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音でウェルビーイング!専門家と実践者が語る心と体の調和を導く「音叉」の魅力

2025.02.20

心地よい音やリズムはストレスを和らげ、感情を落ち着かせ、全体的なウェルネスを向上させる重要な要素として、さまざまな療法やリラクゼーションにも取り入れられています。

今回は、振動を使って心身に良い影響を与えるツールとして、ウェルネスやリラクゼーションに関心を持つ世界中の人々の間で注目され始めている音叉にクローズアップ。

楽器のチューニングに使用する音叉が私たちの心と体に与える影響について、サウンドバス専門楽器ブランド MEINL Sonic Energyの公式アンバサダーであるCrystal Om さんと、日常に音叉を取り入れている元キックボクシング世界バンタム級チャンピオンであり、キックボクシングパーソナルジムLIGHTHOUSE TOKYOのオーナーでもある江幡睦さんに語ってもらいました。

「美しく完璧に引かれた一本の線」のような音が心と体をチューニングする

────なぜ音叉がウェルネスを通して注目を浴びるようになったのでしょうか?

Crystal Omさん 「もともと音叉はギターやピアノなど楽器のチューニングに使われているもので、その楽器と同じように、体の調子、チューニングを合わせられるということろからリラクゼーションに取り入れられたのが始まりです。」

江幡さん 「全てのものには周波数があるって言いますよね。だから人間にもきっとあるはずですよね」。

Crystal Omさん 「そうですね。ミクロの視点でみていくと物も人も全ては素粒子です。人、そして臓器にもそれぞれの固有の周波数があることで、バイオレゾナンスやメタトロンという振動療法も最近話題になってきていますよね。何かしらの影響で体に不具合が起き、細胞のリズムが崩れてしまったところに周波数を当てることで、ニュートラルな状態を導き出すという考え方なんです」。

江幡さん 「周波数で整うっていう感覚でよく分かるのが、体の硬いところにこの音叉の振動が来るだけでスッと力が抜ける感覚があって、柔らかくなったりするんです」。

Crystal Omさん 「大きな衝撃は体の深部にまで入らないけれど、優しいさざ波のような振動は細やかだからこそ、体の奥深くまで届いてギュッと閉じていた部分を緩めるということだと思います」。

────音楽ではなくて、一定の音というのがポイントなんですね?

Crystal Omさん 「音楽だと情緒的なところにも関与してくるので、感情や思考が優位になってしまい脳波が活発になってしまうこともありますね」。

いつでもどこでも、思い立ったらすぐにマインドフルネスが実践可能。より深い瞑想に入るためのスターターとしても

────江幡さんが音叉を取り入れたきっかけを教えてください。

江幡さん 「僕たちアスリートって集中する場面が多くて結構精神を使っているので、どうしてもオンとオフのスイッチの切り替えができないことが多くて。Crystal Omさんのクリスタルボウルもよく聴いていましたが、毎回Crystal Omさんのセッションに通えない時もあるので、何か手軽なものをと探していた時にこの音叉を知りました。これは便利だなと思って使ってみたら結構、僕には合っていて」。

────普段、音叉をどのように取り入れているんですか?

江幡さん 「僕は毎朝瞑想しているのですが、神経を使いすぎて戦闘モードから離れられなくて、すんなり瞑想に入れないっていう日がよくあるんです。そういう時でも音叉を鳴らして、その音を集中して追っていると0(ゼロ)スタートが切れるというか、一旦リセットしてから瞑想に入れるので、朝、瞑想の前位に鳴らすのが毎日のルーティーンになっています」。

────江幡さんが感じている音叉の魅力はなんですか?

江幡さん 「僕はそもそも音に引っ張られてリラックスができるタイプみたいで、もともとはオルゴールから始まったんです。オルゴールをいただいて、それが今まで聞いたことがあるものより弁の多いものだったんですけど、聴いた時に「うわ!これはなんかすごいぞ」と思って調べたら、オルゴール療法というのもあると知って、なるほどねと納得しました。

ただ、オルゴールは音楽になるのでずっとは聴いていられなかったんです。特にクラシックはその曲が好きじゃないと最後まで集中して聞けなくて。でも音叉なら「音」なので、僕にっとはとても使いやすいんです」。

Crystal Omさん 「音だと率直に入ってきやすいですよね、「今はこの音楽じゃないんだけど見つからない」というような選曲に迷うこともないですね」。

江幡 「疲れないですよね。いつでも整えられるし簡単にスッと入れますよね」。

Crystal Omさん 「日や環境によってコンディションは毎日違うので、瞑想に入りづらい時にも良いと思います。通常、まず呼吸で左右の脳の酸素量を調整し、一定のゾーンまでいくと瞑想に入りやすくなりますが、音叉でマインドフルネスを行い脳波を整えてから、瞑想をしても入りやすいと思います」。

────なるほど。音叉なら持ち運べるし、自分にしかほぼ聞こえないですし、どこでも使えますね。

Crystal Omさん 「少しリフレッシュしたい、考えすぎてしまった、緊張しているので落ち着きたい」などの時に、オフィスやタクシーでの移動中でも音叉で、振動を体にあてたり音を聴いたりすることによって、どこでも気分転換が可能になります。ですので一家に一本あったらいいのではと心から思っています。笑」。

ちょっとした時間でメンタルがニュートラル=自分軸に

────音叉を使い始めてみて何か変化を感じていますか?

江幡さん 「アスリートだけじゃなくて、僕たちは一瞬の選択と決断をつねに繰り返していますよね。その時により良い選択をするためには一瞬で集中しなきゃいけないし、そうするためにもまずは、自分の軸が整っていないといけないんです。

先ほども言ったように、いつでもどこでもすぐに瞑想状態に入れるわけじゃないですよね。でも音叉を鳴らして音を追うことで、ちょっとした時間でメンタルをニュートラルに戻せるようになりました」。

────自分軸に戻れるということですか?

