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車検代、ガソリン代、駐車場代、保険料、各種メンテナンス費用など……。クルマにかかる出費は挙げればきりがない。こうした維持費を負担に感じ、愛車を手放した経験がある人はどれくらいいるのだろうか?
パーク24はこのほど、ドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」会員5244名を対象に実施した「クルマの維持費」に関するアンケートの結果を発表した。
クルマの維持費は約4割が月額20,000円以下
クルマ保有者の月額のクルマの維持費は、「20,000円以下」(44%)が最も多く、次いで「20,001円~30,000円」(31%)、「30,001円~40,000円」(13%)となった。前回の調査結果(2022年1月)と比較すると、20,001円以上の割合が13%増加した。ガソリン価格の高騰に加え、2024年1月には大手損害保険会社を中心に自動車の任意保険が値上げされた影響などから、クルマの維持費が増加しているものと思われる。
保有するクルマのエンジンタイプ別に見ると、「ガソリン(レギュラー)」「プラグインハイブリッド」「電気」の8割以上は月額のクルマの維持費が30,000円以下となったのに対し、「ガソリン(ハイオク)」は30,001円以上の割合が唯一40%を上回った。ハイオクガソリンはレギュラーガソリンより20~30円/Lほど価格が高いほか、排気量が大きいハイオク仕様車は自動車税が高いことが影響していると思われる。
最も負担が大きいクルマの維持費、クルマ1台保有者は「車検代」、複数台保有者は「各種税金」
クルマの維持費の中で最も負担が大きい費用は、「車検代」が27%、「各種税金」が22%、「ガソリン代」が20%の順となった。保有状況別で見ると、クルマ複数台保有者は「各種税金」が25%で最多となった。また、クルマ1台保有者と複数台保有者で最も差が大きかったのは「駐車場代(月極)」で、1台保有者が6pt多い結果となった。
保有しているクルマの種類別では、軽自動車とワンボックスは「ガソリン代」が「各種税金」を上回った。スポーツは唯一「保険料」が10%を下回った一方で、「メンテナンス代」が10%を超えた。
現在クルマを保有しない人の3割が「維持費の負担」を理由にクルマを手放した
クルマ保有者に、維持費の負担を理由にクルマを手放すことを検討したことがあるか尋ねると、「検討したことがない」が67%、「検討したことはあるが、手放せない」が25%、「過去、維持費を理由に手放したが、現在は所有している」が7%となった。
クルマを保有していない人では、「維持費が負担で手放した」が29%、「維持費とは別の理由で手放した」が26%となった。「その他」のフリーコメントには「引越しを理由にクルマを手放したことがある」といった回答が見られた。
今回のアンケートでは、月額のクルマの維持費は「20,000円以下」の人が最も多くなった。ガソリン価格や保険料をはじめとするクルマの維持費が軒並み上昇しており、3割の人が実際に維持費を理由にクルマを手放していることから、今後さらに維持費が上昇すればクルマを手放すことを検討する人が増えるかもしれない。
出典:パーク24株式会社
構成/こじへい