
AIの台頭によって「消える職業」が話題となる中で、現在の中高生たちはどのような職業を目指しているのだろうか。
「LINEリサーチ」では、全国の中高生を対象に、「将来いちばんなりたい職業」とその職業に就きたい理由、また、「将来、働く会社を選ぶ時に重視しそうなこと」について調査したので、結果をお伝えしよう。
男子中学生は「スポーツ選手」、女子中学生は「イラストレーター」「教師・教員・大学教授」が上位
まず中学生の将来の夢の傾向をみると、男子中学生では昨年の調査では2位だった「スポーツ選手」が、今年は1位になった。次いで「国家公務員・地方公務員」「YouTuber、Vtuberなどの動画投稿者」「システムエンジニア・プログラマー」がランクイン。
女子中学生では「イラストレーター」「教師・教員・大学教授」「看護師」が昨年同様上位にランクインした。また、昨年(※)はランキング外だった「美容師・理容師」が、今年は4位に入っている。
※2023年11月調査
次に高校生の傾向をみると、男子高校生では「国家公務員・地方公務員」「教師・教員・大学教授」「システムエンジニア・プログラマー」がTOP3に。続く4位は、3位とほぼ同率で「機械エンジニア・整備士」であった。
女子高校生のTOP3は、「国家公務員・地方公務員」「看護師」「教師・教員・大学教授」という結果に。
高校生の1位は、男女ともに昨年から引き続き「国家公務員・地方公務員」となった。また、「教師・教員・大学教授」は男女ともに昨年よりも上位になっている。
そのほかにも、「決まっていない・わからない」と回答した割合は高校生よりも中学生のほうが高く、特に男子中学生では2割台後半と高め。また、中学生の男女で1位だった「スポーツ選手」と「イラストレーター」は、高校生ではランキング外となっていた。
高校生は、中学生と比べて「国家公務員・地方公務員」の割合が高く、「弁護士・裁判官・検察官」や「医師」といった国家資格が必要となる職業が上位にランクインしていた。
将来いちばんなりたい職業に就きたい理由は?
中学生のなりたい職業TOP3に就きたい理由としては、スポーツ選手や先輩が活躍する姿をみて憧れたり、好きなことをして稼ぎたいという気持ちであったり、安定した収入を得たいという現実的な目標があったりなど、さまざまな理由が並んでいる。
また、教師や看護師になりたい理由では、家族など身近な人の影響や、自分が支えられた経験から誰かを支えたいという気持ちなどもあるようだ。
高校生のなりたい職業TOP3に就きたい理由では、中学生と同様に家族や恩師からの影響のほか国や地域のために仕事をしたい、自分の得意分野を活かしたいといった声や、安定を求めるような声もみられた。