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おサイフケータイにも対応!空冷ファンを搭載したゲーミングスマホ「REDMAGIC 10 Pro」はふだん使いも快適か?

2025.02.09

ハイエンドスマホといえば、iPhoneやGalaxyを思い浮かべる人が多いかもしれないが、より“尖った”性能を持つスマホも、日本では多く展開されている。本記事では、ゲーム機能に特化した最新高性能スマホ「REDMAGIC 10 Pro」を実際に試しながら、使用感を紹介していく。

REDMAGICシリーズは、ZTE内のゲーミングブランドとして、ここ数年は日本でもスマホ、タブレット、PC用キーボードといった製品を手広く展開している。ゲーミングデバイスらしい高性能や、他社製品にない特徴的な機能を搭載することでも知られている。

REDMAGIC 10 Proは、日本では2025年2月6日に発売、価格は12万2800円からとなる。特徴的なデバイスであるだけに、強み、弱みをしっかりと把握してからの購入がおすすめだが、処理性能を鑑みたコスパでいえば、お買い得感の強い端末と言えるだろう。

1.5K解像度×144Hzリフレッシュレートに対応した大画面ディスプレイ

まずは外観について。本体サイズは163.42×76.14×8.9mmで、質量は229g。サイズ感は前モデルからほぼ変わらず、スマホとしてはヘビー級の部類になるだろう。基本的に、片手での操作は難しい印象だ。

カラーバリエーションはブラック、ホワイト、黒スケルトン、シルバーの4色展開で、今回はシルバーを試している。シルバーも内部パーツが見えるデザインになっており、搭載されているSnapdragon 8 Eliteなどが確認できる、ゲーミングデバイスらしい仕上がり。スケルトンデザインの良し悪しは好みだが、他のスマホでは見られない、印象的なデザインという意味で、個人的には気に入っている。

REDMAGIC 10 Proのシルバー(右)と前モデルのREDMAGIC 9 Proのブラック(左)

ディスプレイは約6.8インチの大画面で、1.5K解像度を誇る。リフレッシュレート144Hz、タッチサンプリングレート最大960Hz、ピンポイントタッチサンプリングレート最大2500Hzと、ゲーミングデバイスとして文句のない高性能になっている。

特に144Hzのリフレッシュレートは、ゲームプレイ時だけでなく、WebサイトやSNSの閲覧時などにも、滑らかさが際立つ。近年のハイエンドスマホに搭載されることの多い、120Hzリフレッシュレートとの違いを視認できるかといえば難しいが、スムーズな操作ができるという意味では、間違いないスペックだろう。リフレッシュレートを自動調節するモードに加え、60Hzや90Hz、120Hzにも固定できるので、バッテリーの消耗が気になる場合は、設定を見直すといいだろう。

デザイン面で、ハイエンドスマホとして特徴的なのは、背面のカメラに出っ張りがない点も挙げられる。近年のスマホでは、主張の強いカメラを搭載することが多くあるが、REDMAGIC 10 Proはフラットなデザインになっているため、机に置いた状態でもガタガタしない、ポケットに入れてもあまりかさばらないといったメリットがある。

ボタン類は本体右側面に集約されており、下部にUSB-CポートとSIMトレイ、上部にはイヤホンジャックを備える。また、右側面には、ゲームモードのオン、オフを切り替える「ゲームスペーススイッチ」や、コントローラーのL/Rボタンとして利用できる「ショルダートリガー」が搭載されている。

ゲームプレイ時のストレスを低減するアンダーディスプレイカメラ

REDMAGIC 10 Proの大きな特徴に、アンダーディスプレイカメラ。その名の通り、インカメラがディスプレイの下に埋め込まれており、ぱっと見ではどこにあるかわからないデザインになっている。

これにより、ゲームプレイ時には、画面に欠けがない状態で、映像を楽しめる。ベゼルもかなり狭く、画面占有率は95.3%と高いため、大画面、高解像度といったディスプレイの性能を、大きく引き出せるのが魅力だ。

