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AIと会話しながらお店探し!ぐるなびのアプリ「UMAME!」が実現する次世代の食体験

2025.01.31

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

ぐるなびは、1996年に開設した「ぐるなび(現:楽天ぐるなび)」以来初となる、飲食店検索サービス「UMAME!(うまみー!)」をリリースし、1月20日よりβ版の提供を開始した。2025年夏ごろまでに、正式リリースを予定している。

日常的な会話や手持ちの画像から自分好みの店を選んでくれる

アプリ「UMAME!」は、同社が推進している、生成AIの技術を用いてぐるなび全体の技術革新やDXを実現する「ぐるなびNwxtプロジェクト」のひとつ。生成AI技術やぐるなびのデータを使って外食ニーズにパーソナライズした店舗提案を行い、ユーザーの新たな飲食店探しを手助けする。

「UMAME!」の開発を指揮した、株式会社ぐるなび CTOの岩本俊明氏はこう話す。

「UMAME!の最大の目的は、思わず『うまい!』と言ってしまうような、まだ出合えてない未知の食体験を提供することです。

未知との遭遇と言ったらUFOだろうと、UMAME!はUFOのアイコンになりました。上に乗っかっているのはオムライスですが、たこ焼きじゃないの?という人も(笑)。このアプリ自体が使う人の個々に合わせた検索ができるので、オムライスでもたこ焼きでも、見る人によって変わるというのもアプリの意義と合致していると思います。

従来の飲食店検索とは異なり、エリアや料理ジャンルを指定するだけでなく、日常的な会話で気分やニュアンスに基づいて検索し、ネット予約まで完結することが可能です。検索しているというより、友だちやおいしいお店に詳しい人に相談しているような感覚で使えるアプリになっています。

もうひとつの特長が画像検索。手持ちの画像ファイルを使って、料理や雰囲気から飲食店を見つけることができます。例えば『雰囲気の良い和室があるお店あるかな?』というときに、ユーザーが持っている画像ファイルからAIが判断して検索。自分や友人が撮った写真を使って検索することによって、行きたい雰囲気のお店を探せるので、今までとは全く異なる飲食体験を提供できるのではないかと思っています」(岩本氏)

さらに「UMAME!」のAIアシスタント機能として、「二次会検索」「旅先グルメガイド」も実装。「二次会検索」は、「一次会が終わったあとにどうしようか?」「この人数でどこに行く?」など、事前予約なしで店を選ばなければいけない二次会の場所をさくっと探してくれるAIアシスタント。

「旅先グルメガイド」は、旅先で食べたいグルメを提案してくれるAIアシスタントで、旅行はもちろん出張時にも便利。

「その土地ならではのグルメを探すこともよくあるシーンだと思います。『旅先グルメガイド』は、その土地で最もメジャーな食べ物、定番の食べ物を教えてくれます。さらにユニークなのは、その地域の方言、例えば大阪だったら関西弁で答えてくれるということ。AIで生成されているので完璧ではない部分もありますが、あたかも自分の友だちがその地域にいて、直接相談してくれるような形で提案してくれます」(岩本氏)

「今回はアプリとしてリリースしますが、近い将来、スマホのアプリから脱して、ウエアラブルデバイスのアプリになり、さらにその後、デバイスに依存しないアプリケーションにUMAME!は進化していきます。

ユーザーの利用シーンも、AIと相談しながら飲食店を探したり、決めたり、予約したり、さらには、そもそも今日何を食べるかを考えてくれるような使い方が当たり前になるかもしれません。UMAME!は、AIを普段使いする感覚をいち早くユーザーに提供していくサービスです」(株式会社ぐるなび 代表取締役社長 杉原章郎氏)

今後の展開としては、「ぐるなびNextプロジェクト」を通じて、AIで食体験を記録、日本食体験の多言語対応、世界の飲食店や食に関わる情報とAPI連携を強化など、ぐるなびの全プロダクトを進化させていくという。

テックジャーナリストの弓月ひろみ氏は、「UMAME!」や「ぐるなびNextプロジェクト」に期待を寄せていると話す。

「私は海外の知り合いが多いのですが、彼らが日本に来るとき、食べているお店がいつも偏っているというか、固定してしまっていると感じます。日本は食文化が豊かなのでそれを体感してもらえる機会を作ることが必要だと思います。

海外の掲示板で日本の食文化のスレッドとか見るのが好きなんですが、帰国してから後悔したこととして、そば屋に行ったけど『そば飲み』ができることを知らなかった、体験したかった、という書き込みを見ました。将来、多言語対応できるようになれば、そういう細かい情報もUMAME!のマッチングで探せるんじゃないかなと感じました」(弓月氏)

【AJの読み】日常会話のように話ができて、より個人に合わせた店選びを可能にする

従来の店探しでは、「銀座 焼肉」など、場所や行きたいジャンルを入れて検索するのが一般的だが、「UMAME!」の場合、チャット形式で会話を通じて店が探せるというところが大きな特色だ。

例えば「個人経営のこじんまりしたお店」「今さからさくっと1人で飲める居酒屋」「友だちに紹介したらカッコいいと思われるビストロ」「さすが幹事!と言われるお店を探して」など、相談相手と話す感覚で行きたい店を探すことができる。

さらに従来の検索と異なるのが、個人によりマッチした店探しが可能になるということ。行きたい店を探すとき、「口コミ」「料理ジャンル」「場所」「点数」を参考にして、条件を絞り込んで探し出すのが一般的だが、生成AIによる「UMAME!」は、AIがインターネット上に存在する、あらゆるデータとユーザーのパーソナライズデータを掛け合わせて店を選ぶため、“AIがパーソナライズをもとにマッチングする”という感覚だ。

おいしかったもの、好印象だった店の料理など、撮影して記録として画像を保管する人も多いが、将来的にはAIで食体験を記録する機能も進化させていくとのこと。地図情報やSNSとの連携のほか、食体験の記録としてジャーナル機能を持たせることで「食の思い出」を残すこともできるようになる。

取材・文/阿部純子

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