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アストンマーティン「ヴァンテージ」でスポーツカーの真髄を味わう

2025.02.02

 公道を走るF1カー「ヴァルハラ」に、V12、6.5Lエンジンを纏った最強のハイパーカー「ヴァルキー」、F1やGT選手権など、最近のアストンマーティンのスーパースポーツに対するこだわりは目を見張るものがある。昨年、発表された「ヴァンテージ」は「DB12クーペ」や「ヴォランテ」「DBX」と並び、アストンマーティンの量産車基幹モデルだったが、生産が追いつかない状態が続いた。そんな中、ようやく最新の「ヴァンテージ」のハンドルを日本の道で握る機会がやってきた。

V8モデルの最速スポーツモデル

アストンマーティン「ヴァンテージ」は、今でこそ独立した1つのモデルとなっているが、初めて「ヴァンテージ」という名称が使用されたのは、1958年に登場し、1963年まで生産された「DB4」の時代に遡る。チューニングバージョンとして、この名称が用いられたのがスタートだった。しかし、次のモデルの「DB5」(1963~1966年)では、「ヴァンテージ」のネーミングは採用されず、1977年のアストンマーティンV8として蘇った。さらに1977年からは「V8ヴァンテージ」として独立。高性能モデルを示すモデルとなった。

ちなみに「V8ヴァンテージ」は当時の英国車としては最速を誇り、英国初のスーパーカーと呼ばれた。以降「ヴァンテージ」は完全に独立した車種になり、アストンマーティンの高性能モデルの名称となっている。最新の「ヴァンテージ」はV8モデルの最速スポーツモデルとして位置付けられ「DB12」に似たボディーは、ホイールベースを100mm短くし、リアの+2シートを取り去った2シータースポーツに仕立てられた。

パワーユニットは、V8、DOHC、4.0Lのツインターボで、665PS、800Nmを発生する。最高出力は「DB12」のV8より15PS少ないが、1745kgの車重には十分な数値といえる。これを8速ATで後輪に伝える。

ボディバリエーションは、クーペだけ。原稿を書いている時点ではオープンカーの「ヴォランテ」は用意されていなかった。「DB12」よりも230mm短い全長は「DB12」より軽快に「ヴァンテージ」を見せている。スタイリングバランスも個人的には好みだ。アストンマーティン独特のやや斜め上に開くスワンタイプのドアを開けて、コクピットに座る。わずかでも斜め上に開くドアは本当に乗り降りしやすい。

セミバケットシートは、クッションも厚めで、体をしっかりホールドしてくれる。全高は1.3mに満たない低さだが、ヘッドスペースは確保されている。このあたりの居住空間の広さは身長の高い英国セレブを意識した造りだといえる。太めのハンドルを調節し、シートを合わせる。シートのスライドは座面下のロープを引き、手動で行なう。ミラーはドアから離れているので、斜め前方の死角もなく見やすい。ドアミラーはフレームレスの新形状を採用した。この形状のミラーは視野が広く、最近ではボルボのBEV「EX30」も採用するなど新感覚のミラーだ。

操作系はセンターコンソールに集中している。大きなダイヤルはスタート/ストップボタン。その下に8速ATのシフトノブがある。ドライビングモードはトラック/スポーツ+/スポーツ/インディビデュアル/ウェットの5ポジション。ノーマルやエコモードはない。モードスイッチはもう1か所ある。こちらはトラクション/マフラー/ダンパー/アイドリングの調整だ。

スポーツモードを選択し、エンジンを始動させる。野太いエキゾースト音を発しながらV8、4.0Lツインターボが目覚める。Dレンジにシフトし、走り出す。ハンドルのパワーアシストは重めだが、ボディーの見切りや視界が良いので運転しやすい。V8、4.0Lのツインターボは低回転からトルクが太く、60km/h、7速、1100回転でもストレスなく走る。改良されて、さらに扱いやすいエンジンになった。

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