
自宅での学習に欠かせない「学習机」。最近の子どもたちは、学習机をどのように活用しているのだろうか。
イトーキは、2月9日の「学習机の日」に合わせて、小学生および中学生の子どもを持つ親945人を対象に、家庭内の学習環境が子どもに与える影響について調査を実施。
本調査では、学習机および一般的なデスクを「専用デスク」、ダイニングテーブルおよびローテーブルを「リビングテーブル」と定義し、机の種類による学習時間や意欲、読書量などへの影響について分析したので、結果をお伝えしよう。
親が教育において重視していること1位は「自分で考える力を身につけること」
「お子様の教育において重視していることを教えてください」という質問に対し、「自分で考える力を身につけること」(40.0%)が最も多く重視されていることが判明。
次いで、「礼儀、マナーを身につけること」(33.6%)、「コミュニケーション能力を伸ばすこと」(27.3%)が続いた。*選択肢は5つまで回答可能
2020年に文部科学省が改定した学習指導要領では、「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力など」「学びに向かう力、人間性など」の3つの柱を総合的にバランスよく育むことが掲げられており、今回の調査でも関連する項目が高い結果となっている。
1日1時間以上学習する割合、デスク利用者はリビングテーブル利用者の約2倍。学習意欲や読書量の違いも明らかに
「学校での勉強を除き、お子様は1日あたりどのくらいの時間学習されていますか」という質問に対し、小学校低学年で専用デスクを利用する子どもの53.2%が「1時間以上学習している」と回答。これはリビングテーブル利用者(28.1%)の約2倍だ。
小学校高学年でも、専用デスク利用者の55.8%が「1時間以上学習している」と回答した一方、リビングテーブル利用者は29.2%と同様の傾向がみられる。
「お子様の学習意欲についてどのように感じていますか」という質問に対し、小学校低学年で専用デスクを利用して学習している子どものうち、68.2%が「学習意欲がある(とてもある+ややある)」と回答した。
一方で、リビングテーブルを利用して学習している子どもの場合は44.8%に留まっている。特に「とてもある」と回答した割合は、専用デスク利用者が24.7%で、リビングテーブル利用者(8.3%)の約3倍という結果に。
また、小学校高学年でも専用デスク利用者の50.6%が「学習意欲がある」と回答し、リビングテーブル利用者の42.3%を上回っている。
「お子様は片付けが得意だと感じますか」という質問に対し、小学校低学年で専用デスクを利用して学習する子どもの48.7%が「片付けが得意(非常にそう思う+ややそう思う)」と回答。
一方で、リビングテーブルを利用して学習する子どもの場合は28.9%に留まった。特に「非常にそう思う」と回答した割合では、専用デスク利用者が12.3%となり、リビングテーブル利用者(5.8%)の2倍以上に。
収納が備わっている学習机を利用することで、自然と片付けが習慣化していることが考えられる。
また、小学校高学年でも、専用デスクを利用する子どもの30.8%が「片付けが得意」と回答し、リビングテーブル利用者の23.6%を上回っていた。一方、高学年になるとその差は縮まり、特に低学年で学習環境による差が大きくなっている。
「お子様は1カ月当たり何冊くらいの本(電子書籍含む)を読みますか」という質問に対し、専用デスクを利用して学習する小学校低学年の72.1%が「2冊以上読む」と回答。一方、リビングテーブルを利用して学習する低学年では、55.1%となった。
また、専用デスクを利用する小学校低学年では10人に1人以上(11.0%)が「8冊以上読む」と回答。専用デスクを利用する子どものほうが、読書習慣が身についている傾向が伺える。
調査概要
対象:全国の小学生および中学生の子どもを持つ親
調査期間:2024年12月
調査方法:インターネット調査
サンプル数:945
調査主体:株式会社イトーキ
関連情報
https://eshop.itoki.jp/shop/pages/2-9studydesk.aspx
構成/Ara