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漁網リサイクルから地方創生まで、ロフトで見つけた多様化する〝サステナブル〟のカタチ

2025.02.15

2015年の国連サミットで「持続可能な開発目標(SDGs)」が設定され、今年で10年目を迎える。この10年間、各所で「サステナブル」という言葉が発信され、サステナブルな取り組みは特別なものではなく、消費者にとって身近な存在となっている。

「環境や人への配慮は当たり前になりつつあり、以前とはお客様の意識が変わってきていると思います」と話すのは、ロフト 広報・滝田有貴さん。ロフトで取り扱いしている各メーカーも、表面的ではないサステナブルな取り組みが目立ってきている。

2025年はどこに向かうのか――トレンド感のある生活雑貨を販売するロフトが注目している、新しいサステナブルな技術や取り組みを紹介しよう。

漁網のリサイクル素材を使用した商品も。新しいサステナブルな雑貨

ロフト 広報 滝田有貴さん。

2021年より「LOFT GREEN PROJECT “雑貨のチカラで、暮らしと地球をしあわせに。”」を開始し、持続的な社会の実現に向けた取り組みを継続して行っているロフト。2025年1月14日(火)~2月28日(金)は「LOFT GREEN PROJECT サステナブルビューティー&ライフ」を開催し、雑貨を通じたサステナブルな生活の提案を行っている。サステナブルという言葉が世で使われ始めた2020年前後を振り返ると、当初はサステナブルを意識している人はまだ少なかったが、最近は変化があるようだ。

滝田さん「学校でSDGsの授業があり、若い人を中心に意識している人が増加したと感じています。学校でSDGsを学んだ世代の年齢層も上がり、よりサステナブルな意識が社会に広がっていると思いますね」

トンボ鉛筆「ピットエアー 漁網リサイクル 16m巻」484円(税込)

ロフトでは以前は店頭で目にしなかったような、サステナブルな新素材を使った商品も新しく登場している。トンボ鉛筆の「ピットエアー 漁網リサイクル 16m巻」は、漁業で使う「漁網」をリサイクルした高品質リサイクルナイロンペレット「REAMIDE(R)(リアミド)※」を上部のパーツに使用したテープのり。

海洋投棄された漁網は海洋生物に絡まってしまうなど問題視されており、再生事業者であるリファインバース社は日本各地から使い終わった漁網を回収し、分別・洗浄・ペレット化を実施している。トンボ鉛筆はサステナブルな商品開発をするにあたって品質の高い素材を探し、REAMIDE(R)を採用。サステナブルに対する意識の高い企業や官公庁内での使用も期待していると、トンボ鉛筆の担当者は話す。

※「REAMIDE(R)」は株式会社リファインバースグループの登録商標です。

BIO FOR THE EARTH「ハンドタオル」FUWAFUWA 1,650円(税込)、DECOBOCO1,760円(税込)

Bioworks株式会社の「BIO FOR THE EARTH」は、植物由来の素材「PlaX」を配合したタオルを展開する新ブランド。「PlaX」とはサトウキビなどの植物を原料とするバイオプラスチック「ポリ乳酸(PLA)」にBioworks株式会社が独自開発した植物由来の添加剤を加えて、耐用年数・耐熱性・染色濃度をアップデートした素材だ。

PlaXは製造時にポリエステルよりもCO2を41%削減することも実証されており、「BIO FOR THE EARTH」のタオルのラベルにはそういった特徴も記載。さらにパッケージも牡蠣の殻を再利用したプラスチックを使用し、とことんサステナブルな商品となっている。

BIO FOR THE EARTHのディレクションを担当する、スタイリストの小山田早織さん。

Bioworks株式会社が「PlaX」を配合したタオルはほかにも「bio(バイオ)」というブランドがあるが、「BIO FOR THE EARTH」は付加価値を付けて新たなニーズを見据えたブランドとなっている。

消耗品でもあるタオルを「環境のために長く使ってもらいたい」という想いのもと、消費者が「タオルを大切にしたい」と自然に思ってもらえるようなスタイリッシュなデザインを採用。スタイリストの小山田早織さんがディレクションを務めており、サステナブルで、かつデザイン性の高いアイテムは贈り物需要にもフィットしそうだ。

