2024年11月、Amazonは、生成AIを搭載したショッピングアシスタントRufus(ルーファス)のベータ版をリリースした。日本では一部のユーザーへのテスト期間を経て、今後、展開を拡大するする予定だ。
Rufusは、Amazonショッピングアプリで利用できる、Amazon.co.jpの商品とWeb上の情報を学習した生成AIを搭載したショッピングアシスタントとなっている。
ユーザーの購入意向、商品、比較に関する質問に回答し、それに伴うおすすめの商品を表示、Amazon.co.jpでの買い物の際に、商品を見つけやすくなるようユーザーををサポートするという。
Rufus(ルーファス)でできること
商品カテゴリーの中で何を探せばいいか調べる
「ヘッドホンの種類」「コーヒーマシンの種類」といった検索ワードを使って、Amazon.co.jpで大まかな商品検索を行うことで、ショッピングの参考になる有益な情報を得ることができる。
シーンや目的に合わせて買い物をする
「登山に必要なものは?」「屋内庭園を造りたい」といった幅広い質問を通じて、やりたいこと、イベント、目的や他の具体的なニーズに応じて必要な商品を検索して探し出すことができる。
続いてRufus(ルーファス)は、安全ベルト、登山用の靴や手袋、育苗ポット、ガーデニング用の土、植物育成ライトといった購入可能な商品を提案し、ユーザーがさらに詳しい検索を行えるように関連する質問を提示する。Rufus(ルーファス)は幅広い質問に対応しており、「パンを焼くのに必要なものは?」など、一見すると商品の購入に関係のない一般的な質問なども含めて、ユーザーの買い物をサポートする。
選択肢を比較する
「リップグロスとリップオイルはどう違う?」「電気カミソリの種類を比較して」といった質問をすると、同じカテゴリーに属する商品の特徴を手早く比較することができ、ユーザーは希望に一番合った商品タイプを選び、自信をもって購入できる。
おすすめ商品を見つける
「先生に何をプレゼントすればいい?」「5歳児と雨の日に遊べるゲーム」などの質問をすると、ユーザーの希望に対応する商品をおすすめしてくれる。Rufus(ルーファス)は、具体的な質問に対応した回答ができるので、ユーザーはより絞り込まれた結果を手軽に確認できる。
商品詳細ページで商品について質問する
「レビューのまとめを見る」をタップすると、商品詳細ページに掲載されたカスタマーレビューの概要を簡単に確認できる。「このテニスラケットは初心者向け?」「このジャケットは洗濯機で洗える?」「このコードレスドリルは持ちやすい?」など、商品詳細ページを閲覧中にその商品に関する具体的な質問をすると、商品ページの詳細情報やカスタマーレビュー、カスタマーQ&Aをもとに、Rufus(ルーファス)が回答する。
Rufus(ルーファス)は、Amazon.co.jpに掲載された商品情報とWeb上の情報を集約して、お客様がより多くの情報を参考にして購買決定を行えるようにサポートする。
Rufus(ルーファス)を導入するAmazonの思い
Amazonは次のように語る。
「Amazonは、お客様のお買い物体験(カスタマーエクスペリエンス)の向上を目的に、25年以上にわたり幅広くAIを活用してきました。お客様お1人お1人に合わせてAmazon.co.jpで表示されるおすすめ商品や、フルフィルメントセンターでの在庫管理の効率化、Alexaとの会話などは、AIの活用事例の一部に過ぎません。生成AIが、あらゆるカスタマーエクスペリエンスに変革をもたらすと考えています。
これまでもAmazonは、お買い物をさらに手軽で便利なものとするため、生成AIを搭載した機能を導入してきました。生成AIを活用して、販売事業者様がさらに魅力的で効果的な商品名や説明文を作成したり、既存の商品情報をより充実させたりできるようサポートもしています。そして、生成AIを活用したカスタマーイノベーションを前進させる、Rufus(ルーファス)ベータ版の提供を日本のお客様に向けて開始しました。
『スムージーを作るには何が必要?』といった買い物の始まりとなる大まかな調べものから、『トレッキングシューズとランニングシューズ、どちらを買うべき?』といった比較をする質問、『この商品の耐久性はどう?』といったさらに具体的な質問まで、お客様は普段のAmazon.co.jpでのお買い物体験とシームレスに一体化したRufus(ルーファス)ベータ版を使って、ご希望に合う商品を簡単に探し出せるようになります」
文/編集部