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1975年に創業して、日本のアウトドア文化を支えてきたモンベルが、今年で創業50周年を迎える。これを記念して復刻デザインのバッグなど、豊富なラインアップの限定商品が出揃った。また、半世紀にもわたって培ってきた技術とノウハウを詰め込んだ2025年春夏の新作コレクションも登場。アウトドアシーンのみならずシティでも活躍するモンベルの新作を厳選してご紹介しよう!
50周年を記念してTシャツ、アルパインサーモボトル、モンタベアなど多岐にわたる限定商品がモンベルストアとオンラインショプに登場する
個人的に気になるのは、ムーンライトテントのイラストをあしらった「50th WIC.ロングスリーブTシャツ ムーンライト テント」3900円
Helinoxを再構築した「チェアワン(re)」
小型軽量で座り心地がよく耐久性に優れたヘリノックスのチェア。その快適性を追求して再構築されたのが(re)シリーズである。シート周辺部とポールの形状と構造を見直し、より安定感ある座り心地を実現。100%リサイクルポリエステルやアルミポール製造時の切削片を再利用している。
「チェアワン(re)」1万8000円は6色展開、座面の高さは39cmで耐荷重は145kg
左が「チェアワン」、右が「チェアワン(re)」で、シート周辺部のデザインが異なることが分かる。実際に座ってみると座面の高さと安定感が違う
背もたれ部分のポール受けが左の布製から、右の樹脂製に変更された
脚の左右をジョイントするポールは断面が丸から角形に変更され受けの形状も変更され、より強度と耐久性を高めている
ヘリノックスはキャンプ場での時間の過ごし方の提案として、アウトドアで遊べる「PLAY」シリーズのゲームアイテムを4種類発売する
人気アイテムのアンブレラが充実
晴雨兼用の「トラベル サンブロックアンブレラ 55」6800円は傘の直径を50cmと55cmにサイズ展開を増やし裏面に黒いコーティングを施すことで断熱効果を追求。6本骨の採用で軽量化も果たしている。バリエーションとして直径50cmの「O.D.アンブレラ プラス 50」6400円もある。
3種類のプリント柄が加わった「プリント トレッキングアンブレラ 55」7700円は153gと超軽量を実現。カーボン繊維強化樹脂製の骨を8本使って、軽さと強度を両立している。
左が直径55cmの「トラベル サンブロックアンブレラ 55」、右は直径50cmの「トラベル サンブロックアンブレラ 50」
太陽からの照り返しを吸収するために裏面は黒色にコーティングされている
「ストームクルーザー」もスーパードライテックを採用
モンベルが進める環境負荷の少ない素材への置き換え方針により、レインウエアのラインナップが一新。同社のフラッグシップモデル「ストームクルーザー」にはPFAS(有機フッ素化合物)フリーのモンベル独自の防水透湿性素材スーパードライテックが採用された。高い透湿性をもち、より蒸れにくく、しなやかに生まれ変わった。GORE-TEXを使用した「テンペスト ジャケット」にもPFASフリーのePEメンブレンを採用。防水性や耐久性などの性能は従来のGORE-TEXファブリクスと変わらぬまま、ベンチレーションを設けて素早く蒸れを解消できる快適性を追求、ユーザーの選択の自由度を広げている。
「ストームクルーザー ジャケット Men’s」2万2000円。モンベル独自の防水透湿性素材スーパードライテックを使用。表地は30デニールのバリステックナイロン・リップストップ
「テンペスト ジャケットMen’s」3万5200円。防水透湿性素材ゴアテックスファブリックスを使用。表地は20デニールのナイロン・リップストップ
「テンペスト ジャケット」の脇には衣類内の蒸れを外に逃がすベンチレーションがある
抜群の防水性を誇る軽量バックパック
防水バックパックで弱点になるのが開口部である。本格的に防水にするためにはアクアシールファスナーなどの止水ファスナーを使うのだが、滑りが悪く日常使いに適しているとはいい難い。1気室でいいならロールアップ式の方が実用的だ。操作性と防水性を両立させた二重構造とロールアップ式バックパックが「アルチプラノ パック」である。強度の高いバリステックナイロンの本体に防水仕様のインナーバッグを組み合わせた構造で大切な荷物を濡れから守ってくれる。
「アルチプラノ パック 30」1万7000円。30Lで重量548g、本体にはフロントポケット、チェストストラップ、ヒップベルトが付く。インナーバッグにもポケットがある
「アルチプラノ パック 20」1万5000円。20Lで重量452g、仕様は30Lと同等で、着脱可能なチェストサポートと背面パッドを備える
防水素材を使用したインナーバッグはベルクロで本体と一体化して使える
ロールアップ式なので本体をクルクルと巻いてカチッとロックできる
本体の左右サイドにあるバックルを利用して固定する方法にも対応
「ギアコンテナパック 35」7500円は重たいギアを運ぶのに適したパックで大きな開口部があり、タテとヨコ位置に両手で持てるハンドルがある。素材は強度の強い100デニールのウレタンコーティングされたバリステックナイロンを採用
タテ位置にもヨコ位置にも両手で持てるハンドルがありガッチリ掴める
カメラ用ポーチが正常進化
どうしても濡らしたくない撮影機材を豪雨から守ってくれるのが「ドライ カメラショルダーバッグ」である。ロールアップ式を採用して三脚ホルダーとウエストベルト付き。接合部分は熱溶着加工を施している。インナーバッグは、機材を整理しやすい移動仕切りとポケット付きで、取り外しが可能。「プロテクション アクアペル」はレンズ付きのカメラ入れて保護する防水バッグで3種類のサイズがある。内側は3Dメッシュを使ったクッション材付きでカメラを優しく収納できる。定番のレンズポーチは防水フィルムを挟み込んだクリマバリアを採用して生まれ変わったが、カラーが1色になってしまったのが残念だ。
「ドライ カメラショルダーバッグ M」1万6900円。重量570g、表面はポリウレタンコーティングでいかにも雨に強そうに見える
「プロテクション アクアペル 3L」4200円と、「プロテクション アクアペル 1L」3500円。バッグが防水でない場合は、ここに入れておけば安心だ
「クリマバリア レンズポーチ」は左からS、M、L、その下がXLで価格は1500円~1900円