小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

流氷、マンホール、ご当地ヒーロー、一度もらってみたいクセが強めなふるさと納税の返礼品

2025.01.30

全国の名産を堪能できる「ふるさと納税」が相変わらず人気だ。

総務省によると2023年度のふるさと納税寄付額は約1兆1175億円で、初めて1兆円を突破。寄付をした人も1千万人を超え、ともに過去最高だったという。

住民税を納める人のおよそ6人に1人が利用したことになる。

参考:https://www.soumu.go.jp/main_content/000960670.pdf

魅力的な返礼品の数々に毎年、心躍る方も多いはず。しかし、中には「これって貰う人いるの?」というニッチでマニアックで珍しすぎる返礼品も存在する。

今回はそんな変わり種のふるさと納税返礼品を紹介しよう。

オホーツク海の流氷/北海道紋別市

北海道北部、オホーツク海沿岸に位置する紋別市は「流氷のまち」として知られ、流氷砕氷船ガリンコ号による流氷観光も人気。

それだけに「流氷」を返礼品にするのは百歩譲って理解できるが、果たして需要はあるのだろうか?
紋別市ふるさと納税係の斉藤さんに話を聞いた。

――これまで流氷を受け取った方はいらっしゃるのでしょうか?

「今まで20名以上の方に選ばれております。教員をされている方が『授業でふるさと納税の話をする際に使いたい』という理由で選ばれたり、『子供と一緒に流氷を浮かべたお風呂に入りたい』、『お店のオープン記念で飾りとして置きたい』と選んでくださった方もいらっしゃいました」

――流氷を返礼品に選んだ理由は?

「当市は冬場の流氷観光がメインのまちなので、ふるさと納税を通じて「流氷のまち」というイメージの定着とアピールに繋がればと思い、ふるさと納税制度が始まった2008年当初より返礼品としています」

そんな「本物の流氷」は寄付金額1万円で5kg程度の塊が届けられるという。

どうやって確保し、郵送されるのか?

「流氷は紋別市にある「北海道立オホーツク流氷科学センター GIZA」や「オホーツクガリンコタワー株式会社」が隔年で採取してます。ガリンコ号が直接流氷を岸壁まで押してきて、クレーンで引き揚げたり、流氷が接岸している地域に行きクレーンで引き揚げています」

「返礼品の流氷は「北海道立オホーツク流氷科学センター GIZA」にあるマイナス20℃の厳寒体験室で保管しているものを職員が5kg程度に切り取り、発泡スチロールに入れて発送しています」

ちなみに、紋別市の返礼品には「1トンの流氷」もあり、寄付金額は200万円。こちらはまだ申し込みがないとか。

他にも、「ガリンコ号流氷クルーズ乗船券」や「いちばんアザラシのためになるホタテ」という変わり種もある。気になる方はチェックして欲しい。紋別市ふるさと納税総合サイトをチェックしてほしい。

https://mombetsu.furusato-direct.jp

最後に紋別市の魅力、今後採用したい返礼品について伺った。

「人気の流氷観光をはじめ、オホーツクラベンダー畑やコムケ原生花園など、四季を通じて自然の彩り豊かな観光を楽しむことができます。特にオホーツク海の恵みを受けた海の幸は自慢の逸品ばかり。羽田空港からオホーツク紋別空港までの直行便もあり、2時間弱で行けるのも魅力だと思います」

「今後は直行便を活用した体験型返礼品、例えばアザラシとの添い寝体験など、当市に来ていただくことで魅力を伝えられる返礼品を増やしていきたいと思っています」

マンホールのふた(着色あり)/奈良県王寺町

奈良県の北西部に位置する王寺町は、大阪と奈良をむすぶ要衝地にあり、聖徳太子ゆかりの街としても知られている。
聖徳太子葬送の道や、禅をインドから中国に広めた高僧・達磨大師と聖徳太子との伝説が伝わる「達磨寺」があり、歴史探訪も楽しめる街でもある。

そんな王寺町がなぜ「マンホールのふた」を返礼品として採用したのか?王寺町役場政策推進課の吉田さんに話を聞いた。

――マンホールのふたを返礼品に選んだ理由は?

「王寺町には有名な特産品や農産物がなく、返礼品選びに悩んでいた時、たまたま庁舎に展示してあったマンホールのふたに気づき、返礼品に登録することにしました」

なぜ展示してあったのか?は定かではないが、返礼品となった最初のマンホールのふたは、王寺町の町木である「梅」と町花である「さつき」、また町のシンボルである「和の鐘」がデザインされた逸品らしい。

――これまでマンホールのふたを返礼品として受け取った方は何人ぐらいいるのでしょうか? 

「一人です。詳細は分からないですが、経営されている店舗の置物として利用したいとお聞きしました」

現在、王寺町の返礼品となっているマンホールのふたは、直径60cm、重さ約30kg。着色ありは寄付金額30万円、着色なしは20万円で受け取ることができる。

また、チタン製マンホールのふたなども用意されている。

聖徳太子同様、謎の多い王寺町だが、その魅力も聞いた。

「2020年に『まちのすみここちランキング』で全国1位」となり、奈良県では6年連続1位を記録したことが自慢です。30分以内で大阪への通勤も可能ですし、5つの世界遺産を望むことができる明神山など貴重な経験ができる観光資源もあります」

「また現在、高級食材として有名な国内産オリーブオイルを王寺町内で栽培、搾油し特産品としてPRを進めていますので、これもいつか返礼品として採用したいです」

王寺町公式HP

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年12月16日(月) 発売

DIME最新号は、「大谷翔平研究!」。今年を象徴するDIMEトレンド大賞の発表や、Aぇ!group、こっちのけんと他豪華インタビューも満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。