その分、近年のハイエンドスマホとして考えると、インカメラの性能は必要十分といった印象だが、ディスプレイ表示とのトレードオフと考えれば、許容するべきポイントだろう。むしろ、ゲーミングスマホらしく、ゲーム体験を追求する姿勢には、好感が持てる。

空冷ファン搭載で長時間のゲームプレイも快適

空冷ファンを搭載しているのも、REDMAGICのスマホシリーズの特徴。設定によって、ゲームプレイ時には自動的にファンが回転し始めるため、本体の発熱をかなり抑えられる。空気循環量は前モデルから10%向上しており、より快適に使用できるようになった。

加えて、複合液体金属プレート、大型のベイパーチャンバーも搭載するなど、冷却性能に抜かりがない。実際に3Dグラフィックスを伴うアプリゲームを長時間プレイしていても、本体の温度が気になるシーンはなかった。

また、スマホ本体が熱を持ちがちな急速充電時にも空冷ファンを回転させることができるため、安心して使用でき、バッテリーへの負担が少なくなるのが魅力だ。

搭載チップセットはSnapdragon 8 Elite、メモリは12GB、16GB、24GBの3モデル、ストレージは256GB、512GB、1TBの3モデルが用意されている。2025年1月時点のスマホとしては、文句なしのハイエンド仕様で、操作性にストレスを感じるシーンは、基本的にないだろう。

ゲーミングスマホらしく、ゲームプレイ時に細かなカスタマイズができる「ゲームスペース」も利用できる。中でも特徴的なのがフレーム補間機能で、対応アプリであれば、より滑らかな動きでプレイできる。処理も早く、動きも滑らかなので、ゲーム機としても文句なしの完成度だと感じる。

また、デュアル1115Kスピーカーを搭載しており、重厚感のある音の再生ができる。イヤホンを装着せず、スピーカーでゲームをプレイしていても、没入感がしっかりと味わえるのが魅力的だった。

タブレットクラスの大容量バッテリー搭載! ついにおサイフケータイにも対応

前モデルからの大きなアップデートポイントが、おサイフケータイ機能への対応だろう。ゲーミングスマホとしては、ASUSのROG Phoneが先んじて対応しているが、REDMAGICでも追従してきた形だ。

いわずもがな、おサイフケータイ機能に対応することで、モバイルSuicaやiDでの決済がスマホできるようになる。尖った性能を持つREDMAGIC 10 Proだが、汎用性がアップすることで、普段使い、メイン使いもしやすくなったのもポイントだ。

搭載バッテリーは脅威の7050mAh。小型のタブレットにも迫る大容量で、体感でもバッテリーが全然減らない印象。近年のスマホは、省電力性の向上や急速充電の対応がトピックになりがちだが、物理的にバッテリーが大きくなっている安心感は別格だ。

アウトカメラは50MP広角+50MP超広角の2眼構成で、一般的なハイエンドスマホと比べると、どうしても劣る部分といえるが、光学式手ぶれ補正に対応するなど、画質を追求しないユーザーであれば、それなりに満足できる仕上がりだろう。

空冷ファンを搭載する関係から、本体側面には空気を循環するための隙間がある。そのため、前モデルと同様に、防水防塵には非対応となっているのが、明確な弱点といえるだろう。近年のスマホは、ミドルレンジクラスでも防水防塵性能を有していることが多いため、水回りで使用する際には、特別気になってしまう。料理をしながら動画を見る、雨の中で操作をするといった使い方は避けるべきだろう。

このように、カメラ機能を重視する人、防水防塵機能が必須な人にとっては難しい端末だが、ゲーム機能に特化したディスプレイ性能や処理性能、バッテリー性能は、ゲームプレイ時以外にも快適さを提供してくれる。おサイフケータイ機能にも対応したことで、いよいよ普段使いにも便利なスマホに仕上がったため、REDMAGIC 10 Proがとにかく“刺さる”という人も多いはずだ。

取材・文/佐藤文彦

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