待望のワイドフォーマット対応に超広角レンズ搭載!プロも認めた新型チェキ「instax WIDE Evo」の実力
2025.01.26アプリを使ってエフェクトを共有
スマホ専用アプリも用意され、スマホの画像のダイレクトプリントなどに対応。WIDE Evoのために加えられた新機能が「Discover Feed」で、本機で撮影した写真をInstagramに決められたハッシュタグを付けてシェアすると自動的にアプリ内のギャラリーに同期する。さらにエフェクトも保存され、世界中からアップされたWIDE Evoのエフェクト設定に気にったものがあれば、自分のWIDE Evoに転送して使えるようにできる。
左端が撮影した写真のエフェクトを表示したところ、中央がアルバムに同期された写真、右はお気に入りのエフェクトをカメラに転送する機能だ
「THE FIRST TAKE」のコンビが本気で撮影
YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」のビジュアルディレクターを務めるフォトグラファーの長山一樹さんとクリエイティブディレクターの清水恵介さんのコンビが、「instax WIDE Evo」を使って写真を撮った。ダンディな出で立ちで現れた長山さんは開口一番、ようやく私のファッションに合ったinstaxが現れたと語った。自分はフィルム世代なのでカメラの設定は液晶ではなくダイヤルで操作したい、WIDE Evoはアナログ操作が楽しい。さらに仕事ではエフェクトは絶対に使わないが、instaxでは積極的に使えた。今までは日常の記録に使っていたが、ワイドフォーマットでは作品を撮りたいと感じたそうだ。そこで考えたのが、大人の遠足、一泊二日京都の旅だという。彼が撮影した被写体は源光庵の悟りの窓、迷いの窓や龍安寺など誰もが知る有名な撮影ポイント。最後はエフェクトなしで光と影を表現することで、富士フイルムのスタッフを驚かせたという。
清水さんは逆に身近にあるものを被写体に選び、徒歩で行ける場所で撮影していた。16mm広角レンズでマクロ撮影するという発想にプロの長山さんは新鮮に思えたという。確かに撮影された急須や壺には迫力があり、テクスチャーが際立っていた。正月の日本民藝館も落ち着いた佇まいの中に鮮やかな発色があった。清水さんは長山さんからのアドバイスで、光を撮る時は光を作るのではなく影を作ることに気をつけているそうだ。長山さんは、清水さんはビビットとビネットのエフェクトが好きですねと分析した。それに対してシャドーを締めたいので、この組み合わせを使うことが多いと清水さん。長山さんもこれに同意して、私もシャドーを少し落としたいので露出補正をマイナス1ぐらいにしていますと語った。
フォトグラファーとクリエイティブディレクター、アートディレクターをここまで本気にさせた「instax WIDE Evo」のポテンシャルはまだまだ深く予定していた対談の時間がオーバーしてしまうほどだった。2人のインタビュー記事と撮り下ろした作品は2月に「GQ JAPAN」で公開予定とのこと。
左が常にスーツスタイルのフォトグラファー長山一樹さん、右がクリエイティブディレクター、アートディレクターの清水恵介さん
事前に相談なしで作品を撮影、2人が使ったエフェクトと被写体は見事に被っていなかった
世界中から「instax WIDE Evo」で撮影された作品が集められた
京都で撮影された長山一樹さんの作品、下の4枚はほぼノーマルで撮影
清水恵介さんの作品は自宅の中か近所で撮影、ビビットとスカイブルーが多用されていた
写真・文/ゴン川野