3本のレンズを選んで撮影した
今回選んだレンズは短焦点2本にズームレンズ1本である。本機のズームキットのレンズは最軽量135gの「XC15-45mmF3.5-5.6OIS PZ」で、35mm相当の焦点距離は23mm~69mm相当で電動ズームで手ぶれ補正機能搭載。今回はこれを使わずに開放絞り値がF2.8からで重量は240gの「XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR」を選んだ。24mm~76mm相当でXFレンズのズームでは最軽量だ。さらに短焦点レンズを2本加えた。24mm相当の「XF16mmF2.8 R WR」とパンケーキレンズの「XF18mmf2 R」である。どちらも絞り環付きでパンフォーカスでも使いやすい。この3本を持ってスナップに出かけた。仕事でもFUJIFILMのミラーレスを使っている写真家の小平尚典さんと共に木のある風景を探した。この後、ヴィンテージレンズ編に続く。
スナップ用にISO感度オートの低速シャッター限界を1/125secに設定
シャッターチャンス重視で撮影画像表示は見ないのでOFFにしておく
400gを超える重量級ズームと違い240gの「XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR」はX-M5とのバランスがよくホールド性も良好だ
ヌケの良い青空を背景にそれぞれの木々が細かく描写された
FUJIFILM X-M5 XF16-50mm F2.8-4.8 1/1600sec F5.6 ISO2000
午後の日差しに浮かび上がる赤く染まった1本の木
FUJIFILM X-M5 XF16-50mm F2.8-4.8 1/800sec F5.6 ISO2500
24mm相当で撮影、歪みがなく水平と垂直が出ている
FUJIFILM X-M5 XF16-50mm F2.8-4.8 1/15sec F5.6 ISO400
絞り開放で撮影しても四隅までシャープな画像が得られた
FUJIFILM X-M5 XF16-50mm F2.8-4.8 1/150sec F2.8 ISO2500
日陰になった白い漆喰の壁の風化した感じが再現された
FUJIFILM X-M5 XF16-50mm F2.8-4.8 1/400sec F5.6 ISO2000
24mm相当で見た橋から夕陽の落ちる様子、周囲の薄暗い感じがいい
FUJIFILM X-M5 XF16-50mm F2.8-4.8 1/420sec F5.6 ISO160
同じ夕陽を75mm相当の望遠端で撮影、かなり明るく橋を行き交う人々も見える
FUJIFILM X-M5 XF16-50mm F2.8-4.8 1/320sec F5.6 ISO160
極端に明るさに差のある景色、シャドーもつぶれずハイライトも飛ばずに撮れた
FUJIFILM X-M5 XF16-50mm F2.8-4.8 1/125sec F4.8 ISO640
75mm相当を使えば背景をぼかして主題を強調できる。ボケ味も良かった
FUJIFILM X-M5 XF16-50mm F2.8-4.8 1/160sec F5.6 ISO160
完全な逆光で画面に太陽を入れるとこのような光芒が写り込む
FUJIFILM X-M5 XF16-50mm F2.8-4.8 1/125sec F9+0.33 ISO320
外付けファインダーを付けて短焦点レンズの16mmF2.8で撮影。この焦点距離はノーファインダーで撮るのにも適している
紅葉した1本を狙ってじっくり撮った、水面に反射した葉の色も鮮やかだ
FUJIFILM X-M5 XF16mm F2.8 1/4000sec F5.6 ISO1600
手前の水面に鳥が飛んできたのであわててシャッターを切った1枚
FUJIFILM X-M5 XF16mm F2.8 1/200sec F2.8 ISO1600
27mm相当の18mmF2に付属の角形フードを装着。外付けファインダーもあるが、スマホで撮り慣れた焦点距離なので気軽に撮れる
赤の発色がキレイだったので思わずシャッターを切った
FUJIFILM X-M5 XF18mm F2 1/25sec F5.6 ISO1600
静けさを感じさせる池と芝生、鮮やかな色と暗い部分の対比が印象的だ
FUJIFILM X-M5 XF18mm F2 1/1500sec F5.6 ISO1600
木々に囲まれた茶房、解像度の高い描写で木の柔らかい質感も再現
FUJIFILM X-M5 XF18mm F2 1/1500sec F5.6 ISO1600
写真・文/ゴン川野