インターネット・SNS上の誹謗中傷が後を絶たない。その矛先は著名人のみならず、一般人に向けられることも珍しくなく、社会問題と化して久しい。
では実際のところ、誹謗中傷の「加害者」となった経験のある人はどれくらいいるのだろうか?
弁護士ドットコムはこのほど、弁護士ドットコム(R)の一般会員で回答が得られた1,329名を対象に、インターネット・SNS上の誹謗中傷に関する加害経験の実態・意識調査を行い、その結果を発表した。
1329人中約100人が誹謗中傷をしたことが「ある」と回答
「ネット・SNS上で誹謗中傷したことがあるか」と尋ねたところ、「ある」が7.0%、「ない」が93.0%となった。
47.3%が意図的に、52.7%が無意識に誹謗中傷を行なっているという結果に
誹謗中傷をしたことがあるという回答者に対し、「自分の投稿が誹謗中傷だと思って投稿したか」と尋ねたところ、「認識していた」が47.3%、「認識してなかった」が52.7%となった。
誹謗中傷の約8割が「容姿や性格、人格などの悪口」
「誹謗中傷の内容を4種類の分類」で尋ねたところ、「容姿や性格、人格について悪口を言う」が77.4%と最も多く、以下「ウソ、もしくは本当かわからない情報を流す」が29.0%、「個人情報をさらす」が12.9%、「脅迫する」が11.8%と続いた。
誹謗中傷の動機は「イライラする感情の発散」が最多
また、「誹謗中傷をした動機」も尋ねたところ、「イライラする感情を発散したかった」が36.6%と最も多い結果となった。以下「嫌がらせをしたかった」が15.1%、「相手が誹謗中傷をしてきたから(やり返した)」が11.8%と続いた。
誹謗中傷の対象は、一般人68.8%、芸能人17.2%、政治家16.1%
「誰に対して誹謗中傷したか」と尋ねたところ、「一般人」が68.8%でトップとなった。以下「芸能人」が17.2%、「政治家」が16.1%と続いた。
<調査概要>
調査機関:プロフェッショナルテック総研(弁護士ドットコム株式会社内)
調査方法:弁護士ドットコム(R)の一般会員にウェブアンケートを実施
調査対象:弁護士ドットコム(R)の一般会員で回答が得られた1,329名
調査期間:2024年12月11日~12月25日
出典:弁護士ドットコム株式会社
構成/こじへい