従来から変化した大学生の価値観をチェック 「飲みサー」「ぼっち授業は恥ずかしい」はもう古い?
そんな世の中からの偏見を感じている今の大学生活と世の中とのイメージギャップについても調査を実施。大学生活のイメージについて、“考え方が古い”と感じるものを聞くと、「お酒は強い方がかっこいい」(44.8%)、「一人で授業を受けるのは恥ずかしい」(31.1%)、「先輩は後輩に奢って当たり前」(30.5%)が上位にランクインした。
さらに“これからの大学生に必要ないと思う言葉”を聞くと、「Fラン」(27.5%)、「飲みサー」(20.2%)、「意識高い系」(17.6%)などが上位に。多様性を重視する現代の若者らしく、大学生活を送る上での価値観にも移り変わりが見える結果となった。
半数以上が「遊び」よりも「勉強」を重視。「なるべく後ろの席に座りたい」けど、「勉強に打ち込む大学生を尊敬」という回答は9割近くも
続いて、大学生活において重要だと思うことは「勉強」と「遊び」のどちらかを聞いてみると、「勉強」と回答する大学生が53.0%と、半数を超えた。自身の勉強に対する態度を聞いてみると、「留年せずに卒業したい」(94.8%)、「課題やレポートは期限内に提出する」(94.2%)など真面目な姿が見える一方、「なるべく後ろの席に座りたい」という回答は71.7%にのぼる結果となった。
これらの結果から、勉強に対して熱く取り組むよりも卒業さえできればいいと感じる大学生が多いのかと思いきや、勉強や学業への意識についての項目をみると、「勉強や研究に打ち込んでいる大学生を尊敬する」との回答が88.3%と最も多い結果に。
続けて、「楽単よりも面白い授業を受講したい」(73.7%)、「遊んでばかりだと、焦りを感じることがある」(64.7%)という回答がTOP3に並んだ。勉強をがんばっている他の人に対してポジティブな感情を持つ大学生は多く、自分自身もまた勉強を頑張ってみたいという気持ちがあるようにうかがえる。
社会問題となる“就活の早期化”や“ブラックインターン”は、大学生も身近に感じる存在に
学業と並行して行われる就活やインターンについて共感することを聞くと、78.9%が「社会人になるために必要な経験だと思う」と回答する一方、「想定していたよりも就活やインターンで多くの時間が取られてしまう」(63.7%)、「就活の準備は1〜2年生の時から始まっている」(63.4%)といった回答も目立った。
また、「就活のためになる」「社会経験になる」と大学生を騙し、学生を低賃金で働かせる悪質な「ブラックインターン」については、52.9%が「見聞きしたことがある」という回答結果に。昨今問題となっている“就活の早期化”や“ブラックインターン”について、現代大学生も身近に感じていることが分かる結果となった。
一方、大学生活のメインである学業と、大学生活の先に待つ就活への繋がりについては疑問を感じる声も。「真面目に授業に出ている大学生を評価してほしい」(84.2%)、「就活において、学業への取り組みはもっと評価されてもいい」(82.6%)という回答が上位に上がっている。勉強を頑張りたいと思う一方で、“就活に有利になるわけではない”という大学生の本音が垣間見える結果となった。
<調査概要>
調査タイトル:大学生活に関するアンケート調査
調査対象:全国の4年制大学生男女(18-22歳)
調査期間:2024年11月1日(金)~11月5日(火)
調査方法:インターネットアンケート調査
サンプル数:1,000サンプル
調査実施機関:株式会社マーケティングアンドアソシエイツ
構成/こじへい