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ディライトは、お墓を管理している後継者や墓じまいについて悩んでいる人を対象に、「墓じまいしなかった場合、どうなるのか」に関する調査を実施した。
管理に関して家族内でトラブルが発生しやすく、無縁墓になってしまう可能性も!
近年、少子高齢化やライフスタイルの変化に伴い、「墓じまいをすべきか、それとも維持すべきか?」と悩む人が増えている。しかし、墓じまいをしなかった場合にどのような影響があるのか、その実態は十分に明らかになっていない。
実際に、墓じまいをせずに墓を維持したことで管理に関するトラブルが発生したケースや、無縁墓になってしまった事例も報告されているが、多くの人がどのようなリスクがあるのかを事前に把握できていないのが現状だ。
そこで今回、墓じまいに関する情報を提供するディライトは、40歳以上の男女500名を対象に、「墓じまいしなかった場合、どうなるのか」をテーマとしたアンケート調査を実施した。
【調査結果】
・墓を放置・無視で4分の1が無縁墓や撤去になっている
まず、「墓じまいをしないで実際に何かしらの問題が起きましたか?」と質問したところ、1位「お墓が放置され、無縁墓になった」(108人)、2位「家族内でお墓の管理について揉めた」(101人)、3位「遺骨が合祀され、家族が知らないうちに撤去された」(25人)、4位「管理費未納で墓地の使用権を失った」(23人)という結果となった。
上記の結果から、墓じまいをせずに放置したり無視したりすると、無縁墓になってしまう可能性があることや、管理に関して家族内でトラブルが発生しやすいことがわかる。また、約半数の243人が「特に何も起きていない」と回答したが、このまま墓じまいをせず放置や無視をし続けるとトラブルに繋がる可能性は高そうだ。
・9割の人が墓じまいをしないことで不安を感じている
また、墓じまいをしないことでどんな不安を感じているか調査したところ、最も多いのが「お墓が無縁墓になる可能性が心配」(220人)、次に「管理費が払えなくなったときの対応が不安」(194人)、「子どもに負担をかけることが気がかり」(186人)、「遠方で管理できなくなるのが不安」(135人)と続いた。「特に不安がない」と回答した人は全体500人の45人のみで、全体のわずか9%にとどまり、9割の人が墓じまいに関して何らかの不安を抱えていることがわかる。
・墓を管理している人の約7割が、管理を負担に感じている
さらに、「お墓の管理を負担に感じていますか?」という質問に関しては、「負担が大きい」(140人)、「多少の負担はあるが続けられる」(188人)、「負担を感じていない」(172人)という結果となった。この結果から、多くの人が何らかの負担を感じており、後継者を決める際にも抵抗を感じる人が少なくないことが考えられる。
・墓じまいをしない人の理由は?
続いて、墓じまいをしない理由について調査したところ、最も多かった回答は「まだ管理できるから」(263人)、次いで「家族や親族が反対しているから」(115人)、「先祖代々の墓を守りたいから」(111人)となった。
・墓じまいをした方がいいタイミングと判断基準
墓じまいの適切なタイミングとして最も多かった回答は「自分が元気なうちに決める」(302人)であり、子どもに負担をかけたくないという意向がうかがえる。
また、墓じまいを決断する理由として最も多かったのは「後継者がいないとわかったとき」(252人)であり、墓の管理をしてくれる人がいないことへの不安を抱えている人が多いことがわかる。結論として、墓じまいのタイミングと判断基準は、「後継者がいないとわかったうえで、自分が元気なうちに行なうこと」が一般的であるといえる。
【調査概要】
調査名:「墓じまいしなかった場合、どうなるのか」に関する調査
調査方法:インターネット調査
調査対象:ディライトの墓じまいサイト(墓じまい)または墓地紹介サイト(お墓の口コミ)に相談した人
調査人数:500人
調査期間:2025年1月8日(水)~2025年1月31日(金)
調査元:ディライト
関連情報
https://oohaka.jp/news/72
構成/立原尚子