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マッチングアプリを悪用したロマンス詐欺、日本人被害者の平均損失額は78万5000円

2025.02.19

オンラインのセキュリティ対策製品を提供しているマカフィーは、バレンタインデーやホワイトデーを機に多くの人が恋愛相手を見つけるためにマッチングアプリやSNS、チャットアプリを利用する状況を受けて、AIによるロマンス詐欺、不正なアプリ、ディープフェイク等を使った詐欺に関する調査を実施。

新手のロマンス詐欺がショートメッセージからマッチングアプリ、その他の方法でも広がっている実態を明らかにした。

本稿では同社リリースを元に、その概要をお伝えする。

オンラインロマンスの盛り上がり

オンラインデートの人気はこれまでになく高まっており、米国人62%、日本人29%の人が潜在的なパートナーと出会う手段として、マッチングアプリやSNS、メッセージングプラットフォームを利用した経験があると回答している。

特に、男性(31%)は女性(17%)よりもオンラインデートを積極的に活用している傾向が見られた。

オンラインデートに最も積極的なのは若いユーザーで、米国人の18歳から24歳の73%がTinderをはじめとするマッチングアプリを利用し、Snapchat(29%)やTikTok(25%)などのSNSも出会いの場として人気が高まっている。

一方、オンラインで恋愛相手を求める人が増えるにつれ、詐欺のリスクも増大。詐欺師は偽のプロフィールやAIによる不正行為で、疑うことを知らない、オンラインで恋愛相手を求める人を標的にしている。

■AI搭載のマッチングアプリの台頭

マカフィーの脅威リサーチ部門責任者であるアビシェック・カルニック氏は次のように述べている。

「テクノロジーは、世界中の人々を瞬時につなぎ、物理的な距離に関係なく、より深い関係やコラボレーションを可能にするなど、コミュニケーションに革命をもたらしました。しかしながら、それは詐欺師の手口も変えてしまいました。

米国人の4人に1人以上(26%)が、マッチングアプリやSNS上で、実在する人物になりすましたAIチャットボットからアプローチを受けた経験があると回答しています。また、驚くべきことに76%は、詐欺師がAIを使って恋愛関係を偽装し、金銭的または感情的に被害者を操ることは容易であると考えています。

AIを駆使した詐欺がますます巧妙になる中、人々が警戒を怠らず、オンライン上で自らを守ることがこれまで以上に重要です」

■テクノロジーが人間関係を再構築すると同時に詐欺の機会が生まれている

この懸念は杞憂ではなく、今回の調査では米国人の約3人に1人(32%)、日本人の46%が、AIチャットボットに対して恋愛感情を抱く可能性があると回答。テクノロジーが思いがけない方法で人間関係を再構築するにつれ、詐欺の新たな機会が生まれている。

詐欺師はAIが作り出した架空の人物を利用するだけではなく、彼らは有名人になりすまし、その人物における信頼や憧れを悪用する場合がある。

有名人になりすましたセレブ詐欺の被害に遭った人のうち、米国人の33%は金銭を失い、21%は個人情報を盗まれ、被害額は1人あたり平均2000ドル(30万4000円)近くになる。

一方、日本人の27%が金銭を失い、18%は個人情報を盗まれ、金銭を失った人の平均損失額は約78万5000円だった。

甘い言葉から詐欺まで

AIを駆使したロマンス詐欺はマッチングアプリ上のみならず、SNSやメッセージングプラットフォーム、さらには正規の出会い系サービスを模倣した詐欺サイトでも行なわれている。

米国の調査結果によるとマッチングアプリ(78%)は、ロマンス詐欺に遭遇する可能性が最も高い場所であり、次いでSNS(72%)、テキストメッセージやメール(65%)が続く。

一方、日本では、53% の人がマッチングアプリ を利用したことがあり、Tinder(35%)、Match(13%)が使われている。57% の人が、恋愛の相手を見つけるためにInstagram(38%)、X(38%)、 TikTok(20%)といったSNSを利用し、45% の人が恋愛相手を見つけるためにEメール(31%)、テキストメッセージ(22%)などのメッセージングアプリを利用したことがあると回答した。

特に厄介なのは、詐欺師が単に理想の相手を装うだけでなく、偽の出会い系プラットフォームを作成し、個人情報や金銭に関するデータを盗もうとするケースだ。

マカフィーの調査チームは、約1万1000件の不正なマッチングアプリのダウンロード試行を確認。そのうちTinderとOKCupidが全体の84%を占めていることを特定した。

さらに、マカフィーは7週間でロマンス詐欺に関連する32万1509件の不正URLをブロックしており、これは1日あたり6000件以上に相当する。

■高額な代償を伴う恋愛詐欺

偽のプロフィールやAIを駆使した詐欺にとどまらず、詐欺師は人々の財布を狙っている。オンラインで出会った相手に金銭や貴重品をだまし取られ、プレゼントを送るよう強要された経験がある人は米国人で52%、日本人では16%に達する。

特に暗号資産詐欺を目的とした、恋愛関係を装った金融詐欺が急増している。

オンラインで恋愛相手を探す際の安全対策

オンラインでロマンス詐欺が増加している現状を受け、マカフィーはオンラインで出会いを求める人々に注意を促し、以下の点に気をつけるよう呼びかけている。

<「うますぎる話」には注意する>

相手がビデオ通話を避ける、すぐに別のプラットフォームへ会話を移そうとする、または出会って間もないのに愛を誓うような場合は、慎重に対応すること。

<相手の身元を確認する>

画像検索で相手のプロフィール画像を検索し、SNSでの行動をチェックして、相手が本人であることを確認すること。

<個人情報を保護する>

詐欺師は誕生日やペットの名前などの些細な情報からパスワードを推測し、個人情報の盗難を試みる。

<お金や贈り物を決して送らない>

交際相手が金銭的な援助を求めることは適切ではない。

<オンライン保護ツールを使用する>

「マカフィー 詐欺メッセージ対策」といったツールは、疑わしいメッセージ、フィッシング詐欺、AIによる詐欺をリアルタイムで検出してブロックする。McAfee+のような包括的なオンライン保護に投資:最大限の個人情報保護、プライバシー保護、デバイス保護を提供する製品を使用することで、自分や家族をオンライン上の脅威から守ることが可能。

不審なリンクやサイトを検出・ブロックする機能によって、より安全にインターネットを利用できる。

調査方法
ロマンス詐欺と、その詐欺が消費者にもたらす影響をテーマとしたこの調査は、2025年2月にオンラインで実施された。調査には7か国(米国、英国、フランス、ドイツ、インド、日本、オーストラリア)の18歳以上の成人7000人が参加した。

関連情報
https://www.mcafee.com/ja-jp/index.html

構成/清水眞希

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