Tileシリーズは、スマートタグ、紛失防止タグなどと呼ばれるジャンルの製品だ。同ジャンルの製品は、たとえばAppleのAirTag、AnkerのEufy Securityとさまざま存在するのだが、シールで貼るタイプの「Tile Sticker」のコンセプトは珍しい。
本記事では、息子のイタズラでリモコンを家中探し回すのが日課になりつつ筆者が、「Tile Sticker」を自宅内で使ってレポートする。
試したのは「Tile Sticker (2024)」。Amazonでは3980円で販売されている。
子どものいたずら対策。リモコンをすばやく見つけ出したい
2歳になった息子は、世界のすべてが気になるらしい。ドアノブ、戸棚の中、写真のアルバム、座布団の裏…。最近のブームはリモコンだ。気づけば握って部屋中を歩き回っている。
困るのは、テレビをつけたいとき。あるいは、お出かけ前にテレビを消したいとき。つけたいときはまあ、時間をかけて探せばいい話だが、出かけるときは時間と戦っていることも多い。妻とともに一気に闘争モードに入り、部屋中を探し回るはめになる。
そこで目をつけたのが「Tile Sticker」だ。
スマートタグのデザインは、カラビナをつけられるストラップホール付きか、財布に入れやすいカード型が一般的だろう(AppleのAirTagのように専用ケースが必要な過保護なものもある)。
その点、シールであらゆるものに張り付く「Tile Sticker」は個性派である。しかし筆者が探したいのはリモコンなので、用途にベストマッチ。カラビナがついても、カード型でも、リモコンには装着できないからだ。
本体の裏面がシールになっている。今回はリモコンに貼ったが、同じくカラビナやカード型では使いづらいアイテムと使うには最適な仕様だと思う。
専用アプリ「Tile」でスマホと接続。サウンドを鳴らすのも簡単です
スマホとの連係には、専用アプリ「Tile」を使う。インストールしたら、まずはユーザ登録だ。その後、位置情報の利用許可など設定を行う。
アプリのインストール直後の画面。画面に沿って設定を進め、Tileをアクティベートしよう。
スマホとTileの接続が完了すると、簡単なチュートリアルがスタートする。Tileからサウンドを鳴らし、続いてスマホからも鳴らしてみよう。このスマホを鳴らす機能も非常に有用だった。案外、お出かけ直前にスマホがない!なんてこともよくあるからだ。
Tileからサウンドを鳴らすには、アプリ上で[見つける]ボタンを押すだけ。逆にTile本体に搭載さらボタンを2回押すとスマホからサウンドを鳴らせる。
今回は使用していないのだが、「Life360」アプリとの連係もTIleシリーズの魅力だ。連係すると同アプリのユーザもTileのアクセスポイントとなるため、よりTileの現在地を正確に捉えやすくなる。ちなみに、「Life360」は世界で6800万人以上の会員がいるそうだ。
Tileから鳴らすサウンドの変更も可能。どれもポップで聞こえやすいサウンドだが、個人的には「Jumping Beans」が好み。
Appleユーザなら、Siriとの連係も便利だ(Amazon AlexaやGoogleアシスタントにも対応)。音声コマンドでTileから音を鳴らせる。
ちなみに、TIle Sticker(2024)は内蔵電池で駆動しで、電池交換には対応しない。メーカーの公表地によると、約3年使えるようだ。
というわけで、ひとまず向こう3年はイタズラに悩まされることはなくなった。そしてこんなことを書いていたら、「3年もしたら年長さんか…」と息子の未来が楽しみになっている。