株式会社刀の子会社である刀イマーシブが手がける「イマーシブ・フォート東京」は2025年3月1日、さらに濃密でプレミアムなイマーシブ体験が可能なライブ・エンターテイメント施設に進化を遂げて登場する。
本稿では先日発表された同社リリースを元に、その概要をお伝えしていく。
新たなコンセプトは「さあ、感動の最前列へ」
イマーシブシアターとは、世界中で旋風を巻き起こしている最先端の没入型エンターテイメント形態。客席から舞台を鑑賞するという概念を取り払い、観客と演者が同居しながら観客自身も物語の登場人物の1人として巻き込まれ、物語にのめり込む体験型演劇のことだ。
「イマーシブ・フォート東京」では24年3月の開業以来、体験時間の長いイマーシブシアター形式の作品の人気が予想以上に高く、追加有料作品の需要がビジネスを大きく牽引。1作品を複数回体験するリピーターや、複数作品を体験するゲストも多く存在するなど、数々の話題を提供してきた。
そこで3月以降は、これまでの物語を序章とした二幕制に進化して、新しい作品として生まれ変わる「ザ・シャーロック~ジェームズ・モリアーティの逆襲」、新たな結末を含めたマルチエンディングで物語がより複層的になる「江戸花魁奇譚」、人気キャラクターとより親密になる「東京リベンジャーズ イマーシブ・エスケープ」に加え、新作の「真夜中の晩餐会 Secret of Gilbert’s Castle」(25年4月下旬予定)を加えた4作品で運営。今後もイマーシブシアターなど濃密な作品を随時追加していく。
ちなみに「真夜中の晩餐会」は、イマーシブ・フォート東京史上最もプレミアムな作品で、初の飲食付のイマーシブシアター作品となる。
■1dayパス制から1作品から楽しめる個別チケット制に
これまで、1dayパスに加えて、追加料金でイマーシブシアター作品を選択するシステムだったが、今後は1dayパス制から、それぞれ見たい作品のチケットを個別に購入するスタイルに変更される。
1日で複数の作品を体験したり、学校や仕事終わりに好きな1作品を見るなど、ゲストがそれぞれのスタイルに合わせて楽しめるようになる。
また、館内全体の雰囲気もレッドカーペットを敷き詰めたプレミアムな雰囲気に生まれ変わる。入口からレッドカーペットを歩き、贅沢な気分を味わいながら各作品の世界に没入できるはずだ。
新作として生まれ変わる「ザ・シャーロック~ジェームズ・モリアーティの逆襲」
日本のイマーシブシアターの最多動員を更新中の「ザ・シャーロック」は、これまでの物語を序章とした二幕制の「ザ・シャーロック ~ジェームズ・モリアーティの逆襲」という新しい作品に生まれ変わる。
世界で最も有名な名探偵、シャーロック・ホームズに舞い込んで来た不可解な事件を皮切りに起きる壮大な物語。リアルに再現された19世紀のロンドンの街を舞台に繰り広げられる本作は、新たに登場人物の心の奥底に秘められた真実に迫る濃密なミステリー。シャーロック・ホームズの宿敵、ジェームズ・モリアーティ教授も登場して、ゲストは衝撃の結末を最前列で目撃する。
一幕で事件の渦に巻き込まれ物語に没入したゲストは、その没入した状態で二幕へ突入し、さらに深い二段階の没入体験を楽しめる。また、進化した「ザ・シャーロック」は、使用エリアを拡大。個室での少人数体験を追加することで、最大180人のハイキャパシティーで楽しむダイナミックな作品の魅力と、登場人物との濃密で繊細な体験がこれまで以上に濃密となる。
本作品は、西武園ゆうえんち「ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦」、「ウルトラマン・ザ・ライド 世紀の決闘」などの大規模ライド・アトラクションや、ハウステンボス「HAUNTED HALLOWEEN」などを制作し、イマーシブ・フォート東京でクリエイティブの統括責任者を担う津野庄一郎が引き続きクリエイティブ・ディレクターを務める。
登場キャラクター数/約40
体験可能人数/最大180人
体験時間/120分
料金/7800円(税込)
クリエイティブ・ディレクター/津野庄一郎
新作 最高級イマーシブシアター「真夜中の晩餐会 Secret of Gilbert’s Castle」が25年4月後半スタート
イマーシブ・フォート東京に、豪華でミステリアスな貴族の世界の“光と影”を最前列で目撃できる最高級のイマーシブ体験が加わる。
華やかさと謎が交錯する貴族の世界——ゲストは、煌めくシャンデリアと、燭台が照らす優雅な晩餐会に出席し、貴族との会話やダンス、個室での秘密の体験をしながら、その世界に没入することができる。
