
【勝手にブック・コンシェルジュ】UFOとか陰謀論とか、何と信じてしまいがちな方々に『霊的最前線に立て! オカルト・アンダーグラウンド全史』(国書刊行会)を
幽霊、化け物、UFO、UMA(未確認動物)、超能力。1961年に生まれて思春期に至るまで、たいていのものを信じてしまいました。怖がりなのにホラーが好きなものだから、テレビの映画番組でドラキュラやフランケンシュタイン、四谷怪談を見ては、夜中に絶叫してハネ起きる夜驚症になってしまったわたしは、スプーン曲げで有名なユリ・ゲラーにもぞっこん惚れこみました。
彼が来日した時に「テレビをご覧の皆さん、家にある壊れた時計を手にして、わたしと一緒に『動け!』と強く念じてください」と言えば、母の故障している腕時計を握りしめ、実際に動いたもんだから狂喜乱舞。今から思えば、「自動巻き」タイプだったので、狂ったように振り回していたおかげで一時的に時を刻み出したのでありましょう。
UFOを目撃したくてしたくて、ビルの屋上で友人3人と手をつなぎ「ベントラ・ベントラ・スペースピープル」と1時間も唱え続けたことがありますし、もちろんネッシーもヒマラヤの雪男もツチノコも存在を信じておりました。なんなら、ツチノコは探しておりました。『ノストラダムスの大予言』にも心躍らせて、1999年は38歳、地球滅亡に遭遇できるんだったら死ぬのも本望かなあなんてことを思ったりも……。
これら恥ずかしい黒歴史を払拭するために、大学入学以降、今度は一切を信じない、小バカにする態度を取るようになったのですが、皆さんはおわかりですよね、これ、どっちも愚かな態度なんです。ちゃんと調べようとせず、知の裏付けを取ろうとしなければ、信じこむことも一切を否定することもどちらも同じくらいのおバカさん。無知蒙昧なトヨザキだったのであります。
というわけで、今回皆さんにご紹介するのが、武田崇元・横山茂雄の論談集『霊的最前線に立て! オカルト・アンダーグラウンド全史』(国書刊行会)なのです。前述のとおりオカルト全般に心惹かれがちな人間なので、興味のあるところだけパラパラつまみ読みしようと思って手に取ったのですが、400数十ページの大著を一気読み。それほど面白い対談集だったんです。
『霊的最前線に立て! オカルト・アンダーグラウンド全史』
武田崇元・横山茂雄
国書刊行会