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構想14年、ジャングリア沖縄が7月25日にオープン!USJ復活の立役者・森岡毅氏が語る「沖縄から世界を狙う理由」

2025.02.02

2025年最大の話題になりそうなテーマパーク「JUNGLIA OKINAWA(ジャングリア沖縄)」の開業日が2025年7月25日(金)に決定。その概要と狙いについて明らかにする記者会見が2025年1月28日に開催された。

日本屈指のリゾート県・沖縄のなかでも観光コンテンツが少なく、観光客の訪問も少ない県北エリアに誕生するその全貌について、初めて明かされた。

ジャングリア沖縄のイメージヴィジュアル 画像提供:ジャパンエンターテインメント

構想14年!沖縄県北部のエンタメ施設としてここから世界を目指す

戦略家・マーケターとして地方創生事業に取り組んでいる株式会社刀の森岡毅氏がユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、USJ)で改革に挑むなかで、大阪に次ぐ2つ目の拠点として沖縄進出を発表したが、採算面が問題となり2016年に撤回。経営危機にあったUSJ復活の立役者だった森岡氏はその後独立し、株式会社刀を設立。西武園ゆうえんちやハウステンボスのリニューアルなど、プロジェクトを通じた地域活性に携わってきた。

USJ時代から含めるとジャングリア沖縄は構想14年にしてようやく実現したテーマパーク。USJを退社し、自身で投資を募ってまで沖縄県北部にテーマパークを作ることに再挑戦した理由について森岡氏は、「沖縄の観光を変えるだけではなく、日本の観光を変え、未来の日本の子どもたちの食いぶちを作る可能性を我々は強く感じていた」と語る。

「この1つを成功させることをその先につなげようというプロジェクトです。ここで成功したモデルをアジアの成長の波に乗せて、世界に他拠点展開することを狙う。まず沖縄で1号店を成功させるという事業スコープになっています」(森岡氏)

USJ沖縄の構想時は海洋博公園に新設の予定だったが、今回は今帰仁村の嵐山ゴルフ場を整備。観光地にあるゴルフ場をテーマパーク転換させることで、新たな環境破壊をせずとも実現できた。同様の地はアジア各地にあり、今後そこにジャングリアを水平展開することで、そこで得た様々な権利料を運営のために設立したジャパンエンターテイメントを通じて沖縄に納税する。これによって日本で一番県民所得が低いと言われ続けてきた沖縄の経済を変えていくという。

森岡氏はこの背景をまず理解してほしいと熱く語る。

「日本の未来の子どもたちの食いぶちになる観光産業で、世界中からちゃんと稼ぎ、日本に売り上げを持ってくる構造を作る。そのために我々はチャレンジしている。当時のUSJの都合でダメになって、沖縄の方々に迷惑をかけてしまい、私と(現・ジャパンエンターテイメント社長の)加藤で謝罪行脚に回った。その時に僕らは罵られたほうがよっぽどマシだったんですけど、多くの沖縄の方が『いや、沖縄のために頑張ってくれてありがとうございます』『これで沖縄の投資の機会っていうのを多くの方に知っていただく機会になったことを感謝します』って、すごく温かい言葉をかけてくれました。あの時に我々が果たせなかった約束を果たしたい。自分たちのエゴだけじゃなくて、そこで見た可能性や我々の力を沖縄を通じて発揮させていただいた時に、沖縄にとっても日本にとっても多様なものができるんじゃないだろうか。これを試さずに僕たちは死ねない。この思いがこの14年間の僕らの原動力でした」 (森岡氏)

コンセプトは「Power Vacance!!」 大自然を舞台に都会では味わえない興奮と贅沢な22個のアトラクションを用意

ジャングリア沖縄のコンセプトは「Power Vacance!!」。沖縄ならではの植物が生い茂るやんばるの絶景のなかで、その地にしかない体験を通して一生記憶に残る興奮と本物の自然に没入する贅沢、そしてこの2つがあるからこそ叶えられる開放感で心が高ぶる体験ができるという。