19世紀のヨーロッパをモチーフにした舞台は、貴族の住む贅沢な邸宅だけでなく、礼拝堂や理髪店など街の様子も再現される。ゲストは、その時代に生きているかのような感覚で、貴族の優雅な生活と、その裏に隠された誰も知らない秘密を目撃する。
この物語の中心へと誘われるゲストは1公演あたり最大50名。25人の謎めいたキャラクターたちとの濃密な体験が待っている。さらに、晩餐会シーンでは実際にコースディナーを提供。味覚や嗅覚までも物語の一部となる、最高級のイマーシブシアターをが用意される。
本作品は、過去にユニバーサル・スタジオ・ジャパン「ホテル・アルバートⅡ」(2019年)や西武園ゆうえんち「没入型ドラマティック・レストラン 豪華列車はミステリーを乗せて」(2023年~開催中)、イマーシブ・フォート東京「江戸花魁奇譚」などの、日本を代表するイマーシブシアターの制作総指揮を担当した、株式会社刀の興山友恵がクリエイティブ・ディレクターを務めている。
登場キャラクター数/25
体験可能人数/50人
体験時間/120分
料金/未定
クリエイティブ・ディレクター/興山友恵
■「江戸花魁奇譚」「東京リベンジャーズ イマーシブ・エスケープ」も刷新
江戸遊郭の独特な世界観に没入し、そこに息づく住人や怪しげな雰囲気、巻き起こる衝撃的な瞬間を最大30人の少人数制で体験する「江戸花魁奇譚」は、これまでの濃密で官能的な体験をそのままに、マルチエンディングでさらに美しく、切ない結末を体験できる。これまでに加え、より深みを増した“もう1つの結末”がゲストに全く新しい余韻をもたらす。
体験時間/70分
料金/1万4800円(税込)
クリエイティブ・ディレクター/興山友恵
2017年より講談社「週刊少年マガジン」で連載を開始し、コミックス累計発行部数8000万部を突破、TVアニメも大人気の『東京リベンジャーズ』の脱出型イマーシブシアターである「東京リベンジャーズ イマーシブ・エスケープ」。武道やマイキー、ドラケンなど、あの東京卍會メンバー達が、”リアル”に目の前に登場する体験は、顧客満足度99%のイマーシブ・フォート東京の人気作品だ。アップデート後は、キャラクターと間近で接する少人数での体験をこれまでの3倍に増やすことで、武道、ドラケン、場地、千冬など東卍メンバーとの関係性がさらに親密になり、深く作品の世界観に没入できるはずだ。
体験時間/105分
料金/7800円(税込)
クリエイティブ・ディレクター/津野庄一郎
2月5日から「フォルテヴィータ ザ・ファイナル~感謝フェスティバル~」がスタート
2025年2月5日から、「フォルテヴィータ ザ・ファイナル~感謝フェスティバル~」がスタートする。各イベントの詳細は、イマーシブ・フォート東京公式ホームページ(https://immersivefort.com/)をチェック。
<「フォルテヴィータ事件簿」フォルテヴィータ住民祭り>
ヨーロッパのとある地方にある、刺激あふれる町「フォルテヴィータ」に住む個性豊かな住民との特別なお祭りに招待。
開催日:2025年2月8日(土)、9日(日)、11日(火)、15日(土)、16日(日)、17日(月)、19日(水)、20日(木)、21日(金)
<パーティー・フェスタ! ~Grand Finale~>
映画さながらのパーティーシーンに没入。期間限定の特別演出で、踊り、はしゃぎ、歌いつくそう。
開催日:2025年2月5日(水)~24日(月)
<ザ・キャバレー ~Grand Finale~>
ヨーロッパの街の片隅で、魅惑の夜に没入。みんなで乾杯して、忘れられない夜を。
開催日:2025年2月10日(月)~24日(月)
<【推しの子】イマーシブ・ラリー ぴえヨンスペシャルライブレッスン>
熱血度倍増「ぴえヨンスペシャルライブレッスン」。B小町の海外ライブを盛り上げよう。
開催日:2025年2月5日(水)~24日(月)
※「ザ・シャーロック」「真夜中の晩餐会」など新規アトラクション開発のため、「ジャック・ザ・リッパー」「ザ・キャバレー」「第五人格 イマーシブ・チェイス」「【推しの子】 イマーシブ・ラリー」「イマーシブ・ストーリーズ」「スパイ・アクション」「パーティー・フェスタ」「フォルテヴィータ事件簿」は2月末までに終了。その他については調整中。
(C)和久井健・講談社/アニメ「東京リベンジャーズ」製作委員会
SHERLOCK HOLMES, DR. WATSON, and are trademarks of Conan Doyle Estate Ltd.(R)
(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会
関連情報
https://www.immersivefort.com/
構成/清水眞希