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「優しさと厳しさを持つ親」と「優しいが厳しさのない親」の下で育てられた子どもの特徴と違い

2025.02.09

成功者に共通する資質を子供の頃から育てる『Five Keys』の代表・井上顕滋氏によれば、ホンモノの自己肯定感を育むためには、「母性愛」と「父性愛」という異なる2つの愛情の存在が大事であるといいます。しかし、両方兼ね備えている親もいれば、どちらか一方に偏っている親もいます。今回、全4パターンのうち、2パターンの親について、井上顕滋氏の著書『子育てママに知ってほしい ホンモノの自己肯定感』から抜粋して紹介します。

1.優しさと厳しさを併せ持つ親

このタイプは母性愛と父性愛のバランスの良い親で、次のような特徴があります。

•厳しいが温かく関わる
•子どもに対する反応が良く、高い期待をする
•教えることでしつけをする

このタイプの親の特徴の一つに、高い期待をするということがあります。ここでいう期待とは、子どもに一方的な自分の理想像を押し付けるネガティブな期待とは異なり、子どもの未来の可能性を信じるポジティブな期待です。ネガティブな期待とは、例えば受験する学校について、親戚や近所の同級生よりもランクの高いところを目指してほしいとか、親がプロ野球選手を目指していたけれどなれなかったから子どもにはどうしてもプロ野球選手になってほしいというような、親の強迫観念からくる過剰で前向きではない期待です。

次回解説する、優しさはないが厳しい親によくみられがちで、子どもに期待しているのではなく自分のコンプレックスを解消しようとしているだけにすぎません。優しさと厳しさを併せ持つタイプの親は、子どもが「期待されてうれしい」「親に信じてもらえてうれしい」と感じるような期待をもちます。そうすると子どもは自ら挑戦し、前向きに物事に取り組んで、成功体験を積んでいくことができます。

また、このタイプの親は頭ごなしに叱るのではなく、教えることでしつけをしていきます。子どもが小さいうちはまだ何も知らない状態なので、親が子どもに社会のルールを教えていく必要があります。さらに、子どもが成長してきていろんなことが分かるようになったら、親が教えこむよりも質問によって自分で気づかせるようにしていきます。そうすると、ただ叱られるよりも身につけてほしい内容が子どもの心に残ります。

このような親のもとで育つと、子どもはホンモノの自己肯定感を自然に身につけることができるため、独立心があり、自己主張も適度にできるようになりますし、ルールを破るとどうなるかをきちんと理解できます。

2.優しいが厳しさのない親

優しいが厳しさのない親というのは、父性愛が欠如している親です。このタイプには次のような特徴があります。

•温かいが厳しくない
•子どもとの会話は多いが甘やかす
•対立を避けようとし、親のルールを守ることを強く求めない

このタイプは母性愛があっても父性愛のない親です。このタイプの親に育てられると、子どもは自己評価が高いけれど衝動的になることが分かっています。父性愛が欠如すると感情のコントロールができず、周囲の人の気持ちを思いやることが不得意になります。そのため、わがままな子になりやすいのです。わがままな子というのは集団の中でいじめる側になることもありますし、集団からルに巻き込まれたりしやすく、大人になってからアルコールやドラッグなどの依存症になりやすいことも分かっています。

このタイプの親に育てられた子が衝動的なのは、父性愛が欠如していたために感情のコントロールをする訓練ができていないからです。子どもの脳は感情や欲求のコントロールをする部分が未発達なので仕方ない面もあるのですが、適切に訓練をしていかなければ、いつまでたっても感情のコントロールが苦手なままになってしまいます。感情や欲求をコントロールできない状態のまま、大人になってお金を手にすることで、アルコールやドラッグなどに溺れてしまう確率が高くなるというわけです。

残りの2つのパターンについては、次回紹介したいと思います。

文/井上顕滋
いのうえ・けんじ。1970年生まれ。2004年 Result Design株式会社を設立。最先端の心理学および脳科学を学び、それらを融合させることで人それぞれの持つ能力を最大限に引き出す、独自の能力開発メソッドを確立。3000社以上の企業で経営者・経営幹部への指導や研修のほか、エグゼクティブコーチ、メンタルトレーナーとしてオリンピック出場の日本代表選手や世界一に輝いたプロスポーツ選手のサポートも行っている。自らも経営者として30年以上の部下育成の経験を持つ。2011年に未来の成功者を育てるため、小学生を対象とする日本初の非認知能力専門塾Five Keysを設立。2015年には非営利型一般財団法人日本リーダー育成推進協会 (JLDA)を創設し代表理事に就任。現在は特別顧問。講座などを通じてこれまで指導した小学生の保護者は4万人を超える。

『子育てママに知ってほしい ホンモノの自己肯定感』
著:井上 顕滋
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