敷地総面積は約120haだが、開業時はそのうちの約60haを使用。広大な敷地のなかに、アトラクション、エンターテインメント、スパ、レストラン、ショッピングなどを楽しめる体験を用意している。開業時点では、アトラクション数は22、飲食施設は15、物販施設は10のオープンを予定している。

注目アトラクションの1つ「ダイナソー サファリ」では、12人乗りの大型オフロード車に乗り、恐竜の生息地を駆け抜ける。ジャングルの中でビル7階建て相当の約19mのプラキオサウルスに遭遇し、最凶の肉食恐竜T-REXに追われる体験は、既存のテーマパークのようにレールの上を移動するコンテンツではなく、ドライバーの運転でジャングルの悪路を駆け抜ける。アトラクション面積約4万5000㎡、体験時間約17分とテーマパークではショーの長さほどの体験はどんなものだろうか。

ダイナソーサファリのイメージヴィジュアル 画像提供:ジャパンエンターテインメント

また、直径約23mのガス気球に乗り込んで空の旅を楽しむ「ホライゾン バルーン」では、搭乗時間によって異なる広大な光景を楽しみながら空の上でスパークリングワインを提供するという優雅な体験もできる。

ホライゾン バルーンのイメージヴィジュアル 画像提供:ジャパンエンターテインメント

また、別途支払いが必要となるが、絶景を臨むスパ「スパ ジャングリア」も展開。世界最大級のインフィニティ風呂をはじめ、屋内外に多様なお風呂をラインナップ。こちらの利用は男女別の入浴施設スタイルとなる。

スパ ジャングリアのインフィニティ風呂のイメージヴィジュアル。価格は大人2640円~、子ども1540円~で3才以下は無料。 画像提供:ジャパンエンターテインメント

パーク総面積約60haの広大な敷地のなかに、アトラクション、エンターテインメント、スパ、レストラン、ショッピングなどを楽しめる体験を用意している。

入場チケット制はアトラクションフリーパスで、価格は国内在住者向けで大人6930円

ジャングリア沖縄では、入場チケットは1Day チケットでアトラクション、レストラン、ショップなどの利用ができて国内在住者が大人6930円、子ども4950円。国外在住者は大人8800円、子ども5940円で、12歳以上は大人料金となる。この二部料金制となったのは、今回の実現のために日本国内の方にたくさんお世話になったことが背景にあり、日本に居住し日本の経済に貢献している人たちに向けてローカルレジデンシャルプライスとして特別価格を設定した。

ジャングリア沖縄の入場チケットを含む旅行パッケージは、ジャングリア沖縄公式サイトでの販売に先駆け、2025年1月29日(水)よりJTB商品取扱店および旅の予約センターで先行販売。海外向けのチケット販売はオンライントラベルエージェンシーを通じて2月の販売を予定している。

関西大学名誉教授 宮本勝浩氏によると、ジャングリア沖縄の経済波及効果は、開業からの15年で約6兆8080億100万円、雇用創出は88万1531人と試算。宮本氏は「地元沖縄県に非常に大きな経済効果をもたらすと同時に、初年度で約7万人、開園後15年間で約88万人の雇用を確保するという雇用促進にも多大な貢献をすることになるプロジェクト」と見ている。

「何度も何度も、ここで潰えるかって思うような局面を多くの方々の知恵と情熱に支えられて助けていただき、ここまで進んできたプロジェクトです。しっかりと事業計画に乗せて、期待してくださった皆様のご期待に応えたい。 このパークが未来になんとかたどり着くんだという、ここへの責任をみんなで一緒にしょいこんでようやくたどり着きました。まだオープンしていないし、完成していないところもあるので、ますますドキドキしていますね」(森岡氏)

沖縄県北部エリアではまだまだ道路事情の改善など、インフラ整備が必要な面があり、課題も多い。注目のマーケターである森岡氏が再挑戦で実現した新たなテーマパークは、沖縄北部の経済をどう変えていくのか。

取材・文/北本祐子

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