2024年の秋アニメシーンでも魅力あふれるアニソンが数多く登場した。では、どの楽曲がカラオケで人気となったのだろうか。
第一興商は、通信カラオケDAMにおける2024年秋クール放送・配信のアニメ主題歌を対象としたカラオケランキング調査を実施。
音楽評論家として、またアニソンの魅力を語り尽くすラジオ番組「ANISON INSTITUTE 神ラボ!」のパーソナリティとして活躍する冨田明宏氏の解説と合わせて紹介しよう。
『ダンダダン』OPテーマ・Creepy Nuts「オトノケ」が1位! 音楽評論家・冨田明宏氏による秋アニメランキング解説
2024年の締めくくりとなる秋クールのアニソンカラオケランキングを制したのは、現在の音楽シーンのまさに顔であり、「Bling-Bang-Bang-Born」がSpotifyで「2024年海外で最も再生された日本人アーティストの楽曲」にも選ばれたCreepy Nutsの「オトノケ」。
速射砲のように繰り出されるR-指定のスキルフルなラップと、一転して登場する滑らかなメロディラインの融合は、カラオケ難易度S級クラス!
しかしこの曲、カラオケでフルサイズを歌うことで、改めて『ダンダダン』の要素だけではなく、『週刊少年ジャンプ』へのオマージュやリスペクトまでちりばめられたとんでもない曲だと知ることができました。
上位にヒゲダン、ずとまよ、ヨルシカと、2020年代を代表するバンド&ネットカルチャー発アーティストが並ぶ中で、個人的に注目したいのは6位の『らんま1/2』オープニングテーマの ano「許婚っきゅん」。作曲も担当した元・相対性理論の真部脩一とあのちゃんが共作した歌詞のキャッチーなワードセンス、TAKU INOUEのゲーム音楽出身ならではのポップでコズミックな中華サウンドが最高のマッチング。新年会のカラオケで盛り上がること間違いなしです。
14位にランクインした次世代“歌ってみた”シンガーの吉乃「なに笑ろとんねん」は『来世は他人がいい』エンディングテーマで、関西弁×ブルージィな“やさぐれ”歌唱がかっこいい。
カラオケでは思い切りこぶしやビブラートやファルセットを効かせたクセ強な歌い方で乗りこなしてもらいたい。
LiSA「QUEEN」やReoNa「GG」など、女性アーティストのロックでパワフルなナンバーが多い印象の秋クールでした。お気に入りを聴き込んで、ぜひ「アニソン縛り」カラオケで盛り上がってみては?
通信カラオケDAM 2024年秋アニメ主題歌 カラオケランキング TOP50(1位~25位)
通信カラオケDAM 2024年秋アニメ主題歌 カラオケランキング TOP50(26位~50位)
調査期間:2024年12月1日~12月31日
※ バージョンが複数ある楽曲は、同一曲として集計している/放送が期をまたぐ作品で楽曲が前期と同じ場合は対象外となる
■冨田明宏 プロフィール
音楽評論家/音楽プロデューサー/ラジオ・パーソナリティ。アニメ音楽専門誌『リスアニ!』のスーパーバイザー。内田真礼や飯田里穂など、声優アーティストのサウンド・プロデュースを担当。
関連情報
https://www.clubdam.com/feature/standard/autumn_anime_ranking_2024.html
構成/Ara