MOTTERU「エコロジーケーブル USB-C to USB-C 100cm」1,408円(税込)

サステナブルな商品は、素材や工数増加などの影響で大きく単価が上がることが多い。しかし企業努力で単価をなるべくおさえて販売するメーカーも登場しており、株式会社MOTTERUもその一つ。カラフルなスマートフォン充電用のケーブルが人気のメーカーで、2024年12月上旬に発売した「エコロジーケーブル」は従来のケーブルと大差ない価格で発売している。

プラスチック素材のうち約40%を植物由来素材(トウモロコシ・サトウキビなど)のエコロジー素材を使用しており、MOTTERUの担当者は「スマホアクセサリーメーカーのミッションとしてできることを始めたい、と思い開発しました。エコを全面に出さないというのがポイントで、『白いケーブルを買ってみたら、実はエコだった』、というくらい気軽にみなさんの日常に溶け込んでもらえたら嬉しいです」と話す。

物価高の影響も反映。「長くモノを使う」ことを意識したアイテム

伊藤忠リーテイルリンク「ティエラル キャリーケース PUFFER S」24,200円(税込)

滝田さんによると、サステナブルな意識とともに物価高の影響もあり、「モノを長く使いたい」という消費者が増えており、そのニーズを反映したアイテムも数多く登場していると言う。ティエラル(TIERRAL)はペットボトルなどを再利用したリサイクルPETを93%以上使用し、壊れると粗大ゴミとなってしまうスーツケースを長く使えるように工夫が凝らされているアイテムだ。

ティエラル PUFFER Sサイズ用の「交換用キャスター」2個セット 2,200円(税込)。

スーツケースで最も壊れやすいのは「キャスター」。そのキャスターを工具などを使わずに自分で簡単に取り替えられるのが大きな特徴となっている。壊れてしまったら自社サイトで販売している「交換用キャスター」を購入し、取り替えるだけでOK。交換用キャスターの価格もお手頃で、新しいスーツケースを買わなくて済むのは消費者にとっても大きなメリットだろう。

スイッチを引っ張るだけでキャスターの着脱が簡単にできるため、帰宅時にキャスターだけ外し、クローゼットに保管することも可能。「キャスターの衛生面が気になる」というニーズにも応えている。

Dr.Beckmann「ソファ&カーシート ステインリムーバー」1,485円(税込)

ソファやカーペットなど長く使いたいインテリアアイテムをメンテナンスするグッズも注目だ。2025年2月17日(月)に発売予定のDr.Beckmann「ソファ&カーシート ステインリムーバー」は丸洗いできない「ソファ」や「カーシート」などの厚手素材についてしまった汚れを簡単にケアできる商品。

これは世界中で年間約500万本売れている「カーペット ステインリムーバー」の新しいタイプで、従来品よりブラシが小さく、厚手素材に対応して適度にクリーニング液が出てくるのが特徴だ。Dr.Beckmannを取り扱うイーオクト株式会社は「誰もができるサステナブル・インテリアケア」をコンセプトに、「ロングライフ、省エネ・省資源、室内空気質アップ、イージーケア」方法の提案を、各商品を通して実施している。

リバーズ「DRINK BOTTLE MOKU」350mL 3,630円(税込)、500ml 3,960円(税込)

ペットボトルを削減できる「マイボトル」も、長く使うことによってサステナブルな活動に繋がる。さまざまなアイテムが登場しているが、2024年12月にロフトの保冷・保湿ボトルアイテムのうち、シリーズ累計で最も人気となっているアイテムがリバーズの「DRINK BOTTLE MOKU」だ。

ボトルに環境に配慮した再生ステンレスを採用しており、デザインのポイントは温もりを感じられる「アカシアの木」。リバーズの担当者は「海外旅行者や20代の方々など、サステナブルの意識が高い人に提案できた」と話しており、訪日外国人に人気のロフトとの相性もよかったと考えられる。

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