Appleの次世代チップ「M5」が登場。M4比でAI演算性能が4倍超に進化し、最新の14インチMacBook Pro等に搭載されました。各モデルの性能差や選び方を詳しく解説します。
目次
Appleが2025年10月に発表した高性能チップセット「M5」。
この最新チップを搭載して登場したのは、新しい「14インチMacBook Pro」です。
あわせて、「iPad Pro」と「Apple Vision Pro」にもM5が搭載され、Appleの主要デバイスが軒並み次世代のAIパフォーマンスを手に入れました。
PCを使うにあたり、チップセットの性能は重要ですが、M5と言われてもどのような性能があるかわからないという人も多いはず。
そこで本記事では、M5の進化ポイントをまとめ、14インチMacBook Proでの性能向上を確認してみます。
超高性能チップセット「M5」の特徴
それでは、M5の特徴をチェックしていきましょう。
■M5チップはM4チップからどれくらい進化している?

14インチMacBook ProとiPad Pro、Apple Vision Proに搭載されることになったM5チップセット。

第3世代の3ナノメートルテクノロジーを使って設計されており、各コアにNeural Acceleratorを持つ10コアGPUアーキテクチャを導入。GPUベースのAIワークロードを高速化し、「M4」と比較して4倍超のピーク時GPU演算性能を発揮します。
また、GPUは、強化されたグラフィックス性能と第3世代のレイトレーシングを実現。M4よりも最大45%高いグラフィックスパフォーマンスを可能にしました。
さらに、6つの高効率コアと最大4つの高性能コアで構成される10コアのCPUを搭載しており、M4よりも最大15%高速なマルチスレッドパフォーマンスを実現します。
そして、改良された16コアNeural Engineと強力なメディアエンジンにより、ユニファイドメモリ帯域幅は約30%増加。153GB/sを実現します。
■AIとグラフィックスを強化する次世代GPUアーキテクチャ
M5の次世代GPUアーキテクチャは、チップの演算ブロックをAIのために最適化。M4の4倍を超えるピーク時のGPU演算性能を誇り、AIパフォーマンスのためのピーク時のGPU演算性能はM1の6倍を超えます。
そして、M5を搭載した新しい14インチMacBook Proなら、webAIなどのプラットフォームを使い大規模言語モデルをローカルで実行する……そんなAIをフル活用する工程で、ユーザーは多大なメリットを得られます。

さらに、M5のNeural Engineは、「Apple Intelligence」のパフォーマンスを向上します。

M5の高速なNeural Engineとユニファイドメモリは、Image Playgroundといったデバイス上のAIツールを高速にし、Apple Intelligenceモデル全体のパフォーマンスを強化します。
「M5」搭載の14インチMacBook Pro登場で、どれを選ぶか迷う
macOS、Windowsの違いを越えて、ノートPC性能の指標を示すのが、MacBook Proでしょう。
14インチと16インチモデルが選べる中、14インチのMacBook Proに「M5」チップ搭載モデルが加わりました。
14インチはM5、「M4 Pro」、「M4 Max」が、16インチはM4 Pro、M4 Maxを選べるようになりましたが、果たしてどのモデルを選ぶのが良いのか? 迷ってしまう方も多いのでは?
そこで、各モデルのパフォーマンスを比較してみました。
■「M5」と「M4 Pro」、「M4 Max」のパフォーマンスの違いは?
M4 ProとM4 Maxは第2世代の3ナノメートルテクノロジーを使って作られています。

世代こそM5より古いM4 ProとM4 Maxですが、性能的にはM5 < M4 Pro < M4 Maxという位置づけになります。
MacBook 14インチを例に、そのパフォーマンスを比較してみます。
■「M5」搭載の14インチMacBook Pro
14インチMacBook ProのM5搭載モデルは、標準で3タイプが用意されます。

1.10コアCPU、10コアGPU、16GBユニファイドメモリ、512GB SSDストレージ、16コアNeural Engine、価格24万8800円
2.10コアCPU、10コアGPU、16GBユニファイドメモリ、1TB SSDストレージ、16コアNeural Engine、価格27万8800円
3.10コアCPU、10コアGPU、24GBユニファイドメモリ、1TB SSDストレージ、16コアNeural Engine、価格30万8800円
■「M4 Pro」搭載の14インチMacBook Pro
14インチMacBook ProのM4 Pro搭載モデルは、標準で2タイプが用意されます。

