
アドビは2025年2月12日(米国時間)、業界初となる安全に商用利用できる生成AI動画モデルとして、新しいAdobe Firefly web版をパブリックベータ版としてリリースした。
画像やベクター、動画を生成できる最も包括的なツールの登場
本製品は、画像、ベクター、動画を生成できる最も包括的なツールであり、Adobe Firefly web版の動画生成(ベータ版)と Adobe Premiere Proの生成拡張(ベータ版)で使用され、今すぐ制作に使用できるIPフレンドリーな動画コンテンツを生成する。
新しいAdobe Firefly Video Modelは、Adobe Firefly web版の「動画生成(ベータ版)」とAdobe Premiere Proの「生成拡張(ベータ版)」で利用が可能で、そのまま制作に活用できるIPフレンドリーな動画コンテンツを生成する。
Adobe Firefly Video Model(ベータ版)は、Adobe Fireflyファミリーの最新のクリエイティブな生成AIモデルであり、これまでに世界中で180億以上にものぼるアセットがAdobe Fireflyで生成されている。
今回、異なる価格帯でユーザーの柔軟な利用ニーズに対応するため、新たに2つのAdobe Firefly料金プランが提供される。これらのプランでは、Adobe Firefly web版の全機能が利用可能で、Adobe Fireflyを搭載した無制限の画像、ベクター生成に加え、新たな音声と動画の生成機能も利用できる。
■新たにAdobe Firefly StandardプランとAdobe Firefly Proプランを提供
アドビは、新たにAdobe Firefly StandardプランとAdobe Firefly Proプランを提供し、画像や動画などを生成するための最も包括的なツールである新しいAdobe Firefly web版へのアクセスを可能にする。
詳細はこちらをチェック:https://www.adobe.com/jp/products/firefly/plans.html
Adobe Fireflyの広範な機能により、ユーザーは画像を生成し編集したものを動画に変換してシネマティックな動きを適応した後、Adobe Creative Cloudアプリケーションに移行し、アイデア出しから制作へとシームレスに進めることができる。
業界をリードするアドビのクリエイティブアプリを使用して、クリエイティブプロフェッショナルは、Adobe Photoshop web版やAdobe Premiere Pro、Adobe Expressで作品を洗練させたり、Adobe Photoshopの「生成塗りつぶし」機能やAdobe Lightroomの「生成AI削除」などのAdobe Firefly機能を使用して写真を編集したり、Adobe Firefly Video Modelで作品に、新たな命を吹き込めるはずだ。
■新しいAdobe Firefly web版の紹介
Adobe Firefly web版は、クリエイティブプロフェッショナルが求めるコントロールを備えた機能の数々を搭載。アイデアの創出から制作まで、最高の作品作りを可能にする。
3Dワールドを創造する、「スタイルと構成参照」で参照画像から始める、プロ仕様のカメラアングルで完璧なショットを撮影する、音声と動画をオリジナルの声質を維持したまま多言語に翻訳するなど、これらすべてをAdobe Fireflyで実行できる。
また、Adobe FireflyはAdobe Photoshop、Adobe Premiere Pro、Adobe ExpressなどのAdobe Creative Cloudアプリケーションと統合されており、商用利用も可能であるため、クリエイターは商用利用に適したコンテンツとして自信を持って使うことが可能だ。
Adobe Firefly web版で利用可能な新機能
■業界最先端のコントロール性を備え、クリエイティブプロフェッショナルが動画、Bロール、アニメーションなどを生成できる「動画生成(ベータ版)」
「テキストから動画生成」、「画像から動画生成」により、クリエイティブプロフェッショナルは、簡単なテキストプロンプトから眼を見張るような高品質1080p動画やタイムラインのギャップを埋めるBロールを生成したり、ショットに雰囲気を演出する要素を追加したり、カスタムモーションデザイン要素を開発したりすることが可能。
また直感的なコントロールにより、詳細なカメラ設定で動画を微調整できる。例えば、広範囲のロングショットからドラマチックなクローズアップまで、思い通りに被写体をフレームに収めることや、複数のモーションパスから選択してダイナミックな動きを加えられる。
ショットの最初のフレームと最後のフレームを固定して視覚的な連続性を維持したり、色調や文字の詳細を一貫して保つという作業にも対応する。
■3Dスケッチや参照シェイプからプロ品質の画像を生成する「シーンから画像生成(ベータ版)」
軽量な3Dスケッチツールを使用することで、クリエイティブプロフェッショナルはアートワークを美しい高解像度画像に変換できる。「テキストから画像生成」で「構成参照」用の参照画像を作成することも、直感的な3Dツールを使用して正確なビジュアルガイドを作成することも可能だ。
また、3D画像の角度や視点を変えて、完璧な出力結果を得られる。「シーンから画像生成」では、クリエイターは、プロフェッショナルなグラフィックデザインのワークフローに必要な柔軟性と精度をすべて備えた3Dシェイプから、高品質のアセットをシームレスにレンダリングすることができる。
■登場人物の喋りを本人の声質そのままに多言語に翻訳できる「音声を翻訳」と「動画を翻訳
クリエイターは、動画や音声ファイルを素早く簡単に翻訳し、世界中の多くの視聴者に、パーソナライズされた自然なコンテンツを提供できる。動画コンテンツを異なる言語に翻訳しても声質、トーン、リズムて、音響が維持されるので、クリエイターは吹き替えや音声ミキシングに費やす時間を削減。翻訳や吹き替えサービスにかかる時間と予算を節約することが可能。
「音声を翻訳」と「動画を翻訳」は、20か国以上の言語での翻訳に対応している。
新しいAdobe Fireflyの料金プラン
早期アクセス価格で本日より提供が開始された2つの新しいAdobe Firefly料金プラン(Adobe Firefly Standard、および、Adobe Firefly Pro)では、クリエイターがAdobe Firefly の画像やベクター機能に無制限にアクセスできるほか、新しい動画および音声機能には段階的な容量を提供することでアクセスできる。
Adobe Firefly Standardプラン(月額9.99ドルから: 月額税込1580円から)では、月2000動画/音声クレジット、つまり最大20の1080pの5秒動画生成が可能となる。Adobe Firefly Proプラン(月額29.99ドルから: 月額税込 4780円から)では、月7000動画/音声クレジット、つまり最大70の1080pの5秒動画生成できる。
さらに、日常的に動画コンテンツを制作するプロフェッショナル向けのAdobe Firefly Premiumプランも近日提供を予定しており、同社では大量のコンテンツを作成するクリエイターやチームにさらに多くの音声と動画クレジットの容量を提供する、と説明している。
動画生成 (ベータ版) は、新しい Adobe Firefly プランを通じて、Adobe Firefly web版で利用できる。
詳細はこちらをチェック:https://firefly.adobe.com/?media=featured
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関連情報
https://www.adobe.com/jp/creativecloud.html
構成/清水眞希