江幡さん 「そうです。慌ただしい日常では感情が大きく動いたり、緊張したり、ストレスを感じたりしてメンタルがブレやすい。当然その状態だといい判断や選択をすることが出来ませんが、そもそもその事に気がつかないので、直そうと思ってもなかなか直せなかったんです。だからもっと手軽にメンタルを整えられる何かがあればいいなとずっと思っていて。音叉だとパッと鳴らせますし、「自分の軸の真ん中はここだね」って意識できる。それによって瞑想に入りやすくなったのが一つ。それから、集中しなければいけないときに、きちんと集中できるようになったという感覚はとってもありますね」。

────江幡さんは現在ジムも経営なさっていますよね? ビジネスの部分でも音叉でのウェルビーイングが役に立っていますか?

江幡さん 「先ほどもお伝えした様に、僕は元々選手だったので、一つのことに集中するのは得意なのですが、切り替えすごく苦手だったんです。アスリートとして運動をするときはアドレナリンが出てカッカしているけど、一歩経営に入ったときは冷静沈着でいなきゃいけない。全く違う脳を使っていているので、その切り替えがやっぱり難しかった。

自分でも気づかないところでそれがストレスになっていて、体に不調まで出てしまったんです。それをうまく切り替えられたとは思っていて、音叉を使い始めてまだ日が浅いのですぐに変化が出るとかいう話ではありませんが、そう言ったことも含めて、いまとても可能性を感じています」。

音・音楽はだた聴くだけではなく「体験」なんです

Crystal Omさん 「この世の中で見えているものってほんの数%で、私たちは見えている部分に対しては向上への創意工夫や努力を最大限に行っていても、見えない部分へのアプローチって意識することが少ないですよね。 実際、音も360度、24時間、いつでも聞こえていていますし、静けさの中にも必ず音は存在しています。

音でのウェルビーイングは、見えはしないけれど常に身近にあるもの、自分に取りまく音一つに心配りすることで、今ある現象として多少なりとも影響が出てくるのではと思います」。

────目には見えないけれど確かにあって、私たちに何かしらの影響を与えているものを感じたり、意識するきっかけにもなりますね。

Crystal Omさん 「音叉を使うときは音の波に身を委ねていただくのが一番ですね」。

人生の中で戦っている人たちが武道を通して学ぶ場を。大切なのは自分の軸を整え、相手と同調すること

────話は変わりますが、江幡さんは広尾に続きこの2月に青山にもジムをオープンしましたね。

江幡さん 「LIGHTHOUSE TOKYOは元々選手を育てるためにオープンしたわけではなくて、僕が8歳からやってきたこの武道を通して、人生の中で戦っている人たちに何かを伝える場所にしようと思ったんです。

格闘技をする上で一番大切なのは、相手と対面したときに「同調」することです。同調するっていうのは、戦っているときに相手の軸が見えること。息遣いが見えてリズムが読めて、距離感もわかってくる。もっと言うと、相手も自分のリズムを読めている状態が一番噛み合っている面白い試合になるんです。

でもこれって戦いの中だけじゃないですよね。人生でも一緒だし、経営でも一緒、多分生きている中で必要なものだなって僕は感じていて、それを伝える場所を作ろうと思ったんです。

実際に経営者の方がここで学んだことによって、あの時ちょっと詰めすぎたなとか、これは焦りすぎたなっていうことを感じるようになったという話も伺っています」。

────相手と同調するには何が大切なんでしょうか?

江幡さん 「まずは自分の軸を整えることです。自分の中心が整っていなければ相手の軸を見ることはできません。ですから音叉の助けや、瞑想やマインドフルネスを実践することで、日頃から自分軸を整えることはとても大切ですよね」。

〈江幡 睦(えばた むつき)〉
元新日本キックボクシングフライ級チャンピオン、WKBA世界バンタム級チャンピオンにして、パーソナルキックボクシングジム「LIGHTHOUSE TOKYO」の代表を務める。
「格闘技」、「武道」を通じて多くの人が自分と向き合い、人生に通じる学びを得る時間、場所を目指し、2025年2月11日表参道に2店舗目となるパーソナルキックボクシングジム「LIGHTHOUSE TOKYO 青山店」をオープン。
東京都港区南青山2-11-6 
https://lighthousetokyo.jp

〈Crystal Om (クリスタルオーム )〉
サウンドアーティスト/瞑想コーチ。
瞑想コーチとなったのをきっかけに、約20年間続けてきた自身のリラックス法「クリスタルボウルの音を聴くこと」を探求し始めたことから、水晶の打楽器「クリスタルボウル」を使った寝たまま受けられるリラクゼーションや、音によるマインドフルネス瞑想を提供している。 A=432Hzのクリスタルボウルや、美しい音を浴びながら音と身体が共振する今までにない新感覚体験。 健やかな日々を過ごすため、自分の内側と繋がり整えることの大切さを伝えている。

普段は月2回の定期セッションをはじめ、メディテーションやヨガ、ウェルネスに共鳴する国内外の企業とのコラボレーションや、イベントに出演。また鎌倉で今年オープンする日本初ウェルネスインターナショナルキンダーガーデンのアドバイザーとしても活動中。
https://www.instagram.com/crystalom_tokyo/
https://crystalom.base.shop/about

日本ではまだ珍しい音叉を使ったあまり動かないYOGA「チューニングヨガ」も登場。
気になる人はこちらをチェック。
Kyoco_yogastudio

取材/文 高田あさこ

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