1.12コアCPU、16コアGPU、24GBユニファイドメモリ、512GB SSDストレージ、16コアNeural Engine、価格32万8800円
2.14コアCPU、20コアGPU、24GBユニファイドメモリ、1TB SSDストレージ、16コアNeural Engine、価格39万8800円
■「M4 Max」搭載の14インチMacBook Pro
14インチMacBook ProのM4 Max搭載モデルは、標準で1タイプが用意されます。

1.14コアCPU、32コアGPU、36GBユニファイドメモリ、1TB SSDストレージ、16コアNeural Engine、価格52万8800円
■第2世代の「M4 Pro」の廉価モデルと第3世代の「M5」最上位モデルは、パフォーマンスが拮抗するかも?
14インチMacBook Proの標準仕様は3タイプのチップから選べる全6タイプになります。
パフォーマンス的には、第2世代の「M4 Pro」の廉価モデルと第3世代の「M5」最上位モデルは拮抗する可能性があります。
■選ぶなら、「M5」のエントリーか最上位モデル、「M4 Pro」の上位モデル、「M4 Max」の4択?
14インチMacBook Proのセレクトとしては、
1.コスパなら「M5」のエントリー
2.HD動画処理、AI動画、3D制作などもこなしたい、プロユースには「M5」の最上位モデル
3.4K動画やハイパフォーマンスなAI処理をするなら「M4 Pro」の上位モデル
4.ノートPCに求められるハイエンド性能を追求するなら「M4 Max」
という感じになるのではないでしょうか?
ただし、「M5 Pro」や「M5 Max」が今後登場するかもしれません。急ぎでハイエンドなノートPCが欲しいユーザー以外は、M5 Pro、M5 Max待ちもアリだと思われます。
■「M5 Pro」「M5 Max」はいつ出るの?
2024年5月にAppleは、M4を発表しました。

【参考】Apple、M4チップを発表
それから遅れること約半年後、M4 ProとM4 Maxがデビューしています。
今回もそのスケジュールにならい2025年10月にM5をデビューさせています。それから約半年後が2026年2月前後です。
M5 ProとM5 Maxが登場するのも近々と予測されますが、昨今の半導体不足は深刻で、スケジュールが遅れる可能性があります。
Apple、MacのAIに次なる進化をもたらす、M5チップを搭載した新しい14インチMacBook Proを発表
M5を搭載した新しいiPad Pro、14インチMacBook Pro、Apple Vision Proの販売を開始
「M5」と新しい14インチMacBook Proでよくある質問【FAQ】
■Q.M5チップは、具体的にどのデバイスに搭載されていますか?
A.2025年10月発表の「M5」チップは、新しい「14インチMacBook Pro」のほか、「iPad Pro」と「Apple Vision Pro」に搭載されています。
■Q.M5チップのAI処理性能は、前世代のM4と比べてどれくらい向上しましたか?
A.新アーキテクチャの導入により、GPUベースのAIワークロードにおいて「M4」と比較して4倍超のピーク時演算性能を発揮します。
■Q.M5チップを搭載したMacBook Proを使う主なメリットは何ですか?
A.高速なNeural Engineとユニファイドメモリにより、Apple IntelligenceやImage PlaygroundなどのAIツールが高速化されます。また、大規模言語モデルをローカルで実行する際にも大きなメリットが得られます。
■Q.14インチMacBook Pro(M5搭載モデル)の最小構成と価格を教えてください
A.10コアCPU、10コアGPU、16GBユニファイドメモリ、512GB SSDストレージ、16コアNeural Engineを搭載したエントリーモデルが、24万8800円から用意されています。
■Q.現行の「M5」と、旧世代の上位チップ「M4 Pro/Max」ではどちらが高性能ですか?
A.世代はM5が新しいですが、全体的なパフォーマンスの位置づけとしては「M5 < M4 Pro < M4 Max」となります。ただし、M5の最上位モデルとM4 Proの廉価モデルの性能は拮抗する可能性があります。
■Q.さらに高性能な「M5 Pro」や「M5 Max」はいつ頃登場する予定ですか?
A.過去のスケジュール(M4発表の約半年後にPro/Maxが登場)を参考にすると、2026年2月前後が予測されます。ただし、深刻な半導体不足の影響でスケジュールが遅れる可能性も示唆されています。
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※データは2026年1月上旬時点での編集部調べ。
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文/中馬幹弘
ガジェット・MONO・マネー編集/ライター。慶應義塾大学卒業後、野村證券にて勤務。アメリカンカルチャー誌編集長、モノ情報誌編集を歴任。iPhone、iPad登場時よりスマホ実務に携わる







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