円未満(0.6%)」「3,000万円以上(3.6%)」という回答結果となった。

6割超の人が、親から預貯金の相続を「期待していない/期待できない」と現実的に考えていることが明らかとなった。

■約半数の人が、子どもに「500万円未満」の預貯金の相続を検討していると回答

「子どもにどのくらい預貯金を相続しようと考えていますか?」と質問したところ、「500万円未満(48.3%)」と回答した人が最も多く、「500万円~1,000万円未満(20.8%)」「1,000万円~1,500万円未満(11.3%)」「1,500万円~2,000万円未満(6.7%)」「2,000万円~2,500万円未満(2.4%)」「2,500万円~3,000万円未満(1.6%)」「3,000万円以上(8.9%)」という回答結果となった。

約半数の人が、子どもに「500万円未満」の預貯金の相続を検討していることが明らかとなった。物価高や少子高齢化により、老後資金への不安が高まる中で、子どもへ資産を残したいと思っている人は早めに対策することが求められる。

<調査概要>
1. 調査方法:ゼネラルリサーチ株式会社のモニターを利用したWEBアンケート方式で実施
2. 調査の対象:ゼネラルリサーチ社登録モニターのうち、下記(1)(2)を対象に実施
  (1)子どもがいる65歳以上の男女(年金受給者)
  (2)両親または父母のどちらかが健在、かつ子どもがいる30代~40代の男女
3. 有効回答数:1,010人
  (1)子どもがいる65歳以上の男女(年金受給者):505人
  (2)両親または父母のどちらかが健在、かつ子どもがいる30代~40代の男女:505人
4. 調査実施期間:2024年9月30日(月)

出典:ベンチャーサポートコンサルティング株式会社

構成/こじへい

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