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運転のしやすさはピカイチ!スズキの新型「ソリオ バンディット」に乗ってわかった〝ほぼ無欠〟の実力

2025.02.15

ナローな車幅と視界の良さによって運転のしやすさはピカイチ

さて、新型ソリオ バンディットに乗り込めば、まずはすっきりとしたセンターメーターのインパネ、ワイドなウインドー面積による視界の良さとボディの見切りの良さを実感できる。車幅は5ナンバー枠いっぱいの1695mmとは違うナローな1645mmであり、最小回転半径4.8mの小回り性も運転のしやすさに直結する。

収納の豊富さはいまさら説明するまでもないが、スイフト同様、ナビ画面の下にCDスロットを残し、USBソケットもセンターコンソールにUSB A×1、USB-C×1、シガーソケット、ステアリング前の蓋付ボックス内にETC車載器とUSB-Aソケットを用意するなど、スマートフォン連携、充電にもぬかりなし。

シートヒーターも標準車のMGを除いて標準装備されるなど、装備類もかなり充実したコンパクトモデルになっている。

エンジンが4気筒から3気筒になって走りはどう変わったか?

これまで、ソリオは唯一のライバル車が3気筒エンジンであるのに対して4気筒エンジンを搭載していたアドバンテージがあったのだが、やはり気になるのが燃費向上のため、3気筒エンジンに換装したことによって走行性能、運転感覚がどう変わったのか、ではないだろうか。

走り出し、3気筒を感じさせるのは、出足の一瞬のみ。モーターアシスト感は微力で加速性能は穏やだが、しかしスイフトでも感じられたように、走り出してしまえば車速、エンジン回転にかかわらず3気筒感は皆無に近い。何も知らずに走らせれば、一部仕様変更前の4気筒モデルとの差は感じにくいほどで、エンジンはスムーズに回転を上げていく。もっとも、アイドリング時になれば、やはり4気筒とは違うブルブルとした振動が発生するものの、アイドリングストップ機能をONにしていれば、エンジンは停止するわけで、3気筒も4気筒もないことになる。

今回の一部仕様変更では、足回りも変更されているという。実際、これまでのふんわり快適な乗り心地から、よりしっかりとした(やや硬めの)、両側スライドドアを備えるハイトワゴンボディにしてボディや足回りの剛性感の高さを実感できる、一段と上質、クラスを超えた快適な乗り心地が実現されているではないか。段差や凸凹道を走破しても不快なショックなどないに等しく、ボディ上下動の抑えが効いた、ショックの収束の早さを見せつけてくれる乗り味に進化しているのだ。例えばカーブをけっこうなスピードで走り抜けても、ロールはジワリと穏やかで、車体がグラリとする不安はないから安心だ。

高速走行では直進性の良さ、レーンチェンジの安定感、安心感はもちろん、ACCを使った時のカーブ速度制御機能、車線変更時の補助機能による安全性にも注目だ。このクラス、価格帯のクルマでそこまでの高機能ACCを持つクルマはスイフト以外に見当たらない(軽自動車のスペーシアにも完備)・・・。

ソリオは以前から、パッケージングの素晴らしさ、室内空間のゆとりも大きな魅力だった。具体的には、身長172cmの筆者のドライビングポジション基準で、前席頭上に最大310mm(シートハイトコントロールによる)、フラットフロアかつリクライニング可能な後席の頭上に215mm、膝周りに200~360mm(スライド位置による)ものスペースがある。後席を最後位置にセットすると、前席は遥か遠い・・・というほどなのである!!しかもフロアはフラットで足の置き場にもまったく困らず、リラックスした姿勢で乗車していられるのである。

付け加えれば、ソリオMZとバンディットMVには、エアコンの吹き出し口のある前席と後席の温度差を解消し、車内温度を均一化してくれるスリムサーキュレーターも備わり、さらにボックス型ミニバンのようにスライドドア部分のウインドーの装備されるサンシェードが直射日光を和らげ、車内温度の上昇を防いでくれるのだから、広さだけではない配慮、快適さがある。

一方、ラゲッジルームの使い勝手も文句なしだ。開口部地上高は665mmと、重い荷物の出し入れに適切な高さで(開口部に段差なし)、フロアは奥行き550~715mm(後席スライド位置による)、フロア幅1020mm、高さ980mm~1000mm。5:5分割の後席を倒せば、極めてフラットなフロア奥行きは1390mmに達する。そんなラゲッジル―ムは、フロア上に35Lサイズのスーツケースが定員分の5個収納できるほどの大容量なのである。

筆者は折り畳み時全長1000mmのペットカートを積載したこともあるのだが、”真横に”無理なく積める使い勝手の良さを実感させられている(斜めにしか積めないと、その上に重い荷物を乗せるわけにいかず、積載効率が著しく悪化する)。しかも、2WD車は床下に大容量のサブトランクを備えているのだからびっくりである。

つまり、フル乗車でのドライブ旅行、旅行でも荷物の積載に不満のない驚異のパッケージングを実現しているのがソリオでもあるのだ。

一部仕様変更を行った新型ソリオは、燃費性能の向上を軸に、走りの質感向上も実現した、ファミリーユースに最適な両側スライドドアを備えたハイトワゴン、ミニミニバンであり、ソリオ、ソリオ バンディットともに誰にでも薦められる超実用車であり、スライドドアからの乗降性の良さはもちろん、愛犬家と愛犬にも相応しいクラス最上のドッグフレンドリーカーでもある1台と言っていい。

繰り返しになるが、迫力ある顔つきの進化による存在感UPはもちろん、電子パーキングブレーキとオートブレーキホールド機能の追加もまた、ソリオの商品性を大きく高めてくれることは間違いなく、”ほぼ”、無欠のプチバン、2列シートのコンパクトミニバンということになるだろう。”ほぼ”と言ったのは、欲を言えば、オートブレーキホールド機能にメモリー機能が加わればもう、文句のつけようなし・・・120点!!なんて個人的には思ってしまうのだった。

スズキ・ソリオ

文・写真/青山尚暉

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