恋愛にはさまざまなスタイルがあるが、「ポリアモリー(複数恋愛)」というスタイルをご存知だろうか。
「ポリアモリー」とは、関係者全員の合意を得た上で、複数のパートナーと関係を結ぶ恋愛スタイルのこと。二股や浮気とは異なり、全員との合意を得ている点が異なる。
既婚者向けマッチングアプリ「既婚者クラブ」のユーザーを対象にノマドマーケティングは、20歳~59歳までの男女3,000人を対象に「ポリアモリーに関する意識調査」を実施した。
「ポリアモリー」の認知度とイメージ
まず、全国の男女3,000人(男性1,586人・女性1,414人)に、「“ポリアモリー”が何かを知っているかどうか」を聞いた。
ポリアモリーを「知っている」と回答したのは、3,000人のうち302人(10.1%)。ポリアモリーという言葉の認知度は、全体の1割ほどであった。
続いて、男女別の認知度について調べたところ、男女別で大きな差は見られなかったものの、ポリアモリーを知っているのは男性のほうが多い結果に。「ポリアモリーを知っている」と回答した人について、年代別の結果は以下の通り。
男女ともに、ポリアモリーを知っていると回答した人がもっとも多かったのは40代であった。女性は若い年代のほうがポリアモリーを知っている割合が増えているようだ。また、今回のアンケートでは、20代から50代まで以下の人数に調査している。
続いて、「ポリアモリー」について、どのようなイメージを持つかどうか聞いた。
「理解できない」「自分には無理だと思う」など、ネガティブなイメージが大きく票を集めた一方で、「全員が幸せならいいと思う」「同意を得ているならいいと思う」と、当事者への理解を示す結果も得られた。男女それぞれで票を集めた項目は以下の通り。
男性の票が多かった項目
楽しそう…295人(9%)
うらやましい…289人(1%)
自分もしてみたい…184人(3%)
幸せそう…147人(9%)
女性の票が多かった項目
気持ち悪い…201人(3%)
男性はポリアモリーに対してポジティブな感情を抱く人が多かった一方、女性は嫌悪感があらわに。自由記述回答は次の通り。
自分のパートナーからポリアモリーだとカミングアウトされたら?
もし、自分のパートナーから「ポリアモリーだ」とカミングアウトされたらどうするかを聞いた。
男女3,000人のうち、「問題なく受け入れて関係を続ける」と回答したのは1割未満。反対に、「受け入れられないので別れる」と回答したのは5割であった。男女別の回答は以下の通り。
ポリアモリーに対してポジティブなイメージを抱く人が多い男性と、ネガティブなイメージを抱く人が多い女性とでは、回答の割合が異なる結果となった。
「問題なく受け入れて関係を続ける」と回答した人は、男性が女性の倍以上に。一方、「受け入れられないので別れる」と回答した人は、女性のほうが上回っている。また、男女それぞれで年代別の回答割合を見てみよう。
男性の場合、「受け入れられないので別れる」と回答した割合がもっとも高かったのは20代であった。30代以降は、「問題なく受け入れて関係を続ける」の回答割合がぐんと上がる結果に。
ポリアモリーという考え方を受け入れられない人は一定数いるものの、関係を続ける・別れないという選択をした人も多い。
女性は年代が上がるほど「別れる」を選択する人が増える結果に。若い世代のほうが「受け入れようと努力する」という姿勢が見えた。
自由記述回答では、男女ともに多くの人が「わからない」と回答。ポリアモリーという恋愛スタイルが一般的ではなく、まだまだ知られていないことも理由の一つのようだ。
その時にならないとわからない、もしそうなった場合は自分以外の相手とは別れてもらうという回答が目立った女性に対し、男性は「自分も(複数恋愛を)認めてもらう」という回答が複数あった。
ポリアモリーは本命とそれ以外の遊び相手がいるという恋愛スタイルではなく、複数のパートナーが全員本命。
複数の相手一人ひとりに愛情をかけることは「楽しそう」「うらやましい」と思うかもしれないが、実際には悩みも多く大変なことと言えるだろう。
調査概要
調査期間:2024年12月5日~2024年12月5日
調査対象:全国の20歳~59歳以下の男女
調査方法:インターネットを利用
・アンケートサイトFreeasy
・引用元データ
調査エリア:全国
有効回答数:3,000(男性:1,586人・女性:1,414人)
・20代…275人
・30代…611人
・40代…965人
・50代…1,149人
関連情報
https://e-venz.com/column/25585/
構